078KOBEって何?
トミーズ。この「あんトースト」は衝撃でしたねぇ。こんなに美味しいものが世の中に存在するのか!?と。小学校2年生の時に、初めてマクドナルドのアップルパイを食べた時のような感じ。思い出すなぁ。あの時の「アップルパイ」はほんのりあったかくて、あぁ「幸せ」ってこんなところにあったんや、、、と南出少年は感じたものでした。。追憶。。
通勤途中の三宮高架下のトミーズ前を通りかかったもんで、noteで「好き」を紹介していきたい、、と宣言したものですから、思わず買っちゃいました。経理やってくれてるスタッフの分も。あとでいただきまーす。
トミーズの向かい側のぎょうざの「瓢箪」も閉めてしまいましたね。神戸餃子の流儀「味噌だれ」を知ったのは、まさしくこの「瓢箪」でした。「好き」がなくなってしまうのは、やはり哀しい。。
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「ジャンルの違い」「想いの違い」
さて!今週末に迫って来ました「078KOBE」。いったいこれは何なんだろう?って感じている方々もたくさんいると思います。musicの統括をさせてもらってる僕も、なんだかわからない(笑)。いや、なんか今年になって、ちょっとわかるような気がして来ました。
なので改めて、僕が関わっている「078KOBE」について、お話ししたいと思います。
(↑078KOBE CDTVにてお話もさせてもらってますー)
始まりは2016年。第一回を2017年のゴールデンウィークに開催したので、2016年から準備を始めていました。「music」「film」「interactive」など、様々なジャンルを掛け合わせて、都市生活の面白みを「実験」を通じて探求しよう、みたいなことだったかと思います。まぁ、文章では理解できるんですが、「じゃあ実際、何をするの?」っていうとやっぱり「イベント」だったりするんですね。だから第一回を2017年に「開催」ってわけです。みなとのもり公園の芝生の上で、ドタバタとやり遂げた記憶があります。その後、「music」としては会場をメリケンパークに移したりして、今思えば「音楽フェス」を開催してしまっていたような気がします。Glen Matlock(SEX PISTOLS)、UNDERGROUND RESISTANCE as Depth Charge、toe、キセル、ZIGGY、WEAVER、The fin.、THE NEATBEATS、ザ50回転ズ、SODA!、少年ナイフ、THE TOMBOYSなどなど。そこに大学軽音バンドも出演できるようにしたり、まさしく「好き」を集めてました。
ただ、この「クロスメディアイベント」を「開催」するにあたり、「ジャンルの違い」が「想いの違い」にも繋がっちゃったり、それは結局「性格の違い」になってしまったり、「違う」ということを認められないことも、正直言って、たくさんありました。
大人気ないですよ、夜中に酒飲んで喧嘩とか(笑)。でも「違う」ということを認め合うためにはスマートにやれないこともあるもんです。言わば「町おこし」みたいなもの。神戸は「オシャレな街」とよく言われますが、いろんな「好き」は、等しくいろんな「嫌い」でもあって、ぶつかってぶちまけ合うか、喋らなくなるか。喋らなくなるのは寂しいですけどね。でも、本当に正直に言いまして、この4年間、こんなことが山ほどありました。
ただね、だからこそ気づかせてもらったことがあることに、今年、やっと気づいたんです。「ジャンルの違い」や「想いの違い」を超える術を、実は078KOBEを通じて学ばせてもらっていた、ということに。
新型コロナウイルスの影響で全世界的に「STAY HOME」となり、ライブハウスが営業出来なくなった時、すぐに「映像を組み合わせたい」と考えられたのは、間違いなく078KOBE・FILMチームの本丸勝也氏がいたからです。岡田誠司氏が僕らを繋いでくれたからです。そして「ライバルのライブハウスはどうしているだろう?」と思って電話をかけ、「こんな時だからこそ一緒にやらないか?」と声をかけ、無観客ライブ配信サーキットフェス「ライブハウスジャッジメント in KOBE」を実施出来たのも、「想いの違い」を超える訓練が出来ていたからなんじゃないだろうか、と思うんです。
CHICKEN GEORGE、太陽と虎、ART HOUSE、そしてVARIT.。こんなに「違い」のある4つのライブハウスが今まで存在(共存?そんなつもりは毛頭ないですが。笑)して来れたのは、絶対にそれぞれのライブハウスの「想いの違い」を地元のアーティストが感じてくれていたからこそ、だったと思います。キャパや立地じゃなく、そこにいる「人」が違って、その「違い」がライブハウスの性格となって現れる。ただ、4つのライブハウスの「想いの違い」はあっても、「音楽が好き、バンドが好き」という根っこは一緒だから、この苦しい状況の中、手を組むことは容易いことだったな、と思います。いや、「手を組むこと」じゃないな。「リスペクトすること」やね。
「この苦しい状況の中、他のライブハウスをリスペクトすること」
本当に容易かった。マサルさんがいるから、昇平がいるから、風次がいるからそれぞれのライブハウスは成り立ってるんだな、すごいな、と。
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「新しい何かを共に始めること」
「違い」を認め合って、乗り越えて、「新しい何かを共に始めること」が可能なんだ!と気づいた新型コロナ禍。悪くないなぁ〜なんて思ったり(笑)。
映画が好きになったのも、映画館に行くようになったのも(今は行けてないですが)、この4年間、078KOBEの実行委員チームでウダウダと話していたから。映画が好きになったら映像に興味が出るのも僕にとっては自然な流れで、配信ライブをするとなったらスイッチャーに興味が出ることも自然な流れ。最近では「THE TOMBOYS」はもちろん、「THE NEATBEATS」「KING BROTHERS」「ザ50回転ズ」「忘れてモーテルズ」「The howlin' dogs」「がらくたロボット」などのスイッチャーをやってます。「映像にビートを感じさせる」のがテーマです(笑)。
あ、そういえば今年の高校野球・兵庫県大会は「全試合を撮影・配信しよう!」という流れがあって、ジャッジメントKOBEチームでも明石球場に行って、撮影・配信のお手伝いをしました。なんと、南出、スイッチャー(笑)。小学校時代は野球がとても好きでしたから、よくテレビで観てましたが、まさか自分が野球のスイッチャーをするだなんて、考えたこともなかった。それでも見様見真似で一生懸命、4試合、担当させてもらいました。その中にはプロのスカウトもたくさん来ていた明石商業の試合も。ええんかいな(笑)。でも僕らにとっての最後の試合、4試合目には、ようやく野球の映像にも「ビート」を感じさせられるものになった気がします。僕がスイッチャーやるなら「リズム」しかないだろう!と。あ。エラソーにすみません(笑)。
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「2020年型078KOBE FILM&MUSIC」
今年の078KOBEですが、インタラクティブチームはオンラインの可能性を広げるという選択をしましたが、FILMチームの声かけで「ドライブインシアター」の延長を、メリケンパークで一緒に探ることにしました。そう、リアルイベント開催です。自家用車で来ていただける「drive in」は20台。歩いて来場いただける「walk in」は50組100名。そして車を持たない世代にも体験を、ということで「park in」という、もしかしたら世界初じゃない?な置きcarシステムで10台。昼間は神戸のアーティストライブ、そして夜は映画上映を。
個人的に感動的だと感じているのは、「ライブハウスジャッジメント in KOBE」を通じて4つのライブハウスでやっていこうぜ!という「ジャッジメントKOBE」チームがアーティストブッキングをしたこと。それぞれのライブハウスが2アーティストずつ担当し、078KOBE枠の2アーティストと合わせて2日間で10アーティスト。そしてこのライブはもちろん「ジャッジメントKOBE」チームで撮影、そしてYouTubeアカウントで無料配信。
新型コロナからの復活フェスを、来年メリケンパークでど〜んとやりたいなぁと話していたりするんです。ライバル同士が手を組んで、リスペクトし合いながら開催する。子供たちが楽しめたり、新しい技術を導入したり、まさにクロスメディアな考え方で取り組めたらどんなに面白いだろうか、、、と夢見てます。
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「2020年型078KOBE INTERACTIVE&MUSIC」
そして今年、クロスメディアな考え方に少し手が届いた南出は、インタラクティブなイベントにも参加させてもらうことが決まっています。
1つはこちら。「テクノロジー×ライブパフォーマンスの新たな挑戦〜5G/xR/クラウドはエンターテイメントの未来を創れるか?〜 presented by タスデザイングループ」の対談に登場です。
KDDIの上月さん、ソニー・ミュージックエンタテイメントの原口さん、タスホールディングスの西本さんという、「え?なんでここに南出が?」な状況ですが、ローカルでライブハウスやアーティストマネジメントをしている立場で、思いっきり「今」感じていることや疑問など、ぶつけてみようと思います(笑)。
もう1つはこちら。「世界初!3Dホログラムのリアルタイム配信実験」にTHE TOMBOYSが登場です。
えーっと。実際、どうなるのか?何やるのか?わかってません。「世界初!」なんだから、わかるわけ、ない(笑)。
でも「世界初」ってすごい甘美な言葉。それだけで喰いついちゃう。あー結構僕、新しいモン好きなのかも。挑戦するってことには、昔からやけに一生懸命やるような節がある気がします。挑戦=成功ではないから、なかなか難しいところですが、今回、THE TOMBOYSがこの世界初!に関わることで、何か新しい扉が開くことが出来ないかなぁ、と僕は僕の立場で、企んでみようかな、と思っています。
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「どうせ元々無一文」
結論。
もうこの世界、何が起こっても不思議じゃないし、それならこの足で、歩みを進めたい、そうだろ?っていうのが078KOBEだと思います。雑ですが(笑)。
どうせ元々無一文。震災で失っていたかも知れない人生です。だったら明るく、いろんな違いは認め合っていきたいよね〜。もしかしたら、いつの間にか、僕の中にある「何かちっぽけなもの」を守ろうとしていたかも知れない。それが本当にちっぽけなものなんだったら、捨てる勇気が必要なんだな、って改めて今、思います。
3月からNHK大阪放送局が取材で追いかけてくれていたんですが、ディレクターさんには今の僕だけではなく、今までの人生をえぐられてしまいました(笑)。そんな機会があったら、noteで「好き」を伝えていこう、今までの自分の考えや価値観を堂々と伝えていこう、と思えたのかも知れません。
8月に放送されたものですが、明日9/4(金)の深夜24:00〜BS1で再放送が決まっています。そちらも合わせて観てもらえたら、と思います!
※予約投稿しておりましたが、本日15:00からの078KOBE実行委員会緊急会議を経て、台風10号による影響を考えて、9/6(日)の078KOBE@メリケンパークは中止となりました。9/5(土)の運営、しっかり頑張ります!
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