土台をつくるべき時期に上屋をつくることに傾注したけど、もう一度築き直したい人へ

子どもたちが土台を作るべき時に、あせって上屋をつくると、どうなるか。

幼児教育をほどこせば、確かに脳は、乾いたスポンジで水を吸収するように、パターン認識が訓練され、〇歳のこどもでも計算が解ける、漢字が書けるようになる機能を持ち合わせている。

一見すると何の問題もないようだけれど、愛着関係や情緒を育てるべき時期に上屋を取り込んでしまうと、土台がカンタンに崩れてしまう。

自分自身で歩き始めようとする時になって、大きな壁にぶつかったとき、その壁を乗り越えて自分自身を確立できるのか?このようなときにそのもろさが露呈する。

ただそのような弱さをもった子どもたちでも、親子関係を作り替え、そして子どもが自分の何かに自信をもってやり始めるように、親や先生が見守り支えていくと、土台から立て直していくことができる。

これが人間の子どものすばらしさ。やり直しができるということ。こどもたちがさまざまなシグナルを発したとき、「これはおかしいぞ」と思ったら、土台が弱いのではないかな、どうしたらやり直すことができるかな、という発想でじっくり子どもを見つめることが必要。

広木克行「子どもが教えてくれたこと」より

本来人間がもつ素晴らしさを輝かせたくて、今までは世間の「今やっておくとよいこと」に振り回されつつここまで来たけど、ようやく「これはシグナルかも?」と感じ取り、これから親子関係を作り替え見守り支えていきたい方へ。

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