2024/08/10ブックガイド 暇と退屈の倫理学

暇と退屈の倫理学
國分功一郎

なぜ人間は暇と退屈をしてしまうのか。本書はその原理論から始まり、系譜学、経済史、疎外論、哲学、人間学、そして倫理学と章立てされていて、非常に非常にわかりやすく暇と退屈を紐解いていく。ややこしい名前の哲学者やらなんやらの引用が続くが少しも退屈しない。付箋を貼らずに読んだことを死ぬまで後悔するレベル。人間は不幸を求めている。ウサギ狩りに行く人にウサギを渡すとちょっと嫌な顔をする。消費と浪費の違い。環世界とはなにか。暇と退屈をどうするかという答えの無さそうな問いに対するアンサーもしっかり用意されていて、俺はすごく腑に落ちた。筆者も書いていたが、本書は結論だけを見るのではなく通読することに意味がある。これはまじの必読書!!!人生とは浪費!!!

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