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2022年4月10日

衝撃。その一言しかない。

佐々木朗希の完全試合だ。出先でホークス戦の結果を見ようとしたら、飛び込んできたニュース。完全試合に19奪三振、13者連続奪三振、フェアゾーンに飛んだ打球はわずか7つ。パワプロか何かのゲーム実況でも見ているのだろうか、というスコアだ。衝撃以外の何物でもない。

帰宅後にデータを確認すると、吉田正尚が3三振。今シーズンは昨日まで三振が1つのみの選手が3三振なのだ。今の日本球界で最も三振しない選手がこの結果、そりゃ完全試合するわけだ。

これまでもスポーツ観戦する中でいろいろな衝撃的な結果を見てきた。ボルトの100mでの2度の世界記録更新。北京オリンピックでは途中からカメラに向かって勝利をアピールする中での世界記録に唖然とさせられたし、世界陸上では9秒58。2年前まで世界記録が9秒78だったはずなのに、である。

その他、陸上や水泳、スケートなどでも様々な世界記録更新の瞬間を目の当たりにしてきたが、佐々木の今日のピッチングはそれ以上かもしれない位の驚きだ。にわかには信じられない。

これは夢か現か。現なんだよな。事実は小説より奇なり。この記録を冷静に見られるのにはもう少し時間がかかりそうだ。

それにしても、ホークスはちょっと停滞気味。今日はトリプルプレーを食らったところ、あれがすべてだ。打球は悪くない。というより、いい打球が正面に飛んだからこそのトリプルプレーだ。仕方ない。

とはいえ、けが人続出の中で5カード連続負け越しなし。上出来にもほどがある。上林は復活傾向、柳町に三森、田浦、尾形らの若手の台頭も著しい。ルーキー正木ももう一軍の試合に出てきている。これだけ若手が出てきている中で、いい結果が出ている。かなりいい傾向だ。

若手が一気に台頭して強くなったチームは王朝を築きやすい。2020年代の新たな王朝に向かって、チームが動き出しているように見える。再建しつつも勝利を積み重ねる。ファンとしてはこれ以上にしびれるものはない。

来週はどんな試合を魅せてくれるのだろうか。楽しみで仕方ない。しかし、完全試合とトリプルプレーが同日に出たのが65年ぶり2回目とは、これまたびっくりだ。しかも、その日の完全試合達成者は400勝投手の金田正一。間違いなく語り継がれるであろう2022年4月10日と同じような出来事が前にもあり、その時の完全試合達成者が金田というのも、また数奇な巡りあわせだ。いやはや、なんとも驚くべき日を目の当たりにしてしまった。


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