20年越しの思い〜KURUMI〜



今日の作品として出展した作品は非常に難しいテーマ性の中で書き上げました。

それは感謝の意を込めた不器用な私なりのとある貴女に宛てた一種のメッセージと思ってもらって差し支えありません。

「何故今になってこんなメッセージを?」そう思うかもしれないけれども、上手く感情を口で相手に伝えれない人も不特定多数存在するのだ。私がそのうちの一部である。

私が貴女と過ごした小学生の頃の思い出の中で覚えているのは、貴女が気まぐれで始めた手料理でした。

初めて作って塩っぱい味になってしまったクリームシチュー。そしてそれを味見する事になったその時の私の心境としては「早くここから立ち去りたい」という思い出いっぱいだったのでしょう。

しかし、せっかくの手作りシチューを無駄にしたくないという思いではなくそれが貴女の気持ちを無駄にしたくなかったと言うことに気が付くのはそんなに後の事では無かったように思えます。

それが恐らく貴女へ「あぁ、なんとなくこの人が好き」という甘酸っぱい気持ちの芽生えだったのでしょう。

「お味はいかが?」の質問に対して「塩っぱい(苦笑)」と照れ臭くて嘘でも美味しいと言えなかったのは今でも後悔しています。

小学2年の時にクラスで偶々一緒になってお互いを知ったけども、1年の時から同じだったらもっと長く過ごせたのにな…と叶うはずもない贅沢なお願いも今となってはいい思い出で、あの楽しかった時間は二度とこないのかなって悲しい日々を過ごしている。

2000年代から始まったネットワーク社会で今では当たり前になったけどこんなに普及したからこそ逆に私達はお互いが遠く感じてしまうのは不思議なものです。

特に私の場合は、自分から招いた事(詳しくは銀杏並木のアトリエをお読み下さい)だから女々しい事を言うなと他方よりバッシングを受けると思いますが、否定はしません。

こんな時代だけど相手を探したいって思ってもそれが時に迷惑に受け取られるのではないかと、特にそれが好きな人だと人一倍敏感に感じてしまうから中々行動に移せない。

感謝のメッセージだとは言いましたが、ここまで語るとなんだか貴女への言い訳を話しているようで申し訳ない気持ちです。

最後に

私の/私を知るありがとう胡桃さん。