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サンタクロースは気の利いた和歌を詠むか?

風花かざはな
たわむる葉だに
あるものを
恋に落ちなむ
名こそなくとも



いろんなイメージや想いが混ざっています。

・“言葉は雪の結晶”
・幾重にも重なる葉(を大切にすること)
・“関係ないのが恋だろ”
・最近紹介されていた漫画のキャッチコピー
そしてベースとなっているのは百人一首のある歌、人気なほうではないと思われますが私にとっては少し特別な歌です。二字決まりのその歌は、あまり美しくない解釈が通説ですが、個人的には違う印象を持っています。

歌の意味の、更にその裏に隠された作者の強がりなような気がして、素直になれないだけな気がして、ともていぢらしく感じられて好きなんです。名前も名声も、本当は要らないんじゃないかって思っちゃいます。初句が負のイメージの強い言葉にも関わらず、複雑な内心に潜む感情の中に確かなものがあるように感じます。袖の表現も好きです(よね?)。

「あるものを」の前に何が省略されていると解釈するか。それは人によって違いますから、あなたならどんな言葉を補うのでしょうか。


※  

よく冷えた朝に、少しばかりの熱を枕元にそっとお届け。煙突なんて要らない時代ですね。

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