見出し画像

九州男児を介護する

86歳の九州男児を介護しています。
実父です。

どのぐらい九州男児かというと、
介護される必要がなかった若い時に、
お茶を自分で淹れることはなかったし
お風呂に入るときに、自分の着替えを用意することもなかったし
1m先に置いてある新聞を、自分で持ってくることはせず、
違う部屋にいる誰かを大声で呼んで、持ってこさせたし、
家事なんて何もできないし、そこに一ミリも良心の呵責を感じていない

まごうことなき九州男児です。

小さい頃の私は、お風呂上がりの父が
「お〜い!!着替えのなかば〜い!!!」
と叫ぶと、2秒で下着と肌着の上下を選び、
脱衣所にヘッドスライディングさながら、着替えを届けました。

私は父を尊敬しているけど
もし自分の夫だったら、、、、、
「願い下げ」です。

結婚して、母の立場で父を見ると
なおさら「願い下げ」です。

1日も我慢せずに逃亡するでしょう。
いやいや、なんなら眼中に入らないでしょう。
絶対に近寄らず、遠くでうっすら嫌ってるかもしれません。
父のような九州男児と結婚するなら
結婚に価値を感じないと
論破王相手にだって論破できるでしょう。

でも実のところ、そんな父の介護が楽しいです。
自分でも理解できません。
できれば父の人生の幕が閉じる最後の瞬間まで
父に幸せでいてほしい。

その日々を綴ろうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?