存在しない歌詞

ごきげんよう。
突然ですが皆様は「はたらくくるま」と言う音楽を知っておりますか?

タンクローリー、救急車、消防車…色々な用務時に乗り、働く時に使われる車を紹介するという大変勉強になる歌があるのです。

私は子供の頃にCDなどで聴いていて「いっぱいあるんだな仕事で使う車って」と子供ながらに感心しながら覚えていました。まあ、リズムが良かったので勉強というよりも、そっちのけで聴いていたのかもしれませんけどね。

さて、ここでは話題なのですが…私は仕事で使われるのに何故か紹介されていない車があることに気がつきました。

それは・・・「霊柩車」。

ネガティブですか?そんなにご遺体を運ぶ事は穢れ、不摂生とされますかね?私は霊柩車のデザインが好きで、子供時代になんで紹介してくれないんだろうなと不思議でした。

幼稚なのかもしれませんが、仕事で使われる車って街中で走っているのを見ると「あ、あの車って○○で使われるんだな」と理解できるからかなり特殊な仕事とかも知れて得した気分にはなりますが、霊柩車も紹介して差し支えないのではないのかと私はそう思うのです。

確かに子供が聴く音楽に霊柩車とか物騒で聞きたくはないですが不謹慎音楽とかだとブラックジョークでね、大人が聴いてみると「いずれは行く道だからな。覚えといても損はしないだろう」と言う程度で思えるかもしれませんからね。

♪〜ゴトゴト遺体を運ぶよ霊柩車(れいきゅうしゃ!)〜♪

現在ではデザインが一新されたのが普及されており、昔の金色と漆黒の華奢な霊柩車は現在ではあまり見られません。でも、どこかで走ってるかもしれませんね。

もう意味も無しに街中で走ってるのを見かけても「親指を隠さなくても良い」のです。あ、今の通じませんでしたかね…??(笑)

いつかは乗りたいですねなんて言う人は居ないと思います。

けれども、立派な仕事だからこそ小さい子供だけではなく広く多くの人に「おくりびと」の仕事を知ってもらうのも仕事を知る上で良いのではないかと。

例えば、あなた仕事何してるの?って聞かれて「俗に言う"おくりびと"のほうをやってます」と返ってきた時に言葉に詰まるとその仕事を知っておらず未知なる存在に思えてしまいます。

私は自分の親族が亡くなった際のお葬式時におくりびとの有り難みを知りました。

ご遺体を霊柩車内へと運ぶ際、それも納棺時という人の生死の中での一大イベントも見て頂ける。

それが仕事だから…。こう考えるのは大人になったか、周りを見渡せる余裕がなくなったか、その他の理由にあると思われます。

いずれにせよ、ご遺体を運ぶ車は昔から忌み嫌われてきたのは覆せない事実。

でも、その役割を持っている車が有る事や、専属のドライバー様がいる事に理解や知識が有ると無いとではいずれやってくる自身/ご家族の最期の際に役に立つのではないかと…そう私は思います。