オンライン授業までの歩み

緊急事態宣言が延長になり、あと3週間近く時短登校が続くのか。。。
小6の娘は緊張感がなさすぎて、とにかくテレビの刺激を得ることで自分のバランスをとっている様子。母として困るのは、姉妹ケンカが起こった時、とくに双子同士のケンカはいつまでも終わらない。そんなとき、隣の部屋で在宅勤務中の父親が電話会議で大事な話をしていること。そういうことが多くなって、父親が我慢の限界。娘たちも我慢の限界。学校が休校になるずっと前から、父親の在宅勤務率が7割ぐらいになり、とにかくあまり騒がないように過ごしてたから。子どもにとって、思いっきりケンカができないことほど葛藤はないと思う。家庭の場ぐらい、負の感情を表現しても良いんじゃないかと思っているので、そういう行き場のないお互いの様子をみてる母親も我慢の限界。

もう無理ってところで「まだまだいくらでもいける!」とつぶやいてみた。

限界地点の木金あたりから、小6の双子がタブレットパソコンを使った学習が始まった。teamsをつかっての学習。ここまでの道のりを考えると、たしかに「まだまだ踏ん張らないでどうする!?」という状況になった。

一保護者が娘の話から知っている限りでもこんな長い道のり

①昨年夏に転校した時には個人のIDとパスコードをもらう
②昨年秋の土曜参観の後の午後、各家庭の端末をつかって配信テスト、接続確認
③昨年冬ごろ一人一台のタブレットパソコンが学校に届いた話を娘からきく
④授業でパワーポイントを使って、アニメーション機能を利用したプレゼン
(図工で作った作品を写真にとって工夫したポイントを発表)
⑤授業の一環でNHK for Schoolなどを全員がそれぞれ操作して視聴する
⑥時短登校の前半は児童がタブレットパソコンを持ち帰り、家庭のWi-Fiで接続(Wi-Fi環境がない家庭にはモバイル機器を貸出)
⑦時短登校の後半は1日1,2回ほどteams会議や授業が行われる

ある意味、目新しい取り組みと自分のパソコンを当てがわれ、学校との接触機会も増えたので、こどもも大人も、際限なくダラけるのは減ったように思います。

昨年夏まで住んでいた他県に住んでいたときは教育委員会に勤めていたので、GIGAスクール構想がどれだけ大変か、職場の緊張感で感じ取っていたので、①までたどり着いていたことに、まず感謝。
保護者の中には、時短登校になったときに、なぜすぐにオンライン授業をしてくれないのか待ち遠しい人も多かったと思うけど、その都度、状況に合わせて現場で子どもたちに対応してくれた先生方のご苦労に心から拍手を送りたい。

④⑤で学校でPCの操作に慣らしてくれていたことはもちろん、teamsを使う際にミュートや画面オフにする理由を伝え、練習し、挙手は手を挙げるボタンを押すように指導するなど、30人以上の児童全員ができるようにしてくれたことを想像するだけで頭が下がる。

はじめてのオンライン授業のとき、日本国憲法について・・・と担任の先生が話してる様子を見た時は涙が出そうだった。先生方だって、オンライン授業も未知のことが多いだろうに。

そんなこんなで、「もう限界!」の地点で「まだまだいける!!」とつぶやいてみたら、自分たちを構成してくれていた一つ一つのことに感謝の念がわいてきたという話。

地域での格差は深刻だろうけど、こんなふうにしながら全国の小学校でオンライン化が進んでいくのかなぁと感じています。

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