近況と考えごと

絶望鬼ごっこ完結の余韻もさすがに過ぎ、そろそろちゃんと仕事をせねば! ということで、来年春~夏ごろ刊行予定の原稿にとりかかっている。
来年上半期までは作家でいられそうなんだけど、その後どうしていこうかなぁ……ということを、書きながら考えている。

僕はずっと、作家の仕事を、「残機は2機」と考えてやっている。
つまり、1作出して売れなくても、もう1機ぶんはリトライできる。それで売れればまた2機にもどるんだけど、2連続で堕ちるとGAMEOVER(企画が通らなくなる…)みたいな。
ただ、もともと景気が悪かったものが、ここ1~2年の物価上昇で、いよいよ「残機は1機」モードになったような気もしていて。(これは僕が、需要のないところに需要を作るぞ、みたいな仕事の仕方をしているせいもあるんだけど)
その1機ぶんは、ちゃんと挑戦をしたいなと思っていて、幸い、いまやっている原稿はどれも悔いのないよう、ほんとうに面白いと思うようにやらせてもらっているんだけど。
その後は、どうしようかなと。

残機が切れたら、たぶんいよいよ、ジャンルの主流に寄せるとか、売れ筋に寄せる、みたいなことを考えなくちゃいけなくなりそうなんだけど(新人のころに挑戦して投げだしたんだが、そのうち向き合わなくちゃいけないんだろうなぁ…とはずっと思っている)。
その場合は、児童文庫じゃなくて、まだくわしく知らないあたらしいジャンルでやった方が面白いだろうな、とは思ってるんだよね。
児童文庫は文章や表現面での縛りが大きいので、内容面でも縛りを意識すると、ギチギチになりすぎて面白いものにならないな、という感じがあって。
ただ、児童文庫から越境していく人が多いのは、児童文学かキャラ文芸かと思うんだけど、やっぱりどちらも女性向けの世界ではあって、そこにうまく合わせられるのか…? というのはむずかしい問題である。(じゃあ男性向けの世界に合わせられるのか? というと、これも疑問なんだが…。AroAceなので、どっちの感覚でもないんだよ俺は)

そのへん、どうしていこうかなぁ……というのがこのごろの考えごとである。
よくわからないので、外圧に頼りたく、なにか針とらにこんなもん書かせてみたい、みたいなものがあったらご連絡お待ちしています…。

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