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【0日目】 日本を離れるまで


日本を出発するまでにはやる事が山ほどあった。パッキングとか、誰もがやる事だけではなく、コロナの為に別途用意する必要がある事があった。


スーツケースを空港まで送る

今回マルタに持っていくスーツケースは2個あった。60Lと100Lの2種類だ。100Lはパンパンに荷物を詰めた時点で既に20kg超の重量で、とても1人で2つのスーツケースを空港まで持っていける気がしなかった。そこで、母親の提案で空港まで送ることにした。

ヤマト運輸の提供する便利なサービスで出発2日前に自宅まで集荷に来てもらい、スーツケースは無事に羽田空港で受け取る事ができました。


PCR検査を受けて陰性証明を貰う

今まで、日本から海外へ渡航する際に気をつけなければならないことはビザ位だった。しかも、日本のパスポートは最強なので、ビザ無しで入国できる国がほとんどだった。だから、特別用意しなくてはいけない書類も無かった。

しかし、コロナの影響により各国の入国制限は日々変化している。ワクチンの接種証明書を持っていても、特定の国に滞在していた場合には入国が認められないケースがあったり、日本の接種証明が認められていない国もある。また、自治体にワクチン摂取証明(英語版)発行の要請してから受け取るのにもかなり時間がかかる。

PCR検査の陰性証明書も英語で記述されたものを用意するのはもちろん、国によっては指定された書式を用意している国や、特定の検査方法で出た結果しか認めないという国もあった。

また、それ以外にも入国にwebで入力すべき項目があったり、書類の用意が必要だったり…と、あげてばキリがないほどコロナに関する書類は準備が必要で、その情報は1週間後には変わっていたりしていた。

そして、目的地以外に経由する国があれば、その国の事も調べないといけなかった。なので、今回私がマルタに入国するにあたり、トルコを経由するため、2カ国の規定について調べ、それに基づき書類を集めた。


日本食を堪能しておく

”日本食がめちゃくちゃ美味しい”ということは、今まで様々な国を旅行する中で理解していた。私は出発の日が近くにつれて「日本ならではのものを食べておきたい」と思っていた。

まず、実家で出発前に必ず食べたいとリクエストしたのはすき焼きだった。特殊な材料を使った料理ではないが、生卵に牛肉を潜らせるという食べ方は日本だとやはり安心して食べることができる。また、鍋料理を家族で囲むということが何よりも出発前の思い出になると思ったからだ。

3ヶ月もすれば帰国するし、日本食もある程度は荷物に入れたのでマルタで食べることはできる。でも、”今””日本で”食べられるということが貴重すぎて、出発前の私は、必要以上に一食一食が大切なものになっていた。

本当に、つくづく私はジャパニーズだなと思った。


お金など

なんと、マルタの空港には両替所がないらしいという話を聞いて、日本で円をユーロに変えた。そもそもその方がレートも良い。しかし、今のご時世殆どカードで支払いが行えるため多額の現金は所持していなかった。

私は退職する事が決まってから、クレジットカードを追加で1枚作って、合計3枚持ってきた。無職では審査に通らないと思ったからだ。また、現地のATMで現金を下ろすのに使えるキャッシュカードやデビットカードも持ってきた。

これは、現在マルタで生活しているから思う事だが、”タッチ式対応”のクレジットでないと利便性低すぎで使い物にならない。私はタッチ式なのでお会計スムーズだが、使えないと多分露骨に嫌な顔される気がする。ぜひ出発前にお持ちのクレジットがタッチ対応しているかご確認いただければと思う。


空港と機内

いよいよ出発の時。ほぼ2年ぶりの国際線搭乗ということもあり、緊張していた。イミグレも出発ゲートまでも殆ど人がおらず、閉店後のデパートに迷い込んだような気持ちになった。同じ時刻の便に搭乗したこともあるが、羽田も成田も深夜でも非常に活気があった事を覚えていたので、がらんとしすぎて寂しさを感じた。

機内ではマスク着用の義務があったが、食事は通常通り提供されるし、私の周りは前後左右だれも座っておらず、3列シートを一人じめして横になって1回目の機内食も食べずに6時間ぶっ続けで寝た。(緊張しすぎで酔っていたのもある)




そんなこんなで私は日本を飛び立ったのだった。


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