お正月を返上せずに、受験勉強始め。
皆様、本日も明けましておめでとうございます。
きょうは1月8日、成人の日。
年中正月を自負する私なのでお正月はまだまだ終わりませんが元日から一週間程経つと既に正月は終わりという方も多いようです。
きのう1月7日は春の七草の日で、正月を惜別するどころか更にお正月の深まりを感じる一日。
このお正月に私の独自の出汁を作り出したのですが、
この時季には田作とも呼ばれる鰯炒子と干椎茸、昆布の出汁で、私はそもそもコクがどうのとか食感がどうのとかという話には興味がないのですがこの出汁の仕上りはまさに酷(こく)とはこういうものだ、円やかとはこういうものだと感じられる逸品になりました。
この鰯炒子を使いこれから御節料理の田作煮に挑もうと考えています。年中正月なので旧正月には間に合わせないととか考えず、大体迎春なら良いと思います。
春の七草の日はローマ旧暦の降誕祭(クリスマス)であるキリスト教の公現祭の時季でもあり、今年の七草の日は丁度公現祭の日。
七草粥はクリスマスらしさを一際感じられるものでもあります。
冒頭の写真はクリスマスを彩る新百合ヶ丘駅前のKirara@アートしんゆり。
今年は川崎市制百周年を記念する特別に緑色の(例年は青色。)燈で、その点火に呼応するかのように川崎フロンターレが天皇杯で優勝。
しかも年が明けると神奈川県代表で近所の桐蔭学園が高校ラグビー(花園)で優勝、運転免許証の更新の直後に確認と、色々と幸先の良い正月になっています。
まだ三年先ですが、2027年には2005年の愛知県における愛・地球博以来の本邦の22年振りの博覧会になる横浜花博をも控え、’20年代はまさにマグネット神奈川の時代になるのか?いや「なるのか?」ではない、するのだ!という情勢です。
そんな心強い知事さんからの免許状を戴くべく、きょう1月8日にやっと一か月もない受験勉強を始めました。
神奈川県クリーニング師免許。
クリーニング屋の各事業所には少なくとも一人以上はいないといけないクリーニング師。
今の職からすれば取らなくてはならない資格ではありませんが60歳の定年後も働くことが前提なため、取得を志しています。
自分的には最低寿命は150年、定年は80歳ですし。
試験問題の難易度は決して高くはないとはいえ、競争倍率では全国最難関の神奈川県。何しろ横浜は日本におけるクリーニング業の発祥の地です。1861年、福澤先生がもぞもぞとしていた幕末の横浜です。
しかし、36年前の同じ時期の中学受験も、難易度は高くないが競争倍率が二十倍も三十倍もある学校でした。
どうも私の人生はred oceanを宿命づけられているようです。
しかしそこで安易に方針を変えてblue oceanに行こうとは思わないのであります(ナイツ塙風に。)。
ナンバーワンになれなくてもいいけど、オンリーワンにはなりたくない。人生を破壊するから。
四選には原則としては反対なのですが三期目に二度の不合格になっているので、三度目若しくは四度目での合格の「ために」知事さんが四選あらせられたことは特別に認めます。
因みに神奈川県の有名なクリーニング屋といえばフラワークリーニング。
おと年の試験でフラワーの御一行と励まし合いましたが彼等は多分全員が合格で私は不合格でした。
その試験の時にアイロンで丸焼け(焦げ)してしまったシャツをフラワークリーニングに出したらほとんど完全に真白く戻してくれました(私が家で洗うだけでも大体は落ちましたがその先の薄く残る焼けが手強く。)。
焼け(焦げ)は厳密には染みではないですがクリーニング屋の実際の扱いでは染抜の対象になります。
で、これが私があくまでも神奈川を志す理由の一つでもありますが、神奈川県クリーニング師試験には近隣の東京都や千葉県にはある染抜きの試験がありません。
あくまでもred oceanということと言っていることが違うと思われるかもしれませんが、少なくとも私のクリーニング業観ではクリーニング師には染抜きの技術は必要がない。
染抜きとは染抜きという独立の範疇分野で、クリーニング(洗濯)とは別と解します。
平成的価値観からすればとんでもないと思われるかもしれませんが私はリスクを極力負わない主義です。
染抜きはリスクの高いものです。
そういうことは原則としては染抜きのプロに委ね、普通のクリーニング屋がするべきではない。
その外注費が多少高くついても染抜きを要する汚れの発生率は常に低いので、一時の外注費の負担は通常の費用には影響しません。
そういうことを普通のクリーニング屋が自ら行う意味が分からない。しかし倒産した前職のリネンサプライクリーニング屋はしており、まさにそこが地雷の一つでした。しかもその地雷場を任され、私としてはとにかく換気を必ずしろということと無難なことしかするなという方針で行きました。
とはいえ、そんな地雷で育った私もそれなりの染抜きの技術はあります。
しかしそれはあくまでそれなりでして(おほ…。)、それが東京都や千葉県などに公共の福祉として権威づけられてはいけないものだと思うです。
この点は染抜きだけではなく普通の洗濯にも通じる重要なものですが、洗濯とは水で洗うものという観念が強いことから、汚れを見たらとにかく水をという判断になりがちです。
しかし水は場合によっては汚れの浸透力を増すこともあります。濡れると落ちにくくなったりするのです。
汚れには乾いているまま刷毛などの物理力で落ちるものも多く、故にも染抜きは初めに水に濡らすことは駄目という決まりごとがあります。
しかしそういう観念を弁えるには染抜きの実技試験より机上の知識を強く叩き込むことが必要です、染抜きは机上でしか行えないのですし。
染抜きを要するような甚だしい汚れがない場合も、水に濡らすことには非常に慎重にならないとならないものはレーヨンとアクリルです。
私がきょうにやっと受験勉強を始めた布地の鑑別の燃焼試験では天と地の程に異なる反応を示すレーヨンとアクリルですが、水に弱いという点は同類項にすべき点です。
布地(安全のため織物や編物の状態ではなく糸の状態で。)を燃やすことによりそれが何であるかを識別する試験で、私が過去の二度の試験での不合格の原因になった分野ですがそれだけはどこの県の試験にも漏れなくある避けては通れないものです。
クリーニング師試験の布地の鑑別の試験には、少なくとも神奈川県は、或る理由からアクリルが出題されることはほぼ絶対にあり得ません。前例を見る限りなので完全に絶対にとはいえませんが合理的理由があります。
これは先日にふと気づき、その裏を取るべく調べてみたらその通りで、何でかというと、アクリルは燃やすと猛毒ガスが生じ、それを試験場で燃やさせる訳がないからです。でも解答の選択肢にはちゃっかりとあります。
そういうことは高い料金を払って受ける講習会ではちゃっかりと解説されるのかもしれませんが自学自習ではなかなか気づきにくい事柄です。
特に冬場はアクリルの衣料が結構多くなりますが、火事になると死ぬ可能性が高くなります。
火事を起こさないまでも、食べ物を焼き過ぎるとアクリルアミドという有害物質が生じます。
しかし獣の毛を取りまくる訳にもゆかず、アクリルという毛(ウール)に似る質感の化学繊維を使わざるを得ない訳です。
で、実際にアクリルの毛糸を燃やしてみましたが、その臭いきつい感じはないにせよ(それが寧ろ危険。)毒々しげな感じは否めず、換気扇を点けました。
しかもその燃え滓がじめっと黒光りしています。
布地の鑑別の勉強に使う布地の多くは岡田屋や湯沢屋などの手芸品店で調達できますがクリーニング師試験の教本にはそういうことは書いてありません。
また何故か、クリーニング師にもそういうことを教えてくれる人は少ない(クリーニング業の経験を積んだ自分の周りにはいない。多分フラワークリーニングにはいる。)という謎の傾向があります。受からせると自分の地位を脅かされると思う人が多いのでしょうか?相関があるかどうかは分かりませんがクリーニング業はこの三十年来に衰退の一途を辿っています。
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