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瀬戸内を望む讃岐の山々から望む風景

先日、四国へ行ってきた。そのうちの1つが香川県。高松を中心に、志度(さぬき市)や坂出、丸亀と言ったあたりを巡った。当然、讃岐うどんを各所でいただきながら。

高松周辺には讃岐平野が広がっているものの、「平野」とは思えないくらいに低山が多い。香川でロードレースをしたら、間違いなくミニチュア版のLiège-Bastogne-Liège(リエージュ・バストーニュ・リエージュ:数十の丘を越えていく過酷なワンデーレース)になりそうに思えるような地形をしている。という余談はさておき…

それらの山々で有名なもので言えば、飯野山、屋島(源平合戦のうち、「屋島の戦い」があったところ)であろうか。それ以外にも、丸亀城も山城だし、金刀比羅宮も階段で有名な低山と言っても良さそうだ。

それらの山のうち、今回の旅では角山(つのやま)と亀山(丸亀城)へ行ってきた。

①角山(坂出市)

この山は坂出駅近くにある。飯野山と異なり、駅から容易に歩いていける距離(10~15分程度)に登山口があるので、鉄道旅でも気軽に訪れることができる。山頂の標高は184m。坂出側の登山口からの高低差はざっと170m前後と言った所だろうか。勾配は急だが、階段にしてくれている箇所も多く、かなり登りやすい。登り切るまでの時間は30分も見れば十分だろう。

山頂の手前には神社(地元の鎮守?)があったが、ちょっと廃墟感が漂う。あまり手入れが入っていないようであった。

山頂はちょっとしたテーブル状の地形となっている。東西は木々に遮られて見通せないが、南北方向は各方向の先端へ行けばよく見渡せる。そして、それらの場所にはベンチも設置されていた。

北方向を眺めると、坂出の市街地や瀬戸内海、瀬戸大橋を望める。坂出駅に入線する電車も見えるので、夜に登れば、坂出の夜景の中を走るサンライズ瀬戸を撮影できそうだ。当然、日中も悪くない。スマホカメラだと心許ないが、きちんと望遠レンズを用意していけば、この山頂からの光景はなかなかいい感じの鉄道写真が撮れそう、そんな場所であった。

角山山頂から見える坂出の市街地

また、南方向をには讃岐平野に広がる畑や住宅街、そして、飯野山を望める。こちらは写真を撮るなら飯野山を撮る、ということになるだろう。ただ、こちらの方面は写真もいいが、こちらはベンチに腰掛け、風景を眺めながら、ゆっくりとお弁当をいただくなんてのも良さそうであった。

角山山頂から飯野山方向を眺める

②亀山(丸亀市)

亀山は丸亀駅から徒歩15分くらいで行ける。山頂には丸亀城があるので、平日でも比較的多くの人がいる。丸亀駅の南口から商店街を歩いて行けば道に迷うこともないだろう。ちょっと人が少なくて、寂しげな雰囲気が漂っているが…

亀山は麓から山頂(丸亀城)までの道がかなり広く整備されているので、人が多くても、自分のペースで登ることができる。反面、勾配はかなり急だ。登りやすさだと、個人的には角山の方が良かった。

丸亀城へ向かう途中の道。直線的に一気に登るため、結構きつい。

ただし、山頂から見える風景はやはり良い。角山は東西の見晴らしは、木々に遮られてあまり良くないが、丸亀城は四方が良く見渡せる。東西南北すべての方向を見通したい場合は、こちらの方が断然いいだろう。飯野山も丸亀城から見る方がきれいに見えた。

亀山の山腹から見た飯野山

この他、香川へ行く前に調べる限り、長尾方面へ行くと白山(しろやま)、栗林公園付近には紫雲山(しうんざん)あたりも良さそうであった。特に紫雲山は栗林公園の庭園の借景にもなっている。登らずとも、庭園へ訪れ、その風景を堪能するのも良い。そして、讃岐平野周囲に広がる山の多くが比較的容易に登れる低山であるのがなお良い。軽いハイキングにオススメだ。

香川へ行った時には、うどんや巡りもいいが、いくつか山を登ってみて、自分の「推し山」を見つけるのも面白いだろう。

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