paper too early [cont.]

One Day ⑥-1
カメラを設置して3日後にちょっとした問題がおきた
昼頃に目を覚まし、何か食べに行こうと身支度をしていたら、[ピーンポーン、ピーンポーン…どんどん!]と誰かがドアを叩いて呼んでいる、「ん?カメラの業者かな?でもちょっと早いなぁ、準備出来たら電話をすると言ってたよなぁ」と思いながら、ダラダラと玄関へ行きドアを開けると3人の男が立っていた
手前の2人はスーツ姿で、後ろの1人は警察だと分かる制服を着て立っていた
手前のスーツ姿の1人が名刺を出して会社名と名前を言い、私に「〇〇さんですね?」と聞いてきた、その男は不動産屋でこのアパートの管理会社の人だった、そして「はい、そうです」と答えると、もう1人のスーツ姿の男が「▲▲署の△△です」と名乗った、もう1人も警察官だった
俺が「えっ?何か?」と聞くと、不動産屋の男がカメラを指差し「このカメラを設置したのは〇〇さんですか?」と聞いてきたので、「はい、そうです」と答えたら、「どうしたのですか?何か問題でもありましたか?」と言ってきた
まぁ確かにアパートにカメラを設置、ましてや数台も設置したのであればただ事ではないと普通の人は思うだろう、しかし俺は本当にただ事ではない事が起こっているのだ
理由を聞かれたので、本当の事は言えず「呼鈴をしつこく鳴らされたり、ドアをドンドン叩かれたり、イタズラがひどいから犯人を特定しようと思って設置した」と答えた、これはカメラを設置した業者にも同じ事を言ってあった
そうするとスーツ姿の警察官が「なるほど…しかしカメラまで、しかも多すぎませんか?」と言いドア越しに部屋の様子を伺っていた
カメラを設置した業者かアパートの住民が不動産屋に通報したのだろう
まぁ色々疑うだろうし、何か犯罪絡みと思うのも分かる
スーツを着た警察官が「宜しければ部屋を見させていただきませんか」と言ってきた、俺は「えっ?」と言ったらすぐに「まぁ宜しければですが」と、任意なんだろうが特にやましい事はないし、新聞の事はバレないだろうから、「あぁ、いいですよ、散らかってますが」と言い、3人を部屋に入れた

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