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#17 FDCチャリティで大会を開催 中編

上編の続きです(まだ読んでない方は先にこちらをお読みください)

配信をどうするか?

出場校も決まり、ルールも決まったのですが、1番の問題は、大会をどうやって配信するのか。どこで配信するのか。誰が配信するのか。ということ。今まで配信した経験はなく、YouTubeチャンネルはありますが、更新もまちまち。ヘルプを出したのは、eスポーツで知り合った方々と自分も運営に参加したいと言ってくれた高校生。

JARLのメンバーゆっっけさん、まじでさんに協力を依頼

JARLについて

eスポーツの真骨頂を大会開催で理解

ゆっっけさんに全体の指揮・管理と高校生への指導を依頼、高校生を0から配信者へ
配信関係の知識は0、経験も0だった淞南高校ですが、部員を0から教育してもらい配信するというプロジェクトを始動しました。何もわからない高校生へ優しくフォローしてくれるeスポーツ関係者。この構図はeスポーツの真骨頂だと思いました。そしてそこには学びがあり、教育的価値があると思いました。

1、まずは、全体図を説明


何もわからない高校生と顧問に対し、ゆっっけさんは、全体図を説明してくれました。また、何をしなければならないのか。何がわかっていて、何がわからないのか。を一つ一つ説明してくれました。

2、送られてきたのは、リンク


次に、送られてきたのは、配信で使う技術を説明したリンクです。これを見ながら自分で理解し設定をしていきました。するとわからないところや説明通りにいかないところが出てきます。

3、わからないところを質問するが、自分なりの仮説を立て検証もする


ディスコードを使ってわからないことは気軽に質問できました。何度も何度も質問をする中で、「あれ?これこないだも質問した。」「同じ質問ばかりしている」「自分でも調べた方がいい」など交流していく中で、何を質問すべきかを考える力を身につけていました。

eスポーツでの学び

ゲーミングPCを使い、YouTubeとOBS(配信をする際に必要なソフト)を駆使し、ディスコードで学習する。新たな学びのスタイルだと思います。一つ理解するとまた新たな疑問が生まれる。疑問は知的探究心への一番の近道です。このような学びがeスポーツでできることを知りました。

大会には、実況者や解説者キャスターが必要

実況と解説そしてキャスター(進行役)を高校生にやらせたいという思いがありましたが、打ち合わせをしている中で、大会に出場しながら両方をこなすことは不可能という話となり、高校生最後の大会はプレーヤーとして出場した方がいいという先輩方からの意見もあり断念。問題は誰にしてもらうのか。そもそも必要なのか?

実況者から名前を呼ばれる経験

高eでは配信試合では実況や解説が入りますが、それを経験できるのはほんの一部の高校だけ。あこがれであり、いつかは自分の名前も呼ばれてみたい。そんな思いがあると思います。実は、以前山口県の柳井市にあるホテルの柿落としに呼ばれた時にKOKKENさんから実況されるというまたのない経験をすることがありました。この時は生徒が足りず私が代わりにプレーをしたのですが、気持ちがいい実況でプレーもいつもより調子が良かった思い出があります。そのような経験を高校生にもしてほしいと思いました。

KOKKENさんとの記念写真

そこで、本校卒業生で現在eスポーツの勉強をしているNAGOTOとJARLで活躍するまじでさんにその旨を話したところ快く了承してくれました。晴れてゆっっけさんと3人での実況・解説・キャスターが誕生することになりました。

いずれは、実況者の育成もしたい

eスポーツはICTの入り口であり、DX人材育成の場


eスポーツをしていく中で、いろいろな経験をさせてもらってきましたが、大会を開催するにあたり、配信者や企画プロデューサーなどいろいろな仕事に出会うことができています。共通言語「eスポーツ」を通し異業種が繋がる。高校生にとってはこれ以上のキャリア教育はないと感じています。この技術や経験があれば仕事になる。自分が何に興味や関心があるのかを知るには、実際に体験することが一番だと思います。その中で、実況者もeスポーツでは大事な仕事だと思います。この経験を高校生にもさせてあげたいと思いました。

下編に続く

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