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バディのシステムが少子化を止める?カナダの小学校

バディのシステムとは?

高学年(グレード4~7)の子がキンダーを含む低学年(グレード1、2)の子と一緒に遊ぶことです。授業中にバディの時間があります。バディは相棒を指します。高学年から見たらちびっ子、低学年から見たらお兄さん、お姉さんをバディと呼びます。

バディと遊ぶ授業

バディの授業で何をするの?

2人一組になって、低学年の子がやりたい遊びを高学年の子が一緒に遊んであげるという内容です。遊ぶ内容は、

・お絵描きをする

・電車・車のおもちゃで遊ぶ

・積み木やブロックで遊ぶ

などです。


お兄ちゃん、お姉ちゃんと遊べて嬉しいね

2人一組の1対1で、じっくりと対峙するのが特徴です。

バディって何がいいの?

息子の先生によるとバディのシステムのいいところは、

低学年の子供にとって、

・単純に個別で遊んでもらえるのが嬉しいので学校に来るのが楽しみになる

・語彙が増える、会話力があがる

高学年の子供にとって、

・小さい子供と遊ぶといつもとは違った脳みそを使う

・小さい子供の接し方が分かる

など、色々と良いことがあるようです。


クラスは大賑わい

バディは誰がどんな基準で選ぶの?

高学年の先生(グレード6、7の先生)が決めます。基本的には、できる限り同性・同人種・同じ国出身な気がします。


福笑いのカナダバージョン
(ハートの紙をクマの心臓に付ける)

バディの時間は高学年の子供の表彰会をかねている

日本と同様カナダでも色々なスポーツクラブがあります。上位に入賞したクラブに入っている子や、新体操や水泳など個別で入賞した子は、ちびっ子たちとクラスの友人の前で表彰されます。みんなから拍手されるって嬉しいものですよね。

表彰式の様子

カナダでは朝礼が滅多にないので、こういうダイレクトに祝福してもらう場面が必要なのかもしれません。


バーナビー市のジュニアスポーツクラブの例

バーナビー市では、サッカー、ホッケー、野球、クリケットなど放課後や土曜日に様々なスポーツクラブに通えます。子供の英語力をあげるにはスポーツをさせるのも手ですね。

まとめ ーバディのシステムは少子化を止めるー

日本の電車(特に都会)内で、小さい子供が騒いでサラリーマンに舌打ちをされたり、にらまれたりした経験ってないですか?そのような経験がなくても、ベビーカーで電車に乗ったりすると何故か気をつかいますよね。

若者が子供と接する機会が極めて少ない日本では小さい子供をどんな風に見ればいいのか単純に分からないんだと思います。日本の若者は基本的には心優しいはずなのに。

中学、高校あたりで、保育園や幼稚園の子供達と遊ぶ授業を必修にすれば、日本の子育て環境は劇的に変わると思います。勉強以上に大切なことってありますよね~。

少子化を止めるには、幼稚園の無償化や子供手当といった小手先の政策じゃ根本的な解決にはならないんですよね。もっと社会的な意識ごと変えていかないと。

無邪気な子供は生きているだけで重要な仕事をしているということ、子育ては無償なのにどれだけ大変な仕事なのかを教えることを義務教育化した方がいいんじゃないかな。

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