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定年した「あなた」を待ち受ける「上・中・低」の3つのクラスとは?

なるほど「若者の持つ特権」という表現には、どこかしら根拠のない夢と希望のブーケが伴っていますが、「年寄りの特権」のにはどこかしらちょっぴり後ろめたく、歓迎せざる加齢臭ですらつきまとうのは、なぜでしょう……。


「厚生労働省は65歳以上の介護保険料に関し、2024年度から所得上位層での引き上げを検討する」

「給与や配当、年金など年間の合計所得410万円以上を目安とする案があり、その場合は高齢者人口の4%にあたる140万人ほどが対象となる」

「所得が多い高齢者(つまり前述した4%にあたる140万人)が追加で負担させる分を財源として、世帯全体が住民税非課税の低所得者の保険料を引き下げる」

「その対象者は1300万人で高齢者人口の35%を占める」

これらは『日本経済新聞』の2023年11月4日付け朝刊に実際に掲載された記事なのですが、その時点ですでに次のことが分かっていました。つまり、

  • 「所得上位層の高齢者」(65歳以上)とは約140万人のことで、高齢者全体の4%を占める。

  • 低所得者の高齢者」とは、世帯全体が住民税非課税を指し、その数は約1300万人で、高齢者全体の35%にあたり、彼らの介護保険料は引き下げられる。

  • 「所得中位層の高齢者」は全体の61%の約2200万人にあたり、彼らの介護保険料は変わらない。

いまや約3600万人(いまや国民の3人に一人は「わたし」、つまり65歳以上の高齢者なのです)の間でより「相互扶助促進を進める」ということですから、「あなた」のような現役世代にとって「ほっと胸を撫で下ろす」内容だったわけです。

とはいうものの、いずれは高齢者になるあなたにとって、このように高齢者が「上・中・低の3つのクラス」に分かれていく現実を、この時点でハッキリと認識しておくことは大切です。

つまり、あなたがこの先に目指すべきクラスが、ここにハッキリと示されている異なります。そう、あなたが目指すべきクラスとは「上位4%」の「所得上位層」のシニア、いわゆる「上」になること以外の選択肢はありません……(つづきは本書↓で)

◎ベストセラー『「クビ!」論。』で 1000人以上をクビにした経験を綴った著者。 その後、自らも幾度もの「クビ!」と転職を経験し、ついに定年に…… そして66歳、たどりついた境地とは!? 理想とはほど遠い年金支給額。人は定年を迎えた日から無価値になるのか!? 冷酷な現実を前に達した結論が、 「いっそ定年なんかしなければいいのだ。この先ずっと価値を提供し、 対価をもらい続ければいい、それも高く。でもどうしたら?」。 30代、40代のサラリーパーソンが 今後否応なく直面する「ジョブ型」雇用において、 考えておきたい「ジョブ型定年」と前後のライフプラン。 それまでに直面するであろう転職や給与、そして「クビ!」まで、 人事のプロである著者が余すところなく解説。 「ジョブ型」キャリアを「○金(まるきん)」で終わらせるための一冊です。ぜひお近くの書店でお手に取ってご覧ください。

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