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「わからない世界と向き合うために」中屋敷均著 読書感想文

とても読みやすくて、親しみやすい文体で書かれた本である。

ちくまプリマー文庫は、
中高生向けに書かれた本であるが、
こんな本を中高生のときに読んでいたら
世界が変わったかもしれない。

最初にバンジージャンプの由来が書いている。
もともとは、オーストラリア東方に浮かぶペンテコスト島で行われる
通過儀礼なのだそう。
単なる度胸試しではなく、
命がけの儀式である。
ゴムじゃなくて、ヤムイモのつるを足にまきつけてやぐらを飛び降りる。
このような通過儀礼は、世界各国にあるそうだ。

こんな大きなリスクは普段ないが、
私たちの日常生活の中にも小さいリスクはたくさんある。
それを選択しながら生きている。

何をするにしてもリスクがともなう。
でも、自分の選んだことを
「正解」にしていくことが大事
ということを書いている。
それが「自分の人生を自分のものにする」ことだと著者は書いている。

今、世界では各地で戦争が起こり、
地球環境は悪化して
テレビを見ると目を背けたくなるニュースがあふれかえっている。

ネット記事もネガティブなものが多い。

そんな中でどう生きていくのかが問われている。
明るい展望を持てるような一冊になっているのではないだろうか。

日本人のルーツのところを今読んでいるが、
これも非常に興味深くて面白い。
ぜひ、多くの人に読んでもらいたい本である。


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