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【就活note】19分間で自己分析をやってみました


皆さんお久しぶりです。

最近twitterのフォローワーさんに対してランダムで自己分析をお手伝いさせて頂いています。



ランダム自己分析の対象となっている学生

世の中の全ての学生のためになりたいとは思っていないので、自分が好きな学生が集まってそうなプラットフォームに登録している方に限定して自己分析のお手伝いをしています。


【体育会学生の場合】
クリアソンのセミナーに一度でも参加したことのある学生

【体育会ではない学生の場合】
saikai/Beyond Cafeユーザーの場合のみ、就活のお手伝いをさせて頂くことがあります。セミナー・自己分析・面接対策といった形で力になっています。

saikai
https://www.saikai.tokyo/

Beyond Cafe
http://beyond-cafe.com/



自己分析をお手伝いする時に意識していること

私は「漫画をつくる」というイメージで自己分析をお手伝いしています。幼少期編・中学編・高校編・大学編とシリーズを作って、第1話・2話・3話・4話・5話とストーリーを組み立てていく方式。

幼少期からスタートするのではなく、大学編からスタートして徐々に幼少期へと遡っていくのが好きです。(ワンピースのサボ・エース・ルフィーの幼少期回想シーンが後半からでてくることで、あのシーンにはこういった背景があったんだと感動するのが好きなので)

理屈を展開しても伝わらないことが多いので、実際に自己分析後にどのようなアウトプットを学生と共有しているのかを今回はご紹介します。


自己分析後のアウトプット

学生の自己紹介・自分の自己紹介・関係構築なども含めて19分で自己分析が終わりました。アウトプットの内容は下記のとおりです。

今回協力してくれた学生さん
関西学院大学 甲斐君

選出理由
セミナーに参加するだけでなく、参加後にツイッターで学びをアウトプットする姿勢がとても素敵だなと思ったから。


【大学編 第1話】

・所属する部活について
大学では日本一を経験し、4冠をとったこともある強豪校の関西学院大学サッカー部に入部を決断した。部員数は180人を超えている巨大な組織。(通常は約50~60人ぐらい。)1~5軍まであり、厳しい競争下の中でサッカーすることを決断した。

なぜ関学のサッカー部を決断したのか?という動機をいれるとGOOD。あまりキレイごとっぽくしてカッコつけないで動機を言語化できるといいね


・所属する部活での立ち位置
甲斐君は高校時代に全国大会に出場。チームのキャプテンを務め、まわりからは凄い選手として認識されていた。もちろん大学でもお前なら大丈夫だと期待されていた。

しかし関学のサッカー部では、全国大会優勝・準優勝・ベスト4・ベスト8まで勝ち上がった経験のある選手ばかりで、全国大会で毎年1回戦敗退だった甲斐君は底辺の扱いとなった。自分が今まで死ぬ気で努力して勝ち取った結果は、チームメイトにとって「当たり前の結果」だった。

この時の感情をもっと言語化してみるといいね! そしてこの経験を通じて自分の中に生まれた変化についても考えてみましょう。この経験があったからこそ・・・というスタートで学びを言語化するのも忘れないように!


・入部1日目(行動前)
圧倒的劣等感からスタートした1日目で不安もあったが、絶対に大丈夫だという根拠のない自信もあった。高校時代も絶対に無理だと思ったこと・できないと思ったことに挑戦して最終的には結果を出してきた。自分は不器用な人間だという自覚もあったし、コツコツと積み上げれば絶対に何とかなるはずだと思っていた。


・入部1日目(行動・行動後)
練習初日からレベルの差を感じた。能力差だけでなく、練習と向き合う意識・求める基準などにも違いがあった。これが全国で優勝するレベルと、1回戦敗退レベルの違いなんだと気付いて学びがあった。だけど絶望するほどのレベル差は感じなかった。能力で劣っていたとしても、仲間と連携を深めていけば自分にもチャンスがあるなと思った。


・入部2週間後のトラブル
レベルの高い環境でサッカーができることにワクワクしていた。自分にはまだまだ伸びしろがあるなと思った。技術面には差があるけど、連携面で誰よりもコミュニケーションをとり、相互理解を深めることで自分の持ち味を出していこうと計画を立てた。しかしここで怪我をしてしまう。

結果として4か月チームを離脱することになり、離脱中も一切足を動かせるような環境ではなかったのでトレーニングもできなかった。当時は「俺は何をしているんだ。ただでさえ遅れている状況なのに、どんどんまわりと差がついていくばかりじゃないか」と自分を責めた。焦り・不安・プレッシャーなどのネガティブな感情が心の中で増幅していく。病院は静かで寝ているだけの時間が多いので、そういったマイナスの感情を忘れるための時間をつくることができない。マイナスから逃げられない環境だった。

マイナスを忘れる事ではなく、向き合うしかないと思った。自分の中で何もできない現状を受け入れ、焦ってもしょうがないと言い聞かせた。

この時にゲームや漫画などの娯楽を手にしてみたものの、どこか空しさがあって心から楽しむことができなかった。日々本気で向き合っている何かがあるからこそ、息抜きの時間が楽しくなるのだと思った。人生は楽しい事だけを求めても、幸せにはならないのだと考えた。


第1話終了



【大学編 第2話】

・復帰後(行動前)
4か月ぶりにグラウンドに戻った。既にチームの関係が出来上がっていて、自分はどこのグループにも所属することができない孤独があった。孤独よりも、連携力で自分をアピールしなければいけないのに連携で大きくビハインドしてしまったことにショックを受けた。当然最下層の5軍からスタートすることになった。この時、高校時代のチームメイトが4軍で頑張っているのを見て焦りが生まれた。その子は高校時代ではレギュラーをなかなか勝ち取れなかった子だったので、大学に入って立ち位置が逆転してしまった。ショック・焦りなど色んな感情が入り混じったスタートライン。


・復帰後(行動・行動後)
お互いのプレイスタイル・性格・価値観などの理解が深まった人間同士でボールを回す事が多く、情報不足の自分にボールが集まることはなかった。試合でも練習でも、「情報がないからボールが集まらない」⇒「ボールが集まらないから情報が集まらない」⇒「情報がないからボールが集まらない」という悪循環が生まれてしまった。

とにかく練習中でない時間に積極的にまわりとコミュニケーションしていくしかないと思って、サッカー外の事でも積極的にメンバーと話をする中で悪循環を断ち切るための努力をした。

悪循環に入って苦しい時期ではあったが楽しくてしょうがなかった。ボールを触れない時の苦しみと比較すれば、こうやってまたボールを蹴ることができる、挑戦する環境に身を置けることが何よりも嬉しかった。夢中になってボールを蹴り、走り、努力したのを覚えてる。


・チャンスが訪れる
定期的に「1軍~5軍」の入れ替え戦があった。この試合で活躍し、アピールをすることで昇格することができるチャンスがある。自分はなんとしても試合で結果を出して4軍に上がるためのチャンスを掴み取りたいと思った。

そのために努力量・質を追求するが、4軍のメンバーも3軍に上がるために同じように努力量・質を追求している。その中で「差」を出すことが求められた。この時自分の中でどうやって差を生み出すべきかを考え続けた結果たどり着いたのは、勝利に対する貪欲さだと思った。

日々質の高い練習・量をこなすのが当たり前の環境において、どれだけ目の前の勝利に対してハングリーになれるのか。ハングリーとは、小さいことかもしれないが、「きれいな自分らしいサッカー」を捨てて、「絶対に勝つために必要なことに徹する姿勢」だと考えた。具体的には相手がシュートを打つ際に、可能であれば顔面でブロックするぐらいの気持ちで勝負する。球際で届かないと思っても全力でボールを追いかけるなど、エリート意識があるとできなくなってしまう泥臭いプレーに勝機を見出そうと思った。

4軍は5軍と戦う際に心に小さな隙がある。

・多分勝てるだろう
・こっちのほうが戦力が充実している
・いつも通りやれば勝てる相手

など、目の前の試合に対する「余裕」をもって臨んでいた。そして試合は思っていた通り、技術・テクニック面では4軍有利だったが、絶対に勝つための泥臭いプレーに徹した5軍が勝利して、自分は4軍へと昇格するための切符を勝ち取った。この経験から「絶対に相手を見下してはいけない。常に対戦相手に対してリスペクトの気持ちをもって全力で倒しに行く。そして相手に弱みがあるなら、相手の弱みにとことん漬け込んで勝利を勝ち取りに行く。弱みに付け込んで勝利を目指す事こそ相手へのリスペクト。競争に勝つために本気で相手とぶつかることがスポーツマンシップだと思った。」


第2話終了


これで大学1年生で頑張った事の半分が終わったわけである。まだまだ抽象的な言葉が多く、突き詰めようと思えば具体化できる領域は多いが、突き詰めすぎるときりがないので個人的にはこれぐらいでいいんじゃないかと思っている。ここまでのアウトプットをつくりだすまでにかかった時間はジャスト19分だ。学生が自分の力で自己分析をすることと、プロと自己分析をすることの生産性の違いを感じ取ってもらえただろうか?


就活では「プロもどき」みたいな人が沢山いる。ハッキリ言うが、そういう人間と20時間自己分析をするよりも、プロと30分自己分析をしたほうが生産性は高い。日本人はなんでもかんでも「時間をかけることの美学」が大好きだが、そんな価値観は時代遅れである。自己分析も時間をかけることが大切なのではなく、どのようなアウトプットができたのか? そこに辿り着くまでに何時間かけたのか?が全てである。


また今週もランダムで学生の自己分析をしてみようと思います。

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