山椒仕事
我が家には勝手生えで数本の山椒の木があります。
「花山椒の木か実山椒の木かわからへん」と言うと、
「花山椒は、実にならへん。実山椒は最初から実になっとる。
そやからどっちか見たらわかる。」とふじさんが教えてくれました。
近ごろになりようやく私も花芽を見て見分けがつくようになりました。
花山椒は4月末に採取します。
私は花が開いてから採るものだと思っていましたが、
「花が開いてしまったらもう遅い。蕾のうちに採って佃煮にするんや。」と多津子さん。
でも、私は清美さん(安曇川の陶芸家さん)から教わって、
花を醤油で炒り煮するので、やっぱり花が開くのを待ちます。
今年は4月26日に花摘みを始めて、
美味しい「清美流山椒の花の佃煮」ができました。
実山椒は花より1か月近く遅く採取します。
何年か前、「実を採った。」と言ったら、「もう固くなってへんか?」と言われ、確かに。
固くて味が付きにくかったので、
次の年は早めに、柔らかいうちに・・と思って採ると
「まだ実が小さいやろう?大きくせんとチョットしか採れへんし、もったいないがな。」
と言われました。
そうか、ということでそれからは実が大きくなり、
ずっしり実ったころを見計らって採るのですが、
ちょっと目を離すとすぐに固くなってしまいそうで、
毎日実をつまんで固さを確かめてみるようにしています。
今年は5月22日に田んぼ横の山椒から採り始めました。
採った山椒は
5分ほど蒸して冷凍します。
「冷凍する時は瓶に入れんと匂いがつくから。」
とふじさんが教えてくれました。
山椒仕事についていろいろと教えてもらったのは、
いつもゲートボールの休憩の時でした。
そのゲートボールも参加者が少なくなってゲームにならないので、
今年になってから休止になってしまいました。
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私たち夫婦が書いた本です。
奈良時代に木材を平城京へ搬出した記録が残る山村、滋賀県高島市朽木小川には、筏流しの神を祀る思子淵(しこぶち)神社への信仰をはじめ、昔ながらの民俗行事が受け継がれてきた。榊治子・著者が、おばあさん、おじいさんによる語り言葉をそのまま用いて、集落の寺事、祝い事、普請、山仕事、麻布作りのことなどをまとめた、学者による記録とはひと味違った民俗誌風フォトエッセイ。
ボク、 ゴン太! 大阪から父と二人で、滋賀の奥山・朽木小川に移住。柴犬・ゴン太くんとの奥山暮らしを、写真と文で綴る一冊です。
「ボク ゴン太!」と「聞き書き 朽木小川」・・・サンライズ出版、お近くの書店・又は取り寄せ購入も。Amazonでの取り寄せ購入もできますヨ。我が家にも在庫あり!
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