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会社を創業した頃、僕は10年後の夢を描いていました。
それは「こんな家に住みたいな」という家族の理想が詰まった家を建てることです。

僕はその理想の家を具体的に、そして明確にイメージしていました。
部屋の数やLDKの広さや使い勝手は勿論のこと、駐車場の大きさや仕様、内装の細部にわたるまで全てです。

手に入れるよりも先に、理想の家は新聞の折り込みで見つけました。住宅会社のチラシに載っていた中古の家は、まさに僕が描いていた理想そのもの。
偶然の出会いに思わずそのチラシを切り抜き、ベッドサイドの壁に貼って起きた時眺めて過ごすことにしたのです。
毎日の生活の中で、そのチラシは1年も経たないうちに破れて無くなってしまいましたが、当時の僕の頭の中には理想の家の設計図がありました。

それから9年後、ご縁があって土地を買うことになり、住宅メーカーの設計士と家を建てる設計をすることになりました。
「こんな内装がいい」「駐車場はこれくらいの大きさで、こういった感じに」「部屋の数は…」など、僕の理想をたくさん詰め込んだ設計図は出来上がりました。

出来上がった設計図を見た家族から「昔貼っていたチラシとそっくりだね」と言われて気付いたのですが、そこにあったのは創業当時に壁に貼っていたものとほぼ変わらない、まさに過去に描いた“理想の家”だったのです。

どうして理想の家が現実のものになったのか?
それは目指すゴール地点の明確さがあったからこそ、辿り着けた。そう思っています。

この話を知人にしたときに「The Secret」という本の話を紹介してもらいました。早速に読んでみると僕の体験談と非常に近い話がストーリー内に収められており、鳥肌が立った記憶があります。いわゆる〝引き寄せの法則〟というやつです。

思い返してみると、今までの大体のことはそうやって自分の中で達成してきました。
僕の中では「描くこと=達成すること」が普通であって、人は誰でも描いたようにしかならないと思っています。
だからこそ、疑っていたら疑った内容にしかならないし、明確に描くことができればそれが現実のものになるのです。
想像したことをリアルに感じることができるのであれば、誰もが皆「描いているビジョン」へと、きっと辿り着けるはずです。

自分自身の想像を働かせて「こうなりたい」という姿を、自分の中で明確に描くこと。
これが夢を叶える近道であり、唯一の方法であると思います。

ちなみに、家の引き渡しの前に当時の15年後の2031年に住む家の設計図を建築士にお願いしました。それは次のビジョンボードとして、現在の寝室に飾って眺めて過ごしています。

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