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パズルが好き

パズルゲームが好きだ。デジタルもアナログもどちらでも。数独とか、クロスワードパズルとか、ジャンルは問わない。あ、でも立体パズルはちょっと苦手、ちなみにルービックキューブが天敵。

人に賢く見られたいという潜在欲求が自分にはある気がしていて、そういうのを簡単に示せる道具がパズルゲームだった。ちょっと難しめの問題をサラリと解いて、こんなの簡単だよ、という顔をする。かわいくない奴である。でもパズルの魅力はそこじゃない。


先日、小一時間ほど時間を潰すために子供とおもちゃ売り場をうろついているとパズルゲームの見本が置いてあった。車(庫)脱出ゲームと言われる平面パズル。碁盤目状の車庫に1箇所の出口。その車庫に所狭しと車が並んでいて、出口まで一直線の場所に配置された自分の車を出すために、進路にある邪魔な車を移動させていくというパズル。車は進行方向に対して前後にしか進めず曲がることは出来ないので、正しい順序で車を動かしていかないと道がひらけず出口にはたどり着けないという具合。これはいい暇つぶしになるぞ、と触りはじめる私。

出題カードがあって、まずはそのカードの通りに長さの違うお邪魔車と自分の車を配置。あとは、脱出を目指して車を動かしていくだけ。(興味があればスマホアプリでいくらでもあります。でも手で直に操作するほうが絶対的に楽しい。)
久しぶりだったので、まずは難易度の低いものをセットして、シャカシャカとクリア。次は最大難易度のをセットしてシャカシャカシャカシャカとしてクリア。子供が隣でおままごとセットの見本で遊んでいるのをチラチラ見ながら、シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカと次々クリアしていく。楽しい。ちょー楽しい。

私が楽しそうにしているからか、子供がこちらに興味を示し自分もやってみたいというので、一番簡単な問題にしてゆずる。ルールをすぐに理解して無駄な手数はあるもののクリアできて大喜びしていた。少しずつ難易度をあげていってもちゃんとクリア出来ていたので、まぐれではないらしい。自分の力で答えにたどり着くことで得られる達成感こそがパズルの魅力だろう。

論理的思考能力とか空間把握能力とか、知育玩具的なそういう小難しいのは脇に置いておいて、パズルを解くという楽しさに触れてくれたようでよかった。買ってあげたかったけど、その商品の難易度高い出題のほとんどをお父さんもう解いちゃったからさ、別のを今度買ってあげるよ。


そういえば昔、パズルゲームを題材にしたアニメがあって楽しく観ていた。

車脱出ゲームの放送回のがあった。作中で出た問題もあるので、興味があれば。ただ、これは難しめのだし、現物がないと頭では処理しきれないかもですが。

ストーリーもなかなか良かった気がするし、作中のパズルも簡単なのから難しいのまで揃っていて楽しめた記憶がある。サブスクで全シリーズ配信されているようだし、子供と一緒に見直したい。


楽しく問題を解けるのは、良質な問題を作ってくれる人のおかげだ。解くよりも作る方が何倍も難しいわけだから、パズルゲームやこういった作品を作ってくれる方たちには感謝しかない。解くばかりでなく作れるようになりたいけれど、いやはやこれが本当に難しいのである。

先述のアニメの主人公が、たしかこんなセリフを言う。

“このパズルは解かれたがっている!”

難問に挑む時の決め台詞

そう、作るからには解いてもらいたいものなのだ。そして、こんな風に言わせしめるものをいつか作ってみたいと思う。

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