今年とか振り返っとく?

師走の忙しい時期、みなさまにおかれましては、いかがおすごしですか?
針とらは、「エロい器具」という表記に児童書的NGが入ったので、「エッチな道具」に修正する日々をすごしています。年末っぽいですね!

そんなわけで、今年も今年を振り返ってみます。

去年は、コロナに親の病気にスランプが重なって、わりと散々だったのだけど……今年はなかなかいい年だったと思います。
ここ数年、自分の中にちょっと停滞を感じていて、いまいち燃えるものがないな~と思っていたんだけど、いままでやってなかったことをいくつかやらせてもらって、刺激をもらったし、もらっているなと。

エンタメ講座

まずは、児童文芸協会主催のエンタメ講座。
これ、「自分が講師なんかやっていいんかな~? 偉そうって思われるんじゃねえ…?」とか思いつつ引き受けたんだけど、やってみたら楽しかったし、自分もためになったなと。

なんというか、人のために話すのはよいのだ。
僕はいろいろ考えまくるタイプなんだけど、1人で考えていて出口がないと、自分の思考で迷子になっちゃうんだよね。
でも、他人っていう出口を意識した上で考えていくと、思考の並べ方がはっきりして、自分でも腑に落ちるということはよくある。「あ、自分、こういうこと考えてたんだな / 大事にしてたんだな」とか。
こうなってもらおう、っていう意志の有無の違いかな。意志のない思考は迷路への入り口。
講師ということで、人の役にたつことを意識しつつ、自分の考えを整理していったら、いろいろ話せて自分もスッキリしたし、幸い評判も良かったのでうれしかったな、と。

まぁ、準備がめちゃくちゃ大変だったので、そうそうやりたくないけども!

ノベライズ

ノベライズの仕事をやらせてもらえたのも良かったなと。
1度やってみたいなと思っていたし、特に入間くんは、はじめて読んだときから素直に、おもしろい! と思っていたので。

ノベライズは、オリジナルをやってるときとは、また違った感覚があるのが面白い。
僕、オリジナルをやっているときは、結構、育児ノイローゼみたいになっちゃうことがあるんだけど……それは自分の子だから理想を求めすぎて、きちんと距離とれてないせいなんだろうなーとか、思ったりする。

ノベライズは、人の家の子を預かっている感覚があって、ケガをさせたり失礼になってはならず、でも遠慮しすぎてはいいものはできず、自分のできる範囲、踏みこむ範囲を考えつつ、最大限楽しく遊んでもらうにはどうすればいいかな? というスタンス。
このスタンスだと、育児ノイローゼにはならないな、と。

距離感が違うお仕事をやると、自分の中に新しい見方ができる気がして面白いなと。
3巻は春ごろに出る予定です!

絶鬼

最後に絶鬼。
ラストまでのゴールを決められてよかった。
個人的にはやっぱり、「ここへ行きたい!」って意志をしっかり定めるのが大事で、それが定まったらあとは、死ぬほど苦労してそこへ行けばいいだけかなと。

もともと、こっちの方に行きたいな、というのはあったんだけど、求められてないんだろうなーという感じもあって、気持ちがいまいち踏み込みきれなかった。
でもそろそろ、もういいかな、と開きなおれてきたというか。
やりたいようにやったろう! と。
もともと1巻からして、「やりたいようにやって、売れなくても出版されなくてもべつにいい」というところからはじめているので、そこにもどるだけだな、と。

そう思ったらやる気出てきたので、あと2~3年頑張るます。
個人的には王道だと思うんだけど、どうかなぁ。めちゃくちゃむずかしい。


そんなわけで、いろいろ刺激を受けながら、気持ちを切り替えたりしていた1年でした。
1つところにずっといると、どうしても視野が狭くなるので、定期的に新しい環境に踏み込んだり、新しい人と話す機会を持たないといけないなぁと思うなどします。
いまはまた「これ書きたいな!!」って気持ちが燃えてきたので、モチベーション崩さないように、来年も頑張っていきたいな!!

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