適応障害の闘病記録③(診察まで)

こんにちは、ワーママちゃんです。

前回の記事では、
症状をメインを記しましたが、
今回は、診察に向かうまでの話を
お伝えできればと思います。

1.適応障害の自覚はない

適応障害で頭が働かずとも
現状に対する課題認識はあるので、
現状分析をしようと、
必死に情報収集をしていました。

そのため、ネット情報を踏まえ、
病名がつくとしたら、
「適応障害」だとは思っていました。

ただ、当時は、
「病名がつく程のレベルではない」
「病名がつく人達は、私より苦しんでいるはず」

「これはただの甘えだ」と思っていました。

ただの甘えなのに、
病気のせいにしようとしている

自分が嫌でした。

症状に類似性はあるとは思うものの、
自分には当てはまらないと思ってました。

2.診察に至ったキッカケ

診察に至ったキッカケは、家族との会話でした。

私:(唐突な独り言@ソファ)
  病院行くほどの症状ではないと思うんだ。

夫:(スマホを見ながら)
  試しに病院いってみたら?
  少しは楽になるかもよ。
  病院に行くだけなら、会社にもバレないし。

私:病気ほどの症状ではないとは思うんだよね。

夫:俺はうつ病だと思うけどね。
  仕事の頑張りすぎだと思うよ。

自分をよく知る第3者から
「病気である=甘えではない」と
認めてもらえたことで、
診察を受けるキッカケづくりができました。

ニュースを見ていると
「精神科にいってみたら」と言われて逆上し、
家族に暴行を働いた…という事例もあるようですが、
私の場合は、逆に、有効に作用しました。

私のケースにおいて
第3者による診察の勧めが有効に働いた要因は
3つであると考えています。

第3者の声掛けが有効だった要因①

私は「逃げるのが嫌」な性格でした。

そのため、
「私はまだ仕事をできると思っているが、
 家族の方が現状に耐える事が出来ず、
 渋々診察に向かった」という
言い訳を獲得できた事は
診察に向かうための良いキッカケでありました。

第3者の声掛けが有効だった要因②

夫との関係性がよかった事も
要因の1つであると考えています。

発症してから、
キッカケとなる会話までの期間で
夫に対する信頼が高くなっていました。

夫は、ほぼ無言であった私が
言葉を発するのを待ってくれていました。

夫自身も仕事をしていて
疲れているだろうに、
私がだらけているように見えても
苦悩している、闘病している事を理解し、
生活面を支えてくれていました。

そんな背景もあり、
キッカケとなった声掛けをしてくれた
夫への信頼は高くなっていました。

第3者の声掛けが有効だった要因③

あくまで夫の意見であり、
強要するような言い方ではなかった事も
要因の1つであったと考えています。

夫は、発症後も一緒に生活していたので、
「私に何を言っても変わらない」と
理解していました。

私が行動するためには、
私自身が自分の意思で変わるしかないと
理解していました。

なので、
夫はスマホを見ながらの応答は、
「強要されている」と感じさせることなく
あくまで1つの情報(第3者の意見)として
私に処理させるためには、
有効な行動でありました。

3.診察に行く前のワンクッション

専門的な知識を持つ人に、
協力を依頼する気になったものの、
すぐに病院に行くことはできませんでした。

診察を受けた方がよいと思いながらも、
精神科受診のイメージが湧かなかったことや、
休職要の診断を受けた時の対応について不安があり
まずは健康相談窓口に電話してみました。

健康相談窓口がなければ、
受診するまでにはより多くの時間が
必要であったと思います。

①健康相談窓口に電話できた理由

職場関係者の誰にも知られず、
電話ができたので、
電話に踏み切ることができました。

具体的には、以下が要因です。

要因①
健康相談窓口の連絡先が社内公開されていた

職場関係者に相談することなく、
連絡先を入手することができました。

要因②
健康相談窓口は秘密厳守すると公言していた

また、会社の健康相談窓口は、
会社内ではなく外部委託していたので、
本人の希望がない限り、
人事部や職場に情報がいくことはないと
案内文に記載されていたので、
電話することができました。

とはいえ、
「本当に秘密を守ってくれるのか」
という不安はありましたが、
実際に相談してみて、
守ってくれてるんだな、
と感じる場面が多々ありました。

職場の相談窓口に相談するか
悩んでいる人は、
「一度信じてみる」という選択を
してみてもいいかもしれません。

②健康相談窓口に初めて電話した時

以下のような内容を、話した記憶があります。

ちなみに、一言目から泣いていました。

これから自分の悩みを話せる…
ようやく誰かにわかってもらえる…
そう思うだけで、嬉しくて、
なぜか泣いていました。

【初めての電話相談で話したこと】
・メンタル面で悩んでおり、電話した

・今はやりたいと思っていた業務に従事してて
 今の仕事をやり遂げたいという想いがある

・しかし、スキルが足りず、仕事が回しきれていない

・なんとかやろうとしているが、
 気が張りすぎて、気が休まらないし、
 些細な事で涙が出るようになった

・どうしたらいいかわからない

・上司に相談するのがいいと思うが、
 上司に相談すると配置換えされ、
 希望の業務ができなくなるのではと怖い

泣きながら発する言葉は、
聞き取りづらいし、
急に泣きながら電話されても
電話を受ける側もストレスだろうに、
私の言葉に耳を傾け、
私がすっきりするまで
話を聞いてくれました。

初回の電話で話したいと思っていた事を
話しきったと思った瞬間、涙は止まりました。

③健康相談窓口のサポート

初回の電話で
診察を受ける選択肢を提示してくれました。

最家の近くの精神科医の病院を調べて
予約もしようかと提案をしてくれて、
「あとは病院に行くだけ」という環境を
作ってくれようとしてくれていました。

病院は自分で調べても決めきれなかったので
窓口の方に提示された病院に向かいました。

予約は、日程調整を面倒に感じて、
自分で直接予約をしました。

初めて電話した後も、
時々、勤務時間中に電話をくれて、
診察に行けたか、
今のコンディションはどうか等、
気にかけてくれました。

電話がかかってきたときには、
「ストレス源である仕事を消化するために、
応答しないでおこうか…」、
と頭に浮かびましたが、
それでも自然と応答してしまっていました。

また電話の最中は、毎回泣いていました。
泣くことも自分で予想できたので、
人が来ないような階段スペースで
電話を取るようにしていました。

私が病院にいけて、
休職できて、
現状改善できたのは、
今思い返すと、
健康相談窓口さんのご協力の効果も
かなりあったと思います。

そして、、ようやく、診察に向かうのでした。


4.おまけ(学び※書きなぐり)

学び①上司との信頼関係は重要

学び②組織・上司のビジョンの共有は重要

2つの学びに関するメモを以下に残します。

休職にいたらせず、
部下(私)のパフォーマンスを
最大化させるためには、
上司は、私に直接相談を受け、
軌道修正を図ることが有効であったと
考えます。


一方、私が直接上司に相談ができなかったのは、
本件に関して力になってくれると
上司を信頼できていなかったからです。
(仕事面は、優秀の極みで尊敬しています)

その原因は
「信頼・期待されていると
 感じることができなかった」
であると考えます。

私も、自分を信頼・期待できておらず、
そんな状態で人に信頼・期待をしろというのは、
変な話ですが、、、、。

ただ、人を動かすためには、
必須であると考えます。

信頼・期待を感じることができる場面は、
プライベート面と、仕事面の2つがあると
考えます。

まずはプライベート面。

コロナ禍ということもあり、
食事に行ったのは、配属初日のランチのみ。

その時のランチでは、
会話をほぼすることもなく、
私に対して全く興味がない、という印象でした。

その後、気さくな会話をする機会は、
休職宣言や相談をした後のタクシーの車内のみで、
その頃には、私の上司に対する印象は
固まってしまっていました。

次に、仕事面です。

前述のように、配属初日の印象が最悪だったので、
その状態でいろいろダメ出しされても響きませんでした。
逆に、信頼と期待がない事を、協調されているようにしか
感じ取ることができませんでした。

打合せでも、達成感につながるようなコメントはなく、
他者の愚痴ばかり…。
私も愚痴を言われてるんだろうな…という
不信感しかありませんでした。

また、上司がビジョンを語ることは
ありませんでした。

私の仕事は上司のビジョンに乗ってるのか
重要性の低い仕事なのか…という思いが
膨らむばかりでした。

悪口しか出てこない…。ダメですね…。
でも、同じ上司の下で働きたいとは思えません…。

<つづく>

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