2024/07/20ブックガイド 一輪
一輪
佐伯一麦
三島由紀夫賞受賞のアルースボーイがめちゃくちゃ良かったんだけど、その続編のような本作。トレンディドラマがそのまま文学になっている。自伝的な側面が強く、やっぱり他人のうまくいかなかった恋愛の話はなんぼあってもええな、と思いながらサクサク読めた。喫茶店で時間を忘れて話し込むなんてリアルっぽいけど、まるっきりフィクション。現実は話すことなさすぎて気まずいだけ。いや、俺の経験が少ないだけか。2つの話が収録されているがまさかのほぼ同じ内容。終わり方は普通に切ない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?