好きの言語化訓練ブートキャンプ・「警部補 古畑任三郎」

好きな作品のどのへんが好きなのか語っていくうちに、「好きの言語化」をできるようになってみたいシリーズ。

今回はテレビドラマから。

『古畑任三郎』は…よいぞ…!


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一癖も二癖もある刑事の古畑任三郎が、毎回、犯人たちと丁々発止のやりとりをくりひろげるテレビドラマ。
小中学生のころ、大好きだった。

なにが好きかというと……まず、古畑のキャラだよね。

僕、「頭のいいキャラ」好きなんだよな。カッコいい。
あと、「人を喰ったキャラ」も好き。
マジなのか冗談なのかわからない態度で人を煙に巻いてみたり、まわりを右往左往させてちょっと楽しんでいるようなやつ。
それが性格の悪さからきてるとダメなんだけど、頭の良さから物事が見えすぎていて、それゆえの人を喰った性格、みたいなのはとても好き。ホームズとかコロンボとか、キャラもの名探偵ってこの系譜王道だよね。
なので、「人を喰った頭のいいキャラ」である古畑任三郎は、ストレートに好きなキャラだったりする。

もいっこ好きなのは、犯人との丁々発止のやりとり。
ミステリとしては、倒叙モノ(犯人が最初からわかっている)の形式をとっていること。

僕、ミステリは、「推理」よりも「犯人との対決」が好きなんだ。
「ロジック」よりも「駆け引き」が好きというかな。
敵の実体や輪郭がみえてた方が、バチバチなってオモシロイんだよね。
絶鬼も、輪郭のみえないホラーじゃなくて、輪郭のみえてるホラーを志向してるところがあるし。(自分がホラー作家かといわれると、首をひねってしまうのはそのせい。怪談とか、Jホラー的なものは不得手なんだよな)

古畑任三郎は、探偵が犯人を怪しんでいて、犯人もそれをわかっていながら、表面上は知的に洒脱に会話していて、腹のうちでバチバチやりあってるのがすごく好きだった。

この面白さを児童小説で再現できないかな~と思って、デビュー前に企画を考えてみたことはあるんだけど、いろいろ力不足。

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