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FXドラマ「SHOGUN」が描いた武家の女性の強さ

良い点は数えきれない・・・

「SHOGUN」は第一話の配信初日からずっと見ていて、話しの途中で何回か感想をnoteに書こうとしました。しかしどうにもうまくまとめることができなくて、ずっと保留・・・。最終話を見た際には、それまで以上に様々な感想がぐるぐると浮かんできて、更にまとめることが出来なくなりました。

そして、だいぶ時間がたち、今になってやっと、書けるようになったというわけです・・・

とにかくこのドラマ「SHOGUN」は、注目ポイントが多い!

・衣装やメイクがリアル!冒頭でイギリスの船員たちと武士たちが出会うシーンは遠い昔の一瞬を見ているようだった!

・景色が壮大!ロケは全てカナダだったけれど、昔の日本ってきっとこうだったんだろうなぁと思える景色が広がっていた。

・古くて難しい日本語がそのまま使われている!それも自然に・・・!

・俳優さんは知ってる人が多かったけど不自然さは無かった!

・俳句を詠んだりお茶をたてたり、日本独自の文化がたびたび描かれていて、それが登場人物の心情を素晴らしく表現している!ヘンテコ日本ではなく、グレート日本だった!

・虎長(家康)の隠された智謀が、複雑で難しいんだけどちゃんと見えてくる!それが妥協なくしっかり描かれているのがすごい!

・とにかく登場人物すべてが魅力的!!!

挙げ始めるとキリがないくらい。すごい!と感動するポイントがたくさんありました。

それは多くの人にとってもそうだったようで、エミー賞で史上最多25候補、日本人11人ノミネートの快挙。素晴らしい結果となりました。おめでとうございます!

際立ったのは武家の女性の強さ

特に私が良かったと感じたのは、武家の女性の描き方です。

この物語の舞台は封建制度における武家社会。

ストーリーの中で描かれる主軸は武士道精神になります。だから男性主導の考え方が基本であり、女性はそれに従って陰から支える存在・・・

しかし!よく考えてみてください。
そんな武士(男子)を育てるのは武家の女性。

彼女たちは、立派に子供を育てるため、同じように武士の精神を理解している必要があったのです。

ああ~そうだよねぇ~~~!

今になって、それに気づかされました。それもこの「SHOGUN」で!

鞠子がまさにそうだったのです。彼女は物語の中で最も「武士の精神と矜持」を理解している女性でした。

そんな彼女の姿に、世界中の人が惚れ惚れしたことでしょう・・・

"男性社会の中で凛とした存在感を発揮する女性!"これこそ本物の賢さであり強さだなぁって思いました。

鞠子が明智の娘であるという設定も、それに説得力を持たせましたね。彼女自身、多くの苦しみや葛藤を経験してきたからこそ、たどり着けた境地でした。

周囲の人たちもそれを理解していて、言葉にはしないけれど彼女に一目置いている。そういう描き方も良かったなぁ。

こんな表現が出来た作品て・・・わたしは今まで見たことがありません。

それが「SHOGUN」を素晴らしいと思う一番のポイントです。

まだ見ていない人には、ぜひともお勧めしたいなぁ。エミー賞受賞したら、どこかの映画館で特別上映したりしないかしら・・・あの映像はぜひ劇場のスクリーンで見てみたいです。

鞠子だけでなく、落葉の方や、藤さま、遊女の吟と菊も良かったです!

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