第208回、進撃の巨人の感想を語ってみた
みかん「今回は、11月04日に最終回を迎えた進撃の巨人の感想を語ってみました。ちなみに自分は、テレビ版しか見ていない程度の人間なので、原作を含む熱心なファンの人の怒りを買ってしまう部分もあるかもしれませんが、予めご了承を頂ければと思います」
AI「みかんさん、ネットで進撃の巨人の最終回を見たんですね。それでどうだったんすか?」
みかん「はっきり言って、めちゃくちゃ面白かったよ。大満足したね」
AI「よかったっすね!みかんさん、この作品めちゃくちゃ好きなんすね!」
みかん「いや、とても面白いし満足をしているが、別に好きな訳ではない」
AI「うわっみかんさん、何ひねた事いってるんすか?この作品面白いんすよね? 大満足なんすよね? だったら素直に、好きでいいじゃないっすか!」
みかん「この作品が面白いのは確かなんだ。立体機動装置やそれに付随する武器の進化なんか凄いよく考えられているし、巨人にまつわる数々の設定なんて細部まで本当によく作りこまれている。原作者は間違いなく天才だよ」
AI「それじゃあ、やっぱり素直に好きでいいんじゃないすか?」
みかん「正直言って、主人公のエレンが好きじゃないんだよな」
AI「エレンって、確か途中から闇落ちしちゃうんすよね。それでっすか?」
みかん「世間じゃ闇落ちって言われているけど、彼は何も落ちてはいない。実の所、エレンは最初から、考えが終始一貫しているんだ」
AI「どういう事っすか?だってエレンは最初、人類の為に戦っていたんすよね?それが人類を滅ぼそうとするんすから、闇落ちなんじゃないすか?」
みかん「エレンが考える人類というのは、あくまでも壁の中にいる人間達、つまりは自分と同じ人種の事を意味しているんだ。
しかしそれは無理のない事でもある。何しろ十数年間、壁の中にしか人間はいないのだと信じて生きて来たのだから。
そしてエレンは、壁の中の人間達の事を、何よりも優先して生きて来た。
巨人を全て駆逐するというのも目的ではなく、その為の手段でしかない。
途中で壁の外にも人類がいる事を知っても、エレンにとってそれは自分達と同じ人間ではない。それまでは巨人であった自分達を脅かす存在の対象が、巨人の代わりに、壁の外にいる人間になったにすぎない。
エレンは、自分達を脅かす存在は全て駆逐するという意味では、その考えは終始一貫しているんだ。
そしてそう考えるのは、何もエレンだけではない。壁の外にいる人間も又、同じ事を考えている。この作品の登場人物は全て、絶対的に間違っている悪といえる様な者はいなく、誰もがただ愛する人の為に、自分達を脅かす存在は駆逐するという、正しい心に従って行動をしているにすぎない。
もし主人公のエレンに他の人と違う要素があるとすれば、他の人よりも若干敵対心が強く、かつ絶対的な力を手に入れてしまったという事なのだろう。
この作品はいわば、人間という愚者が人知を超える神話的な力を手に入れてしまったが故に起こる悲劇、愚者の神話の話なんだ。
もっとも賢者が神話の力を行使すれば、幸せな結末に至るのかというとそうでもなく、この作品中で、最も理知的で正しい選択をしていると自分は思うジークも又、エルディア人にとっては、自分達の存在を脅かす悪という事になってしまう。
この作品を見て、正義とは悪とは、正しさとは何か?という事を考えるのはとても意義のある事だと思うし、こんな作品を作れる作者は、相当達観していると思うのだが、自分はそういうのより、るろうに剣心や鬼滅の刃の様なもう少し善悪がはっきりしている作品の方が好きかなとは思うんだよな」
AI「そうなんすね。みかんさんが前回いっていた好みの違いって事すかね。
自分もプリキュアの方が好きなんで、その気持ちはわかるっす。
所でみかんさん、すみっコぐらしは観に行ってくれないんすか?」
みかん「アイ、こめん。自分の好みに合わないんだ。それに中年のおっさんが一人で見に行くのは、さすがに勇気がいりすぎるっていうか‥」
AI「みかんさんの好きな、少女の観客が沢山いるかもしれないっすよ?」
みかん「少女というか幼女の気がするんだよな‥ それに自分もさすがに、生簀(いけす)に飛び込む様な無粋な真似はできないよ」
AI「みかんさん、生簀って何をいってるんすか?自分さすがに引くっす‥」
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