禁煙しました!

 私、禁煙しました。
でも、今から「する」とかではありません。
ただいま、禁煙してから1年と2ヶ月が経過しました。

 私の喫煙歴は約21年になります。
1日の喫煙本数は1箱以上で、いわゆるヘビースモーカーでした。
朝一、食前・食後、運転中、コーヒーのお供に、上司が来た時に、お客さんと一緒に、パチンコ屋で、彼女と喧嘩した時に、悩んだり黄昏れたい時に、お酒が入ると必ずチェーンスモーク、寝る前に・・・。
生活の全てが煙草と共にありました。
いつでも煙草が吸えるように、ストックは2箱以上、ライターは5個くらい常に持ち歩いていました。
私の家族もみんな愛煙家です。
祖父は私が生まれた時には既にいなかったのですが、喫煙者だったそうです。祖母は「セブンスター」を吸っていました。
父母は現在も喫煙しており、喫煙歴は50年近くなります。
特に親父は「メビウス(旧マイルドセブン)」と「プルーム・テック」を家と外で吸い分けており、感心させられます。紙タバコから電子タバコへ乗り換えた方には分かると思いますが、電子タバコに慣れると、紙タバコを吸う気にはなれません。元々が体に悪い煙ですが、害悪の何物でもないということを、味?喉越し?でこれでもかと訴えてきます。それなのに両方吸えるなんて、感心というよりかは、ちょっと心配してしまいます。
妹が2人いますが、どちらも子供を産むまでは喫煙していました。
子供がまだ小さいので我慢しているようですが、このまま禁煙が出来るのだろうか・・・。
喫煙することが当たり前の環境だったので、値段が上がろうが、喫煙場所が狭くなろうが、パッケージに注意喚起されようが、「taspo」が必要になろうが、彼女に臭いと言われようが、煙草を止めるという選択肢は私にはありませんでした。

 では何故そんな私が煙草を止めることが出来たのか。
それは、2つの行動があったからです。

 1つ目は、紙タバコの「マールボロ」から電子タバコの「アイコス」へ乗り換えたこと。
乗り換えたのは今から7~8年ほど前でした。「アイコス」は2014年11月に発売が開始されましたが、発売当時はどこも品薄状態で、暫くの間は購入することが出来ませんでした。また、掃除が面倒だったり、硫黄の臭いがしたり、チェーンスモークが出来なかったり、替えたら愛用してる「Zippo」がお役御免となったりで、当時は乗り換えようとも思っていませんでした。
発売から1年くらい経った頃、予約販売ではありましたが、購入出来るようになりました。周りは電子タバコブームで、私も流されました。
初めて「アイコス」を吸った時は、「美味しくない、臭い、無理」というのが正直な感想で、自分には絶対に合わないと思いました。
しかし、捨てるのも勿体ないと思い、ちょこちょこ吸っていたところ、意外にも3日で慣れました。慣れてからは、紙タバコが吸えなくなりました。
タールがすごく有害に感じ、体が拒絶するように気持ち悪くなります。臭いも慣れるまではおなら?焼き芋?臭かったのですが、気にならなくなりました。むしろ無臭。車内や部屋で吸っても黄ばまないし、灰も出ないので、とても快適です。火災のリスクもなし!「アイコス」に慣れてからは、新しい機種が出る度に買い替え、いつでも吸えるように3台持ちになりました。
「アイコス」を手に入れて快適な喫煙ライフを送っていましたが、一つだけ不満がありました。それは味です。私は以前「赤い箱のマールボロ」通称「赤マル」をこよなく愛し、ずっと吸っていました。「赤マル」を愛した理由は、ズッシリとくるコク深い味わいに惹かれたからです。パッケージも赤と白で格好いい。とても満足してました。しかし、「アイコス」に替えてから、その満足感は無くなりました。
「なぜだろう?」
そして気付きました。味がバチクソ不味いことに。今更ですがw
「アイコス」に替えてから「レギュラー」を吸っていましたが、『習慣として』ではなく、『冷静に』吸ってみると味が不味いんです。
好みの味に出会うため、私はいろんなフレーバーを試しました。電子タバコも「アイコス」以外に「プルーム・テック」や「グロー」、「ベイプ」なんかも試しましたが、好みの味には出会えませんでした。
最終的に選択したのは「アイコスメンソール」でした。紙タバコ時代には絶対に吸わなかった「メンソール」でしたが、「爽快感があってまだ吸えるかな」との結論から、結局はそこに落ち着きました。ただし、味への不満は常に感じており、新しいフレーバーが発売されると必ず試していました。

 2つ目は、アレン・カー著「読むだけで絶対にやめられる禁煙セラピー」を読んだこと。
この「禁煙セラピー」という本、発行部数はなんと1,300万部。1985年に「The easy way to stop smoking」が出版され、その後世界38ヶ国以上の言語で翻訳出版されました。4人に1人は禁煙に成功しているみたいです。
禁煙を考えたことのある人は、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
Amazonでたまたま目についた「禁煙セラピー」なる本を興味本位で購入しました。本を読んだくらいで、ヘビースモーカーが禁煙なんて出来るの?
信用なんて全然していません。むしろ、「鼻で笑ってやろう」というくらいの気持ちでアイコス片手に読み始めました。
217ページの本ですが、1週間掛けてダラダラと読みました。
読み終えた瞬間、「今から煙草を止めよう」と軽い気持ちで決めました。
決意とか誓いとかそんな重苦しい感情ではなく、本当に軽い気持ちでした。
「煙草を止める!」過去に強い決意を持って何度もチャレンジしましたが、全て失敗に終わりました。しかし、今回は実にあっさりと煙草を止めることが出来たのです。
煙草はストレスを和らげたり、イライラを抑えたり、集中力や自信を与えたりしてくれるものではなかったのです。全て幻想でした。与えるのは、無駄な出費と時間だけでした。煙草はドラマや映画、漫画など様々なシーンで登場し、イメージを構築していきました。私たちはいつの間にか、煙草の効果について洗脳されていたのです。お金と時間を浪費してまで自分の体を破壊し、何も得るものが無いこの事実。そのことに気づかされ、煙草を吸うことが急に馬鹿らしくなりました。社会にまんまとしてやられていたかと思うと、無知な自分が情けなくなりました。
この本自体に特別共感した部分はなく、喫煙していた頃に何度も耳にしてきた否定的なことが丁寧に書かれているといった印象でした。
もしかしたら、喫煙が如何に無益で有害であるか、私自身がこの本に洗脳されたのかもしれません。洗脳されたい方は読んでみてください。

 
 まだ禁煙して1年2ヶ月なので、「成功した」と判断するにはまだ早いと思われる方もいるかもしれません。しかし、今後も煙草を吸う気は全くありません。もう二度と「ニコチン」を自ら摂取することは無いでしょう。
しかし、もし今後「読むだけで絶対はじめられる喫煙セラピー」なる本が発売されたら、是非手に取って読み比べてみたいものです。

 こんな長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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