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2月24日(昼)

ただいまぁ……。

―うわ珍し。

本日も、めんどくさい仕事を終え。
少々残業しながらも、無事帰宅。
今朝雨が降っていたので、妹を送ったが……まぁ、歩いて帰ってくるという連絡があったので無視。
そのまま、真っすぐ家に帰ってきた。

ら。

珍しいやつが、リビングにいた。
「おかえり」
「……なにしてん」
いつもは自室にこもっている妹が、炬燵に埋もれていた。
あぁ、そういえば。
昨日母に掃除機をかけておけ、と言われていたな。
珍しく午前中に動いたらしい。
「……」
いつも私が座る所に置いているはずの、座椅子があんなところにあるのだから、ちゃんとしたのだろう。
「掃除機したら、やりっぱなしにするな……元に戻してくださーいそこまでがお掃除でーす」
だから、妹にも私にも怒られるんだよ。
「はーい……」
やったらやりっぱなしというのは、この妹の癖なのだろう。
大体、何かした形跡が残ったままになってる。
「……」
しかしまあ、今回は早いうちに掃除機を終わらせていたようなので。
そこは、良しとしよう。
大抵は、午後から動こうとして、私が痺れを切らして、掃除機をかけてしまうのだが。
何せ遅い遅い。さっさと動いて、終わらせればいいものの。いつまでもグタグタとしているから、イラっとするのだ。
―心が狭いのは知ってる。
「……何見てん」
「ド〇えもん」
テレビでは、青色の猫型ロボットの映画が流れている。
あぁこれか。緑の耳の犬みたいなやつが出てるやつな。
あまり詳しくはないので、詳細は知らない。
―個人的にお気に入りなのは、恐竜のやつ。首長竜が出てくる方。
「ちょ、五月蠅い、音下げて」
「……んー」
そう適当に返事が返ってきて、リモコン操作をしたものの……。
大した変化はなかった。ホントに下げたか?
うるさいんだが。
「……」
もう聞いてないし、見てないし。
どんだけ見たかったんだコレ。
まぁ、それなりの頻度でこのシリーズの映画みてるしな、この妹。
たまに、五歳児のやつも見てる。
映画は面白いだけじゃなくて、感動もあるから、いいよな。
たまに、動画サイトとかで、トラウマ回みたいなものもあるが。あれはあれで面白くて、個人的には好きだ。
アニメのホラーは面白い。
あの、若干の緩さのあるイラストで、あの絶妙なホラーをするからいいんだよな。
「……」
そういえば、少し前に洋画のホラーを1人でみていたのだが。
あれもなかなかに面白かった。
邦画とこんなに違うんだなぁと、なんか一人で感心してた。
私的には、洋画のホラーの方が好きではあるなぁ。テーマが日常の中のホラーみたいなものだと、尚更いい。
棚の隙間の暗闇とか、何もいないはずのところから感じる視線とか。
何もない、日常を過ごしているはずなのに、違和感を覚えている感じのやつとか。
「……」
この間みたやつは、何だろ……。
田舎で、牧羊をしている夫婦の話だったのだが。
終わり方がちょっと、気持ち悪さが残ったが。まぁ、そっちの方が現実味があっていいなぁとも思った。
現実にオチなんてないし。
おちたときは、それは死んだ時だ。

ん。帰ってきた。昼食はどこ行こうか。

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