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教育がしっかりとした会社に入りたい!


教育がしっかりした会社に入りたい!!

・人が財産だから、会社は人の教育と向き合うべき。
・社員教育に力をいれない会社はブラックです。
・教育された以上に仕事ができるわけない。


学生の就職活動、若手の転職活動の相談に乗っていると、企業選びの軸で一定数こういう発言をする人がいる。今日はこの言葉とキレイごと抜きで向き合いたいと思う。




上司は贔屓する

当たり前の事だが、上司には「かわいい部下」と「そうでない部下」がいる。そしてかわいい部下に時間と労力を投資する。上司は贔屓するのだ。

かわいい部下の定義は人それぞれだろうが、私の場合なら一生懸命目標に向かって頑張っている部下をみるとかわいいなと感じる。結果よりも、結果との向き合い方・プロセスにグッとくる。可愛い部下がどうしたら成長するのか? どんな機会を提供するべきなのか? を真剣に考える。逆に仕事は不真面目なのに、やたらとご機嫌取りみたいなことしてくる人間は大嫌いだ。そういう人間には極力時間と労力を投資しない様にしている。


かわいい部下は真剣に教育し、
かわいくない部下は最低限の教育だけする。



こんなことを言うと「ダメな人をそのままにしておくなんて最低だ」と言われるかもしれないが、私からすればダメな部下に時間と労力を投資して、最高の部下に投資できなくなる事の方が最悪だ。もちろん彼らにチャンスや気づきを与える事も大事だが、時間と労力を使う優先順位が高いのは「今を一生懸命頑張っている人」


教育が足りないと腐ってる人間や、愚痴ばかりの人間を真剣に教育したいと心から思えない。仕事だから教育しなきゃ...ぐらいのモチベーションしかないこともある。


教育制度も大事だけど、入社後のあなたの姿勢・行動の方が教育に大きく影響するのは間違いない。


考えてほしい事①
「上司も先輩も人間。本気で育てたいと思わせる何かがあなたにあれば、教育制度がなくても教育してくれる。逆パターンもある。」


これは余談だが、美人は無条件で上司が本気になって教えてくれる可能性が高い。個人的な主観だが、美人を多く採用した歴史をもつ会社は教育文化が整っているケースが多いように感じる。(男って....)




全て言語化できない


会社がどれだけ一生懸命に社員を教育したところで、「成功するには不十分」な状態にしかならない。仕事の全てを言語化することはできないからだ。サッカーに置き換えて考えてみてほしい。


・メッシやクリロナは自身の成功を全て正確に言語化できるだろうか?
・チームメイトは耳で学ぶよりも、彼らのプレイを目で盗んでいる事の方が多いのではないだろうか? 
・ケースバイケースなシチュエーションの連続だと思わないか?
・仮に全て言語化できたとしても、それは彼らだから成功できたことではないだろうか?

サッカーのルールなら言語化して教える事はできるが、どうしたらあなたが上手くいくのかまで正確に言語化して教える事はできない。どれだけ教育しても「不十分な状態」にしかならないのだ。その状態で「なんとなく容量を掴んだからあとは経験値だな。よし頑張ろう!」と思う人と、「まだ、こんな状態じゃ何もできないよ」と思う人に分かれる。



全部知らないと行動できないのは、会社の問題ではなくあなたの問題だ。

あなたに必要なのは、
・会社から学ぶという意識ではなく、仕事から学ぶ意識
・受動的に学ぶ意識ではなく、主体的に学びにいく意識
・教えてもらう意識ではなく、盗みにいく意識
・知識に走るのではなく、経験に走る勇気
・失敗を恐れるのではなく、失敗から学ぶ意識
・完璧主義ではなく、最善を考える。
・いつか一人前ではなく、1日でも早く一人前になる意識


考えてほしい事②
教育がしっかりしている会社に入社しても、不十分な状態にしかならない。あとはあなた次第な部分も結構ある。



教育するほど、回収する必要がある


これも当たり前の事だが、教育にはかなりのコストがかかる。あなたの給与・福利厚生、研修する部屋、研修コンテンツの開発費、講師の給与、人事コスト(現場からクレーム来たり、研修者からクレーム来たり、手配したり、コンテンツ見直したり、打ち合わせしたりなど色々)。


企業が人に投資をするのは、きちんと回収できる見込みがあるからだ。当たり前の事だが研修が充実するほど、回収する金額も大きくなる。


40年も働くんだから長期的に見ればいつか返せるはず!みたいな短絡的な思考になっていませんか? もしあなたから私が100万円借りて、毎年2万円づつ返すから50年後には全額返せるはず!なんて言ってきたらイラッとしませんか? 


さっさと返せや!!


って思うでしょ。企業も一緒です。1日でもはやく投資したコストを回収したいというのが本音です。つまりあなたの教育にかけた金額が高ければ高くなるほど、回収も厳しくなるわけです。当然の理屈だけど、こういうところが見えてない人が意外に多かったりするんです。


研修をどれだけ充実させても、あとから研修を受けた社員が「この会社はノルマが高すぎる。こんなのおかしい」とかクレームを言ってきたりするわけです。



考えてほしい事③

教育とは投資です。投資金額が大きければ大きいほど相手が、より大きなリターンを求めてくるのは当然の事です。




このNOTEを通じて私は、「研修がしっかりしている会社」を選ぶことが間違っていると言いたいわけではありません。きちんと研修について考えた上で結論をだしてほしいのです。


相手に求めることと同じぐらい、自分がどうあるべきかについて考える時間をとると良いですよ。

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