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教室の端っこの青春 | 映画のススメ

先日、高校時代の友人の結婚式へ参加し、学生時代の自分を思い返していました。思い返して改めて気が付く、どんなに美化しても、少女漫画や、青春ドラマのような、キラキラした日々は過ごしていなかったと…
キラキラな世界を、教室の端からみていた自分が心打たれた『端(はし)』にちなんだ、青春映画をご紹介します。

1. 『アルプススタンドのはしの方』

高校野球夏の甲子園大会一回戦。夢の舞台でスポットライトを浴びている選手たちを観客席の端っこで見つめる 冴えない4人。夢破れた演劇部員・安田と田宮、遅れてやってきた元野球部・藤野、帰宅部の成績優秀女子・宮下。安田と田宮はお互い妙に気を使っており、宮下はテストで吹奏楽部部長・久住に学年一位を明け渡してしまったばかりだ。藤野は野球に未練があるのかふてくされながらもグラウンドの戦況を見守る。「しょうがない」と最初から諦めていた4人だったが、それぞれの想いが交差し、先の読めない試合展開と共にいつしか熱を帯びていき...。©2020「アルプススタンドのはしの方」製作委員会
Amazon Prime Videoより引用

まさに、教室の"端っこ"にいるような、冴えない4人の、高校最後の夏。甲子園の予選という、紛れもない青春イベントのさなか、観客席の端の物語。

教室の端っこの民なら学生時代に一度は感じたことのある、

 ・熱血さを一歩引いてみる
 ・実行せずに諦める
 ・近しい友人なのにどこか気を遣う

などが、リアルに描かれていて。
懐かしさと苦さを思い出しながらも、
高校生時代の大切な親友に会いたくなるような、そんな映画です。


2. 『サマーフィルムにのって』


時代劇オタクの女子高生監督が主役に抜擢したのはタイムトラベラー!?
勝新を敬愛する高校3年生のハダシ。
キラキラ恋愛映画ばかりの映画部では、撮りたい時代劇を作れずにくすぶっていた。
そんなある日、彼女の前に現れたのは武士役にぴったりな凛太郎。
すぐさま個性豊かな仲間を集め出したハダシは、
「打倒ラブコメ!」を掲げ文化祭でのゲリラ上映を目指すことに。
青春全てをかけた映画作りの中で、ハダシは凛太郎へほのかな恋心を抱き始めるが、
彼には未来からやってきたタイムトラベラーだという秘密があった――。
サマーフィルムにのって公式HPより引用

とりあえずみてほしい。とにかくみてほしい、映画です。(夏にみるとさらによい)
映画部の端っこでくすぶっていた、時代劇好きな主人公が、本気で作った映画。映画製作過程での、登場人物たちの距離感の変化に注目です。
また、映画の未来を考えてしまうような議題も込められている作品。

ちなみに、主題歌  Cody・Lee(李)「異星人エイリアンと熱帯夜」が映画にぴったりで。この曲を聴きながらの夜散歩、おすすめです。


3. 『世界でいちばん長い写真』

高校写真部の内藤宏伸(高杉真宙)は引っ込み思案がたたり、部長の三好奈々恵(松本穂香)に怒られるばかり。人物写真をテーマにした写真品評会も人を撮るのが苦手な宏伸にとっては苦痛でしかなかった。しかし、高校最後の夏休みのある日、宏伸は従姉の温子(武田梨奈)が店長をしているリサイクルショップで今まで見たことがない大きなカメラを見つける。カメラの使い方がわからない宏伸は温子の勧めで近所の写真館の店主・宮本(吉沢 悠)を訪ね、このカメラは360度長い写真が撮れるよう改造された世にも珍しいパノラマカメラだということが判明する。宮下に使い方を教えてもらい、宏伸はパノラマカメラで最初の360度写真を撮影する...
 (C)2018映画「世界でいちばん長い写真」製作委員会
Amazon Prime Videoより引用

急に大役を任された、地味な主人公が、"端から中心に"。
頼もしく成長していく主人公が眩しい。
中心からみえた景色は、、ぜひ映画の中でご覧ください。

ちなみに、これが実話を基にした作品だと思うと、また胸熱で。映画タイトルに納得な作品です。


ちなみに、『端(はし)』がキーワードな3作品だったのですが、、全て『夏』映画でした。青春は、夏のが表現しやすいのか…?



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