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夏の深大寺と神代植物公園

私の夏休みは、毎年、お盆を外して取っています。
初日は身近で行き慣れた深大寺あたりに行くことにしました。

こちらが山門です。たいへん趣きがあります。

山門
境内の様子

本日の目的のひとつは、国宝「銅像釈迦如来像(白鳳仏)」です。
釈迦堂にてお参りをしました。
飛鳥時代の作とのことで、お顔の雰囲気は柔和で古代を感じます。
(釈迦堂内の撮影は禁止されているので、写真はありません)

境内の一角のススキ🌾が目に入りました。猛暑だけど、やはり季節は秋に向かっているんだなぁ、と近づいていきます。
あれ、こんな所に「虚子像」が?

高浜虚子像

帰宅して調べてみたら、高浜虚子は、調布に住んでいたこともあったそうです。
「遠山」というのが、深大寺の丘のことを表現している、と言われるそうです。

句碑がありました

さて、深大寺といえば、蕎麦ですよね。

「深大寺そば」を有名にしたのは

江戸時代、深大寺の北の台地はそばの生産に向いていた為、小作人はそばを作り、そば粉を寺に納めました。寺ではそばを打って来客をもてなしたのが、深大寺そばの始まりと伝えられています。
深大寺そばを有名にしたのは、元禄年間、上野寛永寺の公辨法親王(こうべんほっしんのう)に献上したところ、親王は大いに賞賛なさり、将軍家や全国の諸大名に広く推奨されました。そのため、深大寺そばの名が高まり、多くの家から「深大寺そば」の使者が立つほどになりました。

今では、約20軒のおそば屋さんが軒を連ね、そば処として脚光を浴び、そばだけではなく、そばまんじゅうなどそば粉を使った各店のオリジナルメニューも充実しています。深大寺へお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

「調布市観光ナビ」(調布市観光協会公式サイト)より

この辺りは湧き水があり、水路が巡っているんです。それも蕎麦を美味しくしているのかも、と思います。

門前の通りに沿って水路があります

上の写真、わかりにくいかもしれませんが、道に沿って(左脇)に水路があります。

お昼時の蕎麦屋前

門前の道を歩くと、日陰は少し涼しいのです。

ここで、問題が発生です。
目当てにしていた店が夏休みでした。第2候補の店も同じく、夏休み。
お盆の盛り上がりが終わって、店にとっては今が夏休みのチャンスでしょうか。確かにお客さんの数は落ち着いているようです。
私も混雑を避けて取った休暇なので、「そういうことね」と、納得です。

悩みましたが、結局決めたのは、江戸時代から続く一番の老舗です。

お蕎麦は、野草天ぷら付き

そして!
深大寺の門前といえば、この店は外せません。
「鬼太郎茶屋」です。一番の賑わいでした。

ご存知、鬼太郎茶屋

深大寺と門前町を楽しんだ後は、隣接する神代植物公園へ行きましょう。

「深大寺門」から入場しました。

こちらの入口から入ると、鬱蒼とした木々の中の道が続きます。きっと、武蔵野の雑木林を残した場所なのでしょう。

巨木も多く、木陰が涼しい

木陰から出ると、芝生広場です。

芝生広場

気持ちの良い風が吹いています・・・と言いたいのですが、熱風です。広場は日差しを直接受けるので、長く滞在するのは辛い。人影がまばらでした。

ピントが蕾に合っていません😢

広場の脇に花蓮園がありました。
日中なので、花は咲いていませんでしたが、明日咲きそうなつぼみを見つけました。

次は、日差しを避けられる場所、大温室へ移動しました。
堂々とした、立派な温室です。
私の写真が下手過ぎて、画面におさまりません。

大温室

猛暑の場合、温室の中の方が涼しいのです。
日差しが和らげられていることと、風通しを良くしているからでしょうか。

熱帯の植物コーナーを抜けて、ランの部屋です。
ここは空調が効いている~

根が空中に…

シーズンが盛りを過ぎているのか、花はあまり多くない感じです。
最も驚いたのは、上の写真のラン。名前が出ていなかった(識別番号のみ)のですが、鉢に植えられていなくて、エアプラント状態なんです。
空中に掛けられているように見えますけど、本当に大丈夫なのかな。不思議です。

隣の部屋は、ベコニアの部屋です。
さらに空調が涼しくて、花が咲き乱れて、まさに天国の花園のよう。

夢のような空間
大輪の花々
可愛らしいピンク

天国の部屋を出ると、次はスイレンの部屋です。
世界中のスイレンが集められ、色とりどり形も美しいので、カメラを持った方々に大人気。

輝く白
様々な色と形

温室で身体を休められたので、元気にバラ園へ向かいます。
スマホを向けると噴水のタイミングが合わず、待っていると、スマホから「温度が上がりすぎ」メッセージが出て慌てます。

バラ園の中心にある噴水

バラ園の中を歩いて、夏でも花を咲かせる生命力に驚きます。

夏でも咲いています

こちらは、バラの品評会用の花壇です。すべて番号が振られていました。

バラの品評会のための花壇
可憐な色と形

奥のバラ園テラスに到着しました。
小高い場所にあるので、大温室までの眺めが素晴らしいのです。
花は少ない時期ですが、夏の強い日差しに照らされて緑が濃くて輝いているようですよね。

バラ園テラス(ギリシャ神殿風)の建物から大温室を眺める

バラ園といえば、バラソフトなんですけど、一番近い売店が工事中?!
今日は食べられないのかな・・・
気を取り直して、正門近くの売店へ行きます。

まず、気づいたのは、かわいいワゴン。
同じ市内にあり、植物・ガーデンをテーマにしている雑誌「GARDEN DIARY」を発行している手紙社のワゴン販売でした。
植物をデザインした商品が並んでいます。

手紙社の紙ものがワゴン販売されています

植物会館では、企画展が開催中でした。
今、朝ドラで話題の「牧野富太郎展」です。
当然ながら真面目な展示です。植物園ですから。(どちらかというと、大人向き)
当時の図鑑など古い資料も展示されて、植物画の緻密さに見入りました。

企画展は、牧野富太郎

あった~!バラソフト🌹🍦
神代植物公園に来たら、食べずにはいられないバラソフト。

神代植物公園の名物、バラソフト

きらきら輝いていますよね。この暑さで溶ける直前、食べごろのアイスです。
慌てて撮影して、すぐに食べましたよ。
うーん・・・薔薇の香りが素晴らしい🌹
何回食べても美味しかったです。

神代植物公園正門

帰るときは、正門から出ます。
ふと、思いついて、吉祥寺に行くことにしました。
で、グーグル先生によると、正門前の停留所(神代植物公園)からバスに乗るのが最も近いとのことです。

ところが!
バス停に着く直前に、バスが行ってしまいました・・・
次は、15分後ですか。
でも、慌てない。
実は寄りたいところがあったのでした。
「神代植物公園前郵便局」です。

神代植物公園前郵便局

今回風景印を押していただいたのは、友人宛てのポストカードでしたので、手元にありません。
下の写真は、以前にカードに押印していただいたものです。
大温室とバラ園を背景にランの花がデザインされています。バラが主役ではないの?というのが正直な第一印象でした。けれど、温室で大切に育てられているランも、この植物園の自慢なんですね。細かくて繊細なデザインをはっきり丁寧に押していただきました。

植物園のチケットと、風景印(以前にいただいたもの)

バス停に戻ると、予定のバスに少々余裕がありました。こちらのバス停は、屋根もあって強い日差しが避けられます。
我ながらナイスな選択。

では、吉祥寺に向かいましょう~
その時の様子は、こちらの記事にて。

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