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子どもの興味と作家の興味

緑川さんのスペースにお邪魔して、ちょろっと話題になったので補足。

僕はデビュー前に、当時までに出ていた男子向けパッケージングの児童書は、ほぼほぼ読んで分析したんだけども。(といっても数十くらいしかなかったけど)
そのときに感じたこと。


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子どもの興味が向くモチーフが、あったとするじゃないか。


女子向け

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売れてる女子向けは、こうだなぁと。
子どもが興味を持っているもの(恋愛なり、ファッションなり)をモチーフにした本なんだけど……そのモチーフに対して、作家の興味も向いていて、いっしょに楽しんでいる感じがした。


男子向け

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対して男子向けは、こうだったんだよね。
子どもが興味を持っているもの(カードゲームなり、スポーツなり)をモチーフにした本なんだけど……そのモチーフに対して、作家自身は興味がなくて、「それに興味がある子ども」の方にだけ興味が向いている。


たぶん、これは「お母さんの目線」なんだろうな、と。
ウルトラマンや怪獣が好きな男子を、やれやれ、可愛いやつめ、と思ってみていて、お母さん自身は、ウルトラマンや怪獣の持っている面白さがわからないし、興味もないという。

それは子どもにとっては、いっしょに遊んでいても、退屈なんじゃないかなあ……と思ったのを覚えており。


個人的には、男子向け児童書ありがち爆死事例の1つかなぁ。
とはいえ、昨今はそうした印象を受ける本はとんとみかけなくなった。
たぶん書き手の層が変わったんだろうと思われる。

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