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アイドル50年史①1972年

「アイドルはいつから?」

私は自称「アイドル研究家」であるとうそぶいているのですが、そういえば最近こちらの活動を怠っておりました。

それを思い出せたのも、先日来からの某共同体において「レクリエーション」というのがあって、その際に「昭和の著名人を当てるクイズ」があり、この分野については、この共同体のみならず、全国レベルにおいても無双であるので「忖度」をして、解答を控えていたのですが、いわゆる「三人娘」の話題になると、自然と闘争心に火がついてムキになって解答してしまう私がいましたw

「三人娘」の元祖って、小野小町、楊貴妃、クレオパトラ。いや、そうではなくて、美空ひばり、雪村いずみ、江利チエミだなぁと。あ、敬称略で書かせてもらいます。そしてその次は園まり、伊東ゆかり、中尾ミエでしたが、この当時は「アイドル」という概念があったのだろうかと。

そういえば、一昨年の年末の「日本レコード大賞」で、ザ・ピーナッツを往年の「アイドル」として、安住紳一郎アナが紹介し、「恋のバカンス」を日向坂46の加藤史帆と齊藤京子のカバーで披露していましたが、たぶん視聴者の少なくない方々は、ザ・ピーナッツを「アイドル」と捉えるのには違和感があったのではと。

私の小学校低学年のころの記憶が確かならば、ちゃんと「アイドル」と言われ始めたのは、天地真理が最初なんじゃないかなと。南沙織と小柳ルミ子と合わせて「三人娘」と言われておりました。

男性アイドルも「御三家」の、橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦はちょっとそうでもなく、「新御三家」と言われた西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎が最初なんだろうなと思います。うーん。フォーリーブスのほうが先輩なのでどちらが元祖アイドルなのかは少し微妙かもしれませんが、まぁ男には興味ないからいいですw

あと「コール」とか「親衛隊」とかが出現してきたのは、この頃です。合いの手で名前を呼ぶという行為は、この世代の方々が最初だと思います。

さて、この話題は少しシリーズ的に発信してまいろうということで、表題を「アイドル50年史」とさせて頂きました。

「天地真理とパンダと横井さんとあれこれ」

1972年、私が小学二年生のころでした。この頃は自分は将来間違いなく、ジャイアンツの4番打者になるに決まってると思っていて、日本の小学二年生で私以上に野球が上手い者は存在しないと確信しつつも、近所の空き地の草野球では、バントとか隠し玉とかをよくやっていて、たぶんそこに荒川博さんが見物で来ていたら、おそらく「将来性なし」の烙印を押していたことでしょう。

世の中では、日中平和友好条約が締結され、その有効の証として、上野動物園にカンカンとランランという名のパンダが贈られてきて大ブームとなっていたり、

グァム島に25年間も第二次世界大戦が終わっていたことを知らずに、潜伏生活をしていた元日本兵の横井さんという方が、ようやく事の顛末がわかり日本に「恥ずかしながら」帰国して話題になっていたり、

オリンピックはこの頃は冬と夏が同じ年に開催され、日本初の冬季五輪の札幌オリンピックで、「ジャンプ70メートル級」で笠谷幸生選手の金メダルを始め日本勢が表彰台を独占し「日の丸飛行隊」を世界に知らしめたり、

沖縄が日本に返還され「ロッテ歌のアルバム」でも司会の玉置宏さんが「北は北海道から南は沖縄まで全国の皆さんにお届けします。『お口の恋人』ロッテ提供、ロッテ歌のアルバム」と感慨深くアナウンスしたりした年でしたが、その「ロッテ歌のアルバム」で、輝きを放っていたアイドルが天地真理さんでした。

特徴は、なんと言っても「声」だなと思います。これまた玉置宏さん司会の「象印スターものまね大合戦」においても、天地真理さんのものまねを歌う演者が次々と出てきて、あのキャッチーなソプラノ系の声は印象的でした。

この人の代表作としては、「ひとりじゃないの」か「恋する夏の日」のどちらかを掲げる人が多いのですが、私がダントツに好きなのは「虹をわたって」でした。

この曲は1973年の選抜高校野球の入場行進曲にもなっていて、「怪物」といわれた作新学院の江川卓投手もこの曲で行進し、甲子園の土を踏んでいます。

曲調は、なんとなくパリのシャンゼリゼ通りを散歩しているような軽やかなポピュラータッチといったところで、とにかく思い浮かぶ情景が澄み渡っていて、あのキャッチーな声とのマッチングに心を掴まれた記憶があります。

ドラマ「時間ですよ!」の「となりの真理ちゃん」から人気を博し、挿入歌の「水色の恋」が大ヒットし、スターダムにのし上がり、ヒット曲を連発し、関連グッズも売れ、自転車の「真理ちゃん号」なんてのもあったような、、

自分の人生において、なんかこの年は友達と沢山遊んで楽しかったような個人的にも明るい年だと回顧できるのは、天地真理さんも一役買っているでしょう。

次回に続きます

GOOD LUCK 陽はまた昇る
くずぼしいってつ



















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