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バンクーバーJAPANTOWNが不思議パワーで、日本人バリスタさんら引き寄せ中?〜美健楽なコーヒーを淹れる優秀バリスタの見分け方

久々にJAPANTOWNのハーケンコーヒーカフェに、バンクーバーいちのバリスタだと勝手に認定している、エルドリックの淹れた芸術的なコーヒー飲みに行こう!と行ったら、日本人女性のバイトさん?バリスタさん?が居ました。(写真はご本人の許可得ています)

雰囲気と佇まいが、コーヒーの求道僧というかオタクなエルドリックと似てるから、
>これはいいコーヒー淹れそうな見習いさん?だわ。見習いさんにしちゃ、芯があって落ち着いてるけど。
と思ったけど、とりあえずは、夏に6時間かけて水だしするアイスコーヒーを頼みました。アイスコーヒーじゃあ、バリスタさんの腕はわからないですけど、これ、美味しいの。夏の風物詩。

でもどれだけ気が利くか?接客の空気でも、だいたいレベルがわかります。こっちの気分と空気を読んでフレンドリーに、でもお客様との距離感も大切に、馴れ馴れしくならぬようプロの態度。フレンドリーと親しき中にも礼儀あり、という両極端の態度が自然にできる気が利く人は、コーヒー豆たちや水、マシンの気分も読めて、いいコーヒーを淹れられるのです。日本の茶道の世界と同じです。

あともう1点、優秀なバリスタさんを見分けるコツは、他人より自分主義。他人と自分を比べて落ち込んだり優越感を抱いたり、ひねくれた解釈をしない素直な人。常に自分が向上するべく、過去の自分と今の自分を比べて、コツコツと、でも楽しんでスキルを磨いている人でしょうか。

若いうちはある程度のライバル心や向上心は、成長の元になります。でもライバル心は、だんだん惨めで辛くなってくる。世の中自分より優秀な人は山ほどいて、みんなには勝てませんからね。ライバルより師匠を探して弟子入りしたり、他人やライバルとは競うんじゃなく、鏡やメンターになってもらい自分の成長をサポートしてもらう。もちろんお返しもしてね。

そういう他人との関わり方が、付かず離れずでうまい人。つまり最初の点と見方を変えただけですが、自分の芯がキチンとある人が優秀なバリスタさんになります。これはあらゆる職業に通じますけどね byキャリアカウンセラーもしている私。

というわけで、今日は二日連続でハーケンコーヒー。新しい日本女性バリスタさん、 KUNIEさんの淹れたカフェラテを飲むべく、やって参りました。

その前、昨晩にちょっとした偶然で、とある方面から
>KUNIEさんって、バンクーバーやカナダ界隈のカフェラテアートの世界ではちょっと有名な方ですよ。
というのを小耳にはさんだ。
>ああ、やっぱり、見習いバイトじゃなくって、一人前のバリスタさんだったんだ。

と、期待が高まりました。ご本人からは、とあるチェーン店のマネジメントやってたのに、エルドリックの腕に惚れて弟子入り(週2日のパートだそうです)したというのもちらりと聞いてたんですけどね。マネージャーレベルだけど、エルドリックに弟子入りするために転職したというのは、よほどのコーヒーオタク、いやバリスタの求道者でしょう。ワクワク。

というわけで、カフェラテアートのコンテスト入賞者なら、とカフェラテをオーダーしました。それがこれ。

>あれ?ラテアートの優勝者にしては、シンプル?
と思うんでしょ?実は、ハーケンコーヒーは、オール・ビーガンだから、ミルクが普通の牛乳を使えず、植物性のオーツミルクなんです。オーツミルクははサラサラしてるから、ラテアートは不可能に近い。私も自宅でやってみたけど、すぐ泡が消えちゃう。というわけで、これだけ絵っぽいものが描ける、細やかな泡が立てられるのは器械とバリスタさんの腕、ですね。

基本、ラテアートって、コーヒーの味に物理的には関係しないし、上手でもバリスタのお給料があがるわけじゃないそう。だけど、飲む前のワクワク感を視覚的に盛り上げてくれるから、チップが増えたりバリスタさんのファンがついたりする、気分の問題ですね。お客さん、私のために、気を集中して描いてくれる。その気持ちが美味しいじゃないですか。

でもビーガン コーヒーカフェで、カフェラテアートの技を封じられたら、あとはコーヒーにかける気合と情熱で、お客さんにアピールするしかないですね。

ちなみにJAPANTOWNのメインストリート、パウエル通りの界隈に、現在3人の日本人バリスタさんらが、点々と働いています。
ミラノコーヒーの男性(たまに居る)
カフェチェーンの女性バイトさん(週一くらい?)
そしてハーケンのKUNIEさん(火曜水曜だけだそうです)
さらに、中華街のゲートの近くに、名前が覚えられないイヌイット語名の小さなカフェを、日本人のオーナー兼バリスタ・カップルがやってます。(抹茶ラテがおすすめ)

JAPANTOWNも中華街も、日本人には危ないところとみなされてるから、4年前には私くらいしか住んでいなかったのに。都市化につれて、おしゃれなお店や高級店と同時に、日本人バリスタさんもポツポツと引き寄せられてる感じ。

私は新しい日本人でここに住んだり働き始めた人と出会うと、土地のガイドというか案内役を少し、勤めさせて貰います。単なるお節介ですけど、同時にこの土地になじめる人なのか?判定もするお役目。で、イヤイヤここにいたり私と縁が切れたりしたひとは、自然とこのエリアからいなくなります。

JAPANTOWNとはもともと原住民の土地。でも日本人移民が来たときに、勤勉で気の利く日本人とは気が合うということで、住める土地を分けてくれたそう。いわゆるパワースポットだから、ここを愛して貢献できる、したいひとにはいろんなラッキーが舞い込みます。幸運を放棄すると、その運はまた別の人へすっと行って、似たようなひとがやってきます。そういう例を散々見てきたので、このひとはこのお店は、ここに居つくかな?うまくいくかな?というのが、わりとわかる。

さらに別の場所にあっても、なぜかご縁あった店や働くひとがJAPANTOWNの、私の近くに引っ越してくる。という例も、多々起きています。ハーケンコーヒーのマネージャーでバリスタのエルドリックも、もともと中華街で小さなカウンターだけのカフェをやってた。そこに私がふらりと立ち寄って、味とコーヒー求道者の雰囲気に惚れて、通い詰めてた。

ちょっと親しくなって話したらなんと、彼が単なるバリスタじゃなくて、大きなビーガンピザ屋さんのオーナーに雇われてるマネージャー、いやディレクターだかプロデューサーだっけな。新コンセプトの日本風味のビーガンコーヒーロースターと カフェをオープンするというので、びっくりしたのが3年前。また、うちの近所に、来るんかい!と笑

ハーケンコーヒーは、コロナとぶつかってオープンが遅れに遅れましたけど、居ついてくれるといいな。お店も広々として緑が見えるし、ここのコーヒー飲んだら、ほかのチェーン店のがまずくて飲めなくなる。フードは健康系じゃなくて日本的グルメ系ビーガンに行きそうだからちょっと趣味が合わないけど、自分で作れるからいいや。

JAPANTOWNでも、Gastownよりの比較的安全なところに近いから、バンクーバー在住の方は行ってみてください。平日10−4時の間、朝早い空いてる時間に行って、帰りにSUNRISEで、安い日本食材のゴボウや長芋、投げ売りのアウトレット・フルーツを仕入れるのもおすすめ。暗くなってからでなければ、パウエル通りの公園前までは、安全です。(公園も、市がホームレス村のごちゃごちゃを一掃したから、雰囲気がすっきりしましたけど。外国では暗くなってからは、どこも歩かない方のが安全です)

ここは危ないから、と嫌って近づかない人より、危ないエリアがどんどんおしゃれに変わってゆくのを楽しめるのが、トレンドリーダーのセレブたち。大衆よりちょっと嗅覚が鋭いんですね。私はそういう業界で世界のトップデザイナーたちやウォール街のビジネスエリートたちとも働いてたので、こういうsohoやdumboになりそうなRich&Poor、Old&Newな空気が好きです。

世界一のデザイナーに上り詰めたマーク、ジェイコブスも、sohoに最初の店を開いた時には、青臭いが勢いだけはある新進デザイナーとゲイのマネージャーBFのカップルでしたからね。あんなに出世するとは笑。バンクーバーのJapantownも、これからの変身ぶりが楽しみです。


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