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知っていますか? 人名に由来する言葉



 
普段何気なく使っている言葉の中には、人名が由来している言葉があります。
 
今回は、人名に由来する言葉について「5つ」ご紹介します。
 


1.ガイ


タフガイ


 
あいつは「タフガイ」とか「ガイ」という言葉は主に男性を指すカジュアルな表現として使われています。
 
一般的には友人や知人などに、親しみを込めて使われることが多い言葉です。
 
実は「ガイ(Guy)」と言う言葉は、イギリスのガイ・フォークス(1570~ 1606)という人物に由来する言葉なのです。

ガイ・フォークスは若くしてプロテスタントからカトリックに改宗した英国の陰謀家です。

カトリック弾圧に対抗するため、1605年11月5日の議会開会日に火薬を爆発させてジェームズ一世と国会議員たちを一挙に殺害しようと企てましたが、事前に陰謀が漏れて、翌年6人の仲間と共に絞首刑に処せられました。

この事件は当時大きな話題となり、「事件を起こした例のやつ」というニュアンスで guy が広く使われるようになったようです。
 

2.カサノバ


カサノバ


 
「女たらし」と言う言葉で知られている「カサノバ」ですが、この言葉も人名に由来します。
 
ベネチアに生まれたジョバンニ・ヤコポ・カサノバ(1725~1798)は、聖職者を志していましたが、16歳の時に不行跡を行って投獄され、神学校を追放されました。

以後20年近く欧州を放浪し軍人、司祭、外交官、哲学者、医師、賭博師、音楽家などを演じながら、宮廷と社交界を渡り歩きました。
 
その「回想録」12巻は、漁色と冒険の生涯を詳細に物語っています。
 
このうちの情事の記述はかなり疑問視されていますが、その名は「女たらし」の意味で定着しました。
 

3.カーディガン


カーディガン


 
カーディガンは、19世紀半ばですから、日本ではペリーが浦賀に来航していた頃、イギリスで誕生しました。

イギリスのカーディガン伯爵7世(ジェイムズ・ブルデネル)は1853年から56年にかけてのクリミア戦争で負傷しました。
 
その際にセーターを前あきにし、ボタンで留められるようにして、保温のために軍服の上に重ね着したことが始まりです。
 

4.ギロチン


ギロチン


 
フランス革命時代、当時は断頭台によって処刑されるのは高貴な身分の者のだけで、一般人は切れ味の鈍い刀剣によって処刑されていました。
 
国民議会議員の内科医、ジョゼフ・イニャス・ギヨタン(1738~1814)は、人道的理由から断頭台による処刑法を提案しました。
 
なお、ギロチンを発明したのは同僚のアントワーヌ・ルイ医師(1723~1792)です。
 

5.サンドイッチ


サンドイッチ


 
英国の政治家で第四代サンドイッチ伯のジョン・モンタギュー(1718~1792)は、食事の時間も惜しんで賭け事に没頭し、食事で勝負が中断しないよう、薄切りのパンにローストビーフを挟んだものを用意させました。
 
これが由来と言われていますが、サンドイッチのような軽食そのものは以前からありましたから、彼が考案したわけではありません。
 
ただし、当時の社交界でその食べ物が有名になり、サンドイッチ伯爵の名前にちなんで『サンドイッチ』と呼ばれるようになったと言われています。
 

まとめ


まとめ


 
いかがだったでしょうか?
 
人名に由来する言葉を5つご紹介しました。

人名由来とは思ってもみなかった言葉があったのではないでしょうか。


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