君の声が聞きたい 1
白菫
まだ眠いよ。誰か知らない人たちが僕を見ている。眠たいのに、何故かソワソワとしている。いつも遊ぶ場所よりも狭い格子の中だけど、みんなと一緒にお昼寝している。みんなはなんともないみたいに、ぐっすり眠っている。いいな、いいな。僕も寝たいよ。みんなの間に入ってみたり、みんなの体の上に乗ってみたりして、居心地の良い場所を探す。丸まってみたりしても、やっぱり眠れない。そんなことしていたら、何か大きい生き物が、近づいてきた。僕たちに向かって鳴いて、美味しいご飯をくれる「あれ」に似て