「ケアしケアされ生きていく」竹端寛著 読書感想文
今読んでいる本である。
大人の都合のよい子どもを知らず知らずのうちに育てているのではないかと考えさせられる本である。
大人にとって良い子とは、
先生にとって良い子とは、
自己主張をせず、大人の言うとおりにしている子ではないのか。
自分もそうしてしまっているのではないかと考えさせられた。
子どもは、自分の「苦しいこと」を抱えている。
「苦しいこと」とは、自分の「苦しみ」を本人にも把握しきれず、
表現もできないけれど、苦しんでいる自分の存在を受け止めてもらいたいという欲求を持っている。
それを解消するためには、
with-ness な考え方をすることが大切であるという。
「あなたと私が共に考え合う姿勢をもつ」ということです。
「相手のいうことを否定せずそのまま受け止めてみる。」
「そのあと、自分からわき上がったことを私を主語にして話す」ということらしいです。
「苦しいこと」をじっくり受け止めてもらう経験が少ないです。
だから、学校の教師は、やはり、すべてを優先して、
「苦しいこと」にしっかり向き合っていかなければならないと思いました。
教師は、本来そのような仕事なのかもしれません。
忙しさを理由に、
本来しなければならないことを置き去りにしないようにしたいです。