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超スマホ向けメタバースでVRをもっと身近に。XR専門制作会社が提案する新しい展示や採用の施策

XR専門の制作会社、株式会社vartique(ヴァルティーク)がメタバース制作サービス「One VR」の新プラン「超スマホ向けプラン」をリリースしました。

「超スマホ向けプラン」とは、VRゴーグルやアプリは不要、ブラウザでメタバース空間へアクセス可能な「OneVR」に、スマホ向けに超特化した機能が加わった新たなプランです。

スマホに超特化したことでPCを持っていない人でも気軽にVRを体験できるようになったほか、SNSとの親和性もアップ。より多くの人がVRを楽しめるようになりました。

今回はvartiqueの代表を務める秋炭に「超スマホ向けプラン」の内容やリリースした背景、推奨したい利用シーンなどについてインタビュー。スマホ型メタバースを通じて実現したい未来も明らかになりました。

秋炭直輝|株式会社vartique代表
青山学院大学経営学部卒業後、ハウスエージェンシー系の広告代理店で5年間プロモーション・イベント業務に従事。2020年に株式会社vartiqueを設立。

超スマホ向けメタバースでより多くの人にVRを体験してもらいたい

—— このたび、スマホ向けに超特化した新プラン「超スマホ向けプラン」がリリースされました。誕生した背景を教えてください。

これまでメタバースの認知率は80%以上あるにも関わらず、利用したことがある人は5%と低い状況になっていました。従来のメタバース体験にはPCやVRゴーグルが必要であったり、スマホアプリのインストールが必要だったりしたために、メタバースを体験するまでのハードルが高くなってしまっていたんです。

また、メタバース利用経験者のおよそ6割がスマホを使用していたことも判明し、スマホに特化したメタバースサービスの需要があるのではないかと考えました。

メタバースをスマホに特化することは、現代の最大の集客ツールであるSNSとの親和性を高めることにも繋がります。実際に大手飲料メーカー様のSNSアカウントでメタバース空間のURLを発信した際には、1日のアクセス平均が400、イベント開催日には2000人を超える人がページを訪れました。

スマホからSNSの投稿などを通じて気軽にメタバース空間にアクセスできるようになれば、より多くの人にVRを体験していただけると思ったんです。

—— メタバースをスマホ特化するにあたって、抱えていた課題はありましたか?

従来のスマホのブラウザ型メタバースは、ハイスペックPCを必要とするメタバースに比べてグラフィックのクオリティや機能面で劣ってしまったり、繋がりにくかったりするという課題がありました。

そのため、従来より「マルチデバイスからメタバース空間にアクセス可能」と謳っていたものの、実際はPCからのアクセスを推奨する状況になってしまっていたんです。

グラフィック機能の向上でリアルと同じ見た目を再現可能に

—— 新プラン「超スマホ向けプラン」の特徴を教えてください。

「超スマホ向けプラン」は、これまで提供していた「OneVR」より大きく3つのアップデートが施されました。

一つ目はBloom機能の追加により、グラフィック機能が向上しました。従来のスマホ型メタバースはグラフィックの制限がありましたが、今回のアップデートにより物質の質感や光の反射加減も忠実に表現できるようになり、リアルに近い見た目を再現することできます。

商品を実物と同じようにメタバース空間内で見ることができるので、リッチなビジュアルが必要なブランドのPRや展示会にて活用可能です。

二つ目のアップデートとして、サイトの埋め込み機能が追加されました。

これまではメタバース内から別のWebサイトに飛ぶとメタバース空間との接続が切れてしまう事例もありましたが、メタバース内で他のWebサイトや動画の視聴が可能になったことで、滞在時間が伸ばせるようになったんです。

埋め込み機能の追加により、動画の複数配置もできるようになりました。メタバース内の複数の動画配置はバグが起きやすく、スマホブラウザのメタバースで実装できている企業さんはほとんどないのが現状です。

動画をたくさん展示したいというクライアント様も多くいらっしゃるので、大いに期待に応える機能だと思います。

さらに三つ目の特徴として、クロマキー機能(緑色のスクリーンをバックに動画を撮影し、その後緑色の部分を別の背景映像と合成する撮影技術)を追加しました。

例えば芸能人を起用したプロモーションであれば、アバターよりもリアルな姿が見れた方がユーザーも楽しめると思うんですよね。

クロマキー機能を活用してメタバース空間に芸能人のリアルな映像を入れ込むことで、通常の動画よりも臨場感を出すことができ、アクセス数や滞在時間が伸びるのではないかと考えられます。

—— 「超スマホ向けプラン」はどんなシーンに活用するのがおすすめですか?

展示や採用活動は特に相性が良いと思います。

例えばメタバース内のランウェイを歩いているモデルさんの着ている服をクリックするとECサイトに飛び、そのまま購入できるといった施策が可能です。商品の質感を伝えやすいので、ファッション業界やメーカーの方にはとてもおすすめですね。

—— 採用にはどのように活用するのが良いでしょうか?

採用シーンでの活用アイデアとしては、会社説明の動画や参加型のワークなどを実施することができます。スマホブラウザ型メタバースならPCを持ってない学生も参加しやすいですし、ワークによって応募者との接点を作ったり関係を深めたりすることもできます。

社長のクロマキー挨拶動画などを取り入れても面白いと思いますし、オフィス紹介も動画ではなくVRにすることで、施設の充実度やリアルな雰囲気が伝わりやすくなります。「新しいものを取り入れている企業」という話題を作ることもでき、認知拡大の効果が見込めるでしょう

今後は自動撮影可能なARやメタバース内でゲーム性のある動きの実装を予定

—— WebARコンテンツの制作サービスである「ByAR」もアップデートされました。どのようなコンテンツになっていますか?

従来のARコンテンツも専用のアプリがないと見れない場合が多かったのですが、現在はスマホ型ブラウザや多くの人がインストールしているSNSで体験できるようにしています。

なかなか外出ができなかったコロナ禍では自宅で楽しめるコンテンツが多かったですが、コロナ禍が明けてからは、イベント会場で記念撮影ができたり特定のスポットに行くとコンテンツが表示されたりと、オフライン向けの施策を多く用意しています。

今後はイベントスタッフ不在で自動で記念撮影ができるAR機能や、アニメ作品とコラボした一般ユーザー向けのコンテンツを開発していく予定です。

—— 今後、メタバース業界や世の中がどのように変化していくと思い描いていますか?

「超スマホ向けプラン」は、メタバース業界でもトップクラスの機能を備えているという自負があります。将来的に「スマホ型メタバースと言えば『超スマホ向けプラン』」と言われるようになるポテンシャルを秘めていると思うので、もっと周知させてプレゼンスを高めていく予定です。

今の世の中ではハイスペックPCを持っている一部の人たちがリッチな体験としてVRを楽しんでいる風潮もあるので、もっとスマホブラウザ型メタバースを普及させて、ライト層も楽しめるコンテンツを多く提供していきたいと考えています。

今後のアップデート案としては、スマホ型メタバースの中でジャンプやパンチといったゲーム性のある動きができるようにしたり、大人数が一度に参加できる空間を作れるようにブラッシュアップしていく予定です。

—— 理想とする未来を実現するために、どんなメンバーに入ってきてほしいですか?

今vartiqueではトップクラスの機能を備えたメタバースを開発していると思っていますが、どんなに良いものを作っても世の中に広めないとその価値を発揮できません。なので、もっと多くの企業やユーザーに伝えていくために、プレゼンが得意な人が必要だと考えています。

「超スマホ向けプラン」や「ByAR」に魅力を感じつつ、相手のニーズに合わせて資料を作成したり提案ができたりする人が入ってくれると嬉しいです。

VR/ARはまだまだポテンシャルのあるサービスで、これからどのように展開していくかは自由です。

好奇心のある人やアイデアが湧いてくる人は、すごく相性が良い領域だと思います。ぜひ一緒に業界を盛り上げていきましょう!


たくさんの可能性を秘めているVR/AR領域は、これからもっと面白くなっていくはずです。この面白さをもっと世の中に広めていきませんか?

ご興味を持っていただいた方は、ぜひこちらよりお気軽にご連絡ください。

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