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"電気系"エンジニアとしての限界を感じた話


あなた誰?

はじめまして!Vanと申します!
普段は地方で主に産業機器向け電子機器の電子回路設計を担当しています。いわゆる電気系エンジニアです。
新卒から従事していますが、大学では電気系の学科に所属していました。

私の偏愛マップです




なぜ電気系エンジニアの道を選んだのか

なぜ大学は電気系の学科を選んだのか

高校2年生の夏。大学進学を考え始める時期でした。
一番好きな教科は何か問われれば圧倒的に「地理」であったため、地理学科に進みたいと思っていました。

しかし当時、地理学科の就職先は教職員や建築業界に進むことが多いと聞きました。私は他人に地理を教えたいわけでも、建築に興味があるわけでもなかったため、進路を渋っていました。

そんななか、当時の彼女と一緒に帰っていると、台風の影響で彼女の住む地域の電線が宙ぶらりんになっているのを目の当たりにしました。
そして、その光景を見て閃きました。

「俺はこれ(電線)を直せるような人になりたい。」
「これ(電線)を直せたらきっと彼女を含め喜んでくれる人がいるはず。」

そして電気系の学科に進む決意をしました。


電気には●●と▲▲がある

一口に電気と言っても説明が難しいですが、電気は大きく強電弱電の2つに分類することができます。明確な定義はないみたいですが、ざっくり言うと
強電・・・48V以上
弱電・・・48V以下 です。(諸説あり)

強電と弱電について、以下Wikipediaからの引用です。

強電(きょうでん)とは電気電力)の利用方法として、エネルギー動力)としての分野を指す語である。対義語は弱電工学の分野としては(弱電電子工学に対応するのに対し)電気工学が対応する。

出典:Wikipedia『強電 (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B7%E9%9B%BB)』

弱電(じゃくでん)とは電気電力)の利用方法として、通信・制御・情報に関する分野を指す語である。工学の分野としては(強電電気工学に対応するのに対して)電子工学通信工学が対応する。学会には電子情報通信学会(元は電子通信学会)がある。

出典:Wikipedia『弱電 (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B1%E9%9B%BB)』

私の大学では強電業界の場合、主に電気工事の施工管理技士(いわゆるセコカン)を目指す学生が多く、弱電業界の場合、主にメーカーの電子回路設計エンジニアを目指す学生が多かったです。


なぜ▲▲業界に就職したのか

結局私が選んだのは弱電業界の道でした。

「電線を直したい!」と思って大学に入ったのだから強電業界に進まなけらば辻褄が合わないですよね。

電子回路設計がしたくなったかというと全くそんなことはありません。
ある時気づいてしまったのです。
















「あれ?そういえば俺って高所恐怖症じゃね?」

ということで、強電業界に進むことは断念し、高校生のころに思い描いた夢はあっけなく破れました。

ということで、消去法で電子回路設計エンジニアになりました。


エンジニア = プログラマー?

よく自己紹介で「エンジニア」をしています。と言っていました。

すると、
「SE?」とか「プログラミングできるんだ!」とか「なんの言語使うの?」とかソフト系のエンジニアを前提で認識されることが大半でした。
そのたびに「プログラミングはできないんです。」と答えていました。

それからは「"電気系"エンジニア」と名乗るようにし、プログラミングはしていないことを暗に伝えるようになりました。

数年前にプログラミングブームが起きてから

エンジニア = プログラマー

という認識が一般的になっているのではないかと考えます。

モノづくりの流れがハードウェア先行からソフトウェア先行にシフトしていることを改めて感じました。


"電気系"エンジニアとしての限界

私はこれまで大手企業からの設計委託を受けて設計を行う業務が大半でした。
つまり製品のコンセプトや仕様は設計委託元によって決められるということです。
正直、胸を張って「モノづくりをしています!」とは言えないと感じていました。

しかし会社として今後は自社商品に力を入れていくという流れになってきており、私も「自分が考えた製品を世の中に出してみたい!」と考えるようになりました。

では、自社商品のアイデアを出そうとした際、これまでの業務経験からハードウェア先行で考えようとしますが、

「わざわざ新しいデバイスを導入しなくてもスマートフォンやスマートウォッチに様々なセンサが実装されているしそもそも新しいハードウェア必要?
「と言ってもソフトウェアの知見もないし解像度の低いアイデアになってしまう・・・」

と感じ、私はここで"電気系"エンジニアとしての限界を感じてしまいました。


今度の展望

決して電気系エンジニアをやめたいということではなく、"電気系"とわざわざ保険をかけなくても堂々と"真"の「エンジニア」と名乗れるようになりたいと考えています。

そのためにはソフトウェアや機構など幅広い知見を習得する必要があると考えますが、それらを完全に習得し、製品化するのは果てしない道のりです。実際、ソフトウェアを学ぶためにプログラミングスクールに通いましたが、コードが書けるからといってモノづくりができるわけではありませんでした。

ChatGPTなど現代の様々なツールを駆使することでソフトウェアの知見を完全に習得しなくともプロトタイピングレベルであれば形にすることは容易になったと感じています。

まずはプロトタイプ品を作り、フィードバックをもらって修正するサイクルを回すことで私が目指す"真"のエンジニアに近づけるのではないかと考えました。

これから数か月間、企画力、開発力、発信力を学び"真"のエンジニアに近づけるように前進していきたいと思います!


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