白菫

小説や詩を投稿していけたらと思っております。

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最近の記事

「とまと」の独り言

白菫 いつまでも大人になれない自分へ それでももがいて生きている これまで育て、支えてきてくれた家族へ 感謝と謝罪でいっぱいです 寄り添ってくれるあなたへ 憧れです 何度も苦しいと思った それでも隣に誰かいてくれたことが救いでした 一人では生きていけない世界 今度は私が役に立ちたい できることはまだあるだろうか 1 私は「とまと」 私は無職です。 自己紹介がてら私の話をすることをご了承くださいませ。 私は、現在無職の、姉の家で居候しているものです。私が居候す

有料
650〜
割引あり
    • 僕と彼女

      白菫 伝えきれないほどのありがとう 伝えきれないほどのごめんなさい 後悔する時には遅く すぐそこにある いつもそこにある そんなふうに思えるものは突然に消えてしまうもの だから 今 この時 この瞬間 伝えたい ありがとう 彼女は囚われている。 彼女自身に。彼女の内側に。彼女の過去に。彼女は彼女が囚われていることを知っている。けれど何に囚われているのかを知らない。彼女の素顔を知る者もいない。彼女自身も知らない。それでも人生を歩めるのだろうか。 彼女は囚われている。 見えな

      有料
      700〜
      割引あり
      • 好きな人

        白菫 好きになって 近づいてしまって 引き留めようとしてしまって 自分を見失って 気づいた時にはもう遅くて いつの間にか遠くに行ってしまって 人を好きになることは これほどまでに愛おしいのに これほどまでに残酷で 苦みだけが口の中に残って 愛おしかった記憶は呆気なく消えていく 夢で見たあの人は 幻想のまま 期待したあの時は 束の間 みんないつかは消えていく 最後に残ったのは 私だけ 孤独が私を蝕んで 私もいずれは消えていく 愛する前に愛されることに縋って 幸せを感じ

        • 君の声が聞きたい 1

          白菫 まだ眠いよ。誰か知らない人たちが僕を見ている。眠たいのに、何故かソワソワとしている。いつも遊ぶ場所よりも狭い格子の中だけど、みんなと一緒にお昼寝している。みんなはなんともないみたいに、ぐっすり眠っている。いいな、いいな。僕も寝たいよ。みんなの間に入ってみたり、みんなの体の上に乗ってみたりして、居心地の良い場所を探す。丸まってみたりしても、やっぱり眠れない。そんなことしていたら、何か大きい生き物が、近づいてきた。僕たちに向かって鳴いて、美味しいご飯をくれる「あれ」に似て

        「とまと」の独り言

          お別れの言葉

          私、あなたのことが好きだったの ずっとね これからもまだ少し好きでいてしまうけれど許してね ありがとう、それからごめんね ずっと足枷みたいに ずっとしつこく、 幸せになんてできなくて ごめんね 出逢ってくれて 付き合ってくれて 大事にしてくれて ありがとう 幸せになってね 白菫

          お別れの言葉

          ネットサーフィン

          君の仕草はインスタから送られてくる脈アリ条件にも本命サインにも当てはまらない だけどね 脈なしサインにもあそび認定にも当てはまってしまう私 流して流して どれかに当てはまれと何度も見てしまうの こんなことをして何になるの それでもね 流して流して いつか当たれと願うの 一人の夜はとても静かで 流れる音楽が胸を刺す 白菫

          ネットサーフィン

          君のかけら

          白菫 過去が変わっていく 自分が変わっていく 未来が変わっていく 今日の光は明日の月か 昨日の灯は今日の闇か 欲に埋もれて消えていく 星に追いつけることもなく ただ暗闇を進む 君が僕に笑いかけたのはただの残像か 思い出を語る君は もうこちらを見て笑わない カメラロールの君は僕に微笑む 君が笑いかけるその人は あの日見たような気がするんだ 君の思い出にまだ僕はいるかい 僕は君に何ができただろうか もう手遅れだ 君には届かない 分かっているさ 知っていたさ

          君のかけら

          カメラロール

          カメラロールにいる私はすごく幸せそうに笑っているから、 とても羨ましいの。 貴方が撮る私はとても不恰好なのにね だけどね、 そんな私が貴方のカメラロールにもいるって思うとね、 なんだか嬉しくなってしまうの。 お揃いねって。 カメラロールにいる貴方はとても楽しそうに笑っているから、 とても満足なの。 写真をとる私に貴方は素敵な笑顔を向けるから だからね、 貴方のその笑顔を逃さないように、 私はまたあなたにカメラを向けるの。 大切にねって。 白菫

          カメラロール

          ある日

          白菫 カールした金髪を一つに束ねたその女性は、店のオレンジ糸のライトを反射して銀色に煌めいているように見える すらっとしているが、ふっくらとした胸が女性らしい体型を引き立てる 黒のシャツと黒いタイトスカートに身を包んだ彼女の背筋は曲がることもなく、スッと伸び、上品さを際立たせている スカートのスリットから覗いたほっそりとした脚が、セクシーさを漂わせていた あどけなさの残る顔立ちのほっそりとした女性は、その白い肌に見合った赤茶色のストレートに伸びた髪を低めに一つにまとめてい

          心の怪物

          白菫 私は必要か。 何をしているのか、していたのか。 まただ。 走馬燈。記憶が蘇ってくる。パニック。過呼吸。 まただ。 同じように。 自分が怖い。 誰に助けてと言えばいいのか分からなくなった。誰に連絡すればいいのか分からなくなった。何と言えばいいのか分からなくなった。 分からない。 時間だけが過ぎていく 過ぎていく時間を眺めながら、動かない身体に歯痒さを覚える。 どうして私はこうなのか。 まただ。 どうしてできないのか。私はやはり無能なのか。社会不適合者なのか。役に

          心の怪物

          「皮肉」

          見えるものは少ないのに 見せるものに囚われて 見えないものは置き去りに 白菫

          「皮肉」

          「被害妄想」

          傷つけられることの方が多いと感じるのは、 傷つけることよりも簡単に見つけることができるからかな 白菫

          「被害妄想」

          「覗き見」

          ここにも素敵な場所があって、素敵な人がいる それを見て見ぬふりをするのも疲れた たまに心が折れそうになる でももう少しだけ生きてみようかな 白菫

          「覗き見」

          「幻想」

          素敵な夕日 でも哀しげにみえるのは記憶が消えないから 綺麗な夕日 でも儚げに見えるのは想いが消えないから 思い出だけが脳裏をよぎって ちょっぴり嬉しくなって ちょっぴり悲しくなって 白菫

          「幻想」

          「遠距離恋愛」

          近くて遠い 遠くて近い 綺麗な花に恋をして 綺麗な陽に愛をした 白菫

          「遠距離恋愛」

          「私を呼んで」

          呼んでも来るものは少ないのに 明日は呼んでもないのに来るの 白菫

          「私を呼んで」