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【振り返り】開業5日前の元・陸サーファー 

私は追われている。日々の雑務に追われている。
追いつめられた末、歯が抜けた。前歯である。いつものように夕食後、シャワーを浴びながら歯を磨いていた時だ。治療中の歯でもなく、虫歯でもなく、予兆もなかった。完全に隙をつかれたのだ。開業5日前、かなり由由しき事態である。

20代の頃は、ファッションカラーなんて美容院でいちいちやってもらったこともなく、自力でブリーチしていたため、ほぼ金髪で、痩せていて、自分では認めなかったが当時のカレシ(男)の友達(男)に「カノジョ、陸サーファー?」と聞かれるようななりをしていたから、前歯の一本くらいなくても「ケンカして折っちゃってさー、差し歯が抜けちゃって」なんて言い訳も通じただろう。

だが、今はギョウセイショシになる5日前である。前歯がないことの理由づけが難しい。幸い、明日歯医者の予約が入っているが、抜けたことの原因を私は知りたい。

これまた幸いなことに、今は冬であり、マスクをしていても全くフシゼンではない。だが、今、ニタ、と笑ってみても、陸サーファーではなく、ただの歯抜けババアである。

光陰矢のごとし。

(行政書士事務所開設直前の話です。)

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