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ピクサー都市伝説。信じるか信じないかはあなた次第!


皆さま、ご機嫌よう。

最近また、『モンスターズ・インク』の続編である『モンスターズ・ユニバーシティ』を鑑賞する機会がありました。

個人的にも大好きなディズニー・ピクサーシリーズ。

特に『モンスターズ・インク』は一番と言っていいほど好きな作品で、子供の頃に何十回と見てセリフまで覚えていたほどです。

そんな続編となるピクサーでは珍しい前日譚。

この作品はだいぶ後に公開されたので、過去に一度しか観ていませんでした。

大人になった今見返してもこれの完成度が非常に高く、むしろ大人に刺さるストーリーになっていたのには驚かされました。

流石はピクサーだなと。

そしてこのモンスターズ・ユニバーシティを観ていて、思い出したのがピクサーユニバース都市伝説。

昔話題になった都市伝説ですが、この考えがまた面白い。

本当にそうなんじゃないか?と思わせてくれるほど信憑性も高いので、大人なピクサー映画の楽しみ方としてご紹介できればと思います。

ピクサーユニバース都市伝説とは?

そんなの聞いたことないという方に向けて、ご説明。

ピクサーユニバース都市伝説とは、ピクサー映画は全て同じ時間軸でつながっているんじゃないか?と考察する都市伝説です。

これは『トイ・ストーリー』、『カーズ』、『バグズ・ライフ』、『モンスターズ・インク』、など、ほぼすべての作品がつながっているのではと考える主張のこと。

そんなわけがあるかと思いますよね?

順に説明していきます。


全てのモノに魂が宿る世界観

ここでピクサーのみならず、ディズニー作品というものを思い出してみてください。

ミッキーマウスは、ネズミに魂が宿っています。

本来はネズミであるはずなのに、それが人間のように知能を上げて、喋っている。

ピクサーで言うと『おもちゃ』、『昆虫』、『車』、『ロボット』など、ほぼどんなものにも魂が宿っています。

このことからわかるように、根本としてディズニー作品は『人間以外のものにもそれと同等の魂が宿る世界観』と考えることができます。

この考えが根本にあるというのが、まず第一前提です。


魂が宿るのは人間にとって不都合

では、ピクサーの話に戻ります。

ピクサーの第一作目である『トイ・ストーリー』は、おもちゃたちが人間のように会話ができるほど知能が高いことを見せています。

しかしおもちゃ達は、人間たち、所有者であるアンディにすらそのことを隠そうとしています。

人間の前では、物言わない『おもちゃ』としてその役目を果たそうとしているのです。

これがもし、おもちゃの会話はおもちゃにしか理解できないという世界観なら、おもちゃは子供がいても喋っているはずです。

子供が置いた位置には流石に戻らなきゃいけないとしても、人間に理解できない言葉なら会話をやめる必要はない。

しかし、おもちゃ達はその位置ばかりか喋ることも同時にやめています。

これは、まさにおもちゃ達の話を人間も理解できることを表している描写とも言えますよね。

つまり『おもちゃ』たちは、生まれながらに人間の喋る言語を理解して、習得して喋れるだけの知能を持ち合わせているのです。

これは、人間にとってはこの上ない不都合。

自分たちが作り出した無機物であるはずのおもちゃが急に喋りだしたら、人間たちは大パニックになるでしょう。

人間と同等の知能を持っているということはつまり、人間の脅威となりうる可能性があるということ。

実際におもちゃ達は結託して悪ガキをこらしめてますよね。

確かに実際に、おもちゃと喋っている子供を見ることもあります。

しかし大人は、そういう子供の話を本気にしたりはしません。

トイ・ストーリーの世界観の中にも、子どもと喋っていたおもちゃは中にはいたのかもしれませんね。

子供はまだいいのですが、おもちゃ達は絶対に大人たちに『自分たちに魂があること』を知られてはいけないのです。


地球に人間はいなくなった

その後、おもちゃ達に魂があることは、多くの人間に知られたのでしょうか?

その謎は解けないまま、人間不在の作品が公開されます。

『バグズ・ライフ』

知る限り、昆虫たちの物語であるこの映画に、人間たちはでてきません。

昆虫は生き物で、人間たちにわからない言葉で喋っていて動いているところを見られても別に不都合はないはずなのに、この映画に人間はでてこないのです。

人間に昆虫が襲われる場面があっても、映画として面白いはず。

なのに人間が一切でてこない。

それはなぜなのか。

この作品が『人間が地球から去って数世紀が経った後、緑が戻って昆虫が進化した時代が舞台』と考えたらどうでしょうか?

数世紀と言ったのは、後に公開される映画『ウォーリー』で、荒廃した地球が描かれているからです。

この映画で人間がでてきますが、どこにいるのか。

彼らは、宇宙にいます。

ここから考えられるのは、荒廃した地球の大気は、人間の住める環境ではないということ。

原因は、核戦争でしょうか?

もしかすると、人間同士というよりは、発達しすぎたAIとの戦争があったのかもしれません。

このお話は、また後で触れます。

人間がすでに地球にいない。だから人間が出てこないのです。


AI発達の証明

その証明になるかもしれないのが、映画の『カーズ』と『ウォーリー』。

『カーズ』では車に魂が宿っており、車たちは人間がいなくなった世界を生きています。

『トイ・ストーリー』時点では、車に魂が宿っているというような描写はありませんでした。

つまり車たちには、人間がいなくなった後の時代に魂が宿った可能性が高いのです。

そして『ウォーリー』。

これは、恐らく『カーズ』よりさらに前の時代のお話。

『ウォーリー』はロボットですが、どこかぎこちないロボット。

つまり、そこまで知能は高くないようです。

しかし、いわゆる鉄の体である『ウォーリー』に魂が宿ったなら、他のロボットにもある程度の魂は宿ったと考えることができます。

それこそ人間を地球から追い出すために、武装させたロボットにも、これくらいの魂が宿ったとも考えられるのです。

まさに『ターミネーター』のスカイネット、『アベンジャーズ』のウルトロンですね。

人間が地球環境を汚し、長期的に見て星を破壊しかねないと思った人工知能が、『星から人間を追い出そう戦争』を仕掛けたと考えても何ら不思議はないのです。

ただ、それだとディズニーなのにあまりに救いがなさすぎます。

そこで考えたいのが、『人間と一緒に人工知能が地球を去った説』。

正確に言うと、これもまた救いのない表現にはなりますが、

『私と一緒に地球を去らないとお前たちを絶滅させる』と宣言した説です。

実際に、人工知能VS人間で核戦争はあったのかもしれません。

地球が荒廃していますからね。

ここまで核戦争説を推すのは理由があるのです。

詳しくは『モンスターズ・インク』の見出しで説明していきます。

AIが人間と一緒に地球を去った説は、最も有効だと思います。

その証拠に、映画『ウォーリー』で出てくる親友となるロボットは、ウォーリーよりも高度に発達しています。

この映画の人間たちは自動に動く機械に乗り、まるまると太ってとても高度に発達した宇宙船生活を満喫しています。

それはつまり、人間が働かなくなってAIがその世話を自動的にしているということの現れ。

AIと人間が共存していることの証明にもなるのです。

その後人間は、次なる定住地となる星を見つけて、移り住んだのでしょうか?

それはまだ映画にはなっていませんね。

もしこの都市伝説が正しいとするなら、そういう映画も今後作られるかもしれません。


地球はモンスターたちのものに

人間が去って、地球は誰のものになったのでしょうか?

はい、モンスターたちのものになりました。

正確に言うと、『核戦争の放射能の影響を受けた生き物たち』というのが一番正しいのかなと思います。

このモンスターたちの出自は、『地球に残った生き物たちの子孫』なのでしょう。

昆虫にも動物にも同等レベルの知能が宿りますから、それらが混ぜ合わさりやがてモンスターたちになったというのが正しいのかもしれません。

ランドールなんて明らかにトカゲですしね。

その中には、『地球を去らなかった人間たちの子孫』もいるのかもしれませんね。

このモンスターたちの世界では、電力というものはありません。

代わりに『人間の恐怖』というエネルギーを電力のように利用して生活しています。

このエネルギーがなぜ電力の代わりになるのかは分かりませんが、作中最後でもあるように、『人間の笑い』でも電力として使えるようです。

つまりこれは、人間そのものにパワーがあるということの証明。

そのメカニズムは分かりませんが、地球に残った人間がそのような仕組みを作り上げたのかもしれません。

自分たちをエネルギー源にしないと生活できないほど、地球は荒廃していたからなのかもしれませんね。

時が経ち、真相を知る人間たちもこの世を去ってしまいます。

長く放射能の影響を受けてしまったモンスターたちは、もはや人間とは呼べないほど生物が変わってしまいました。

自分たちでエネルギーを自給自足できなくなってしまったのです。

そこで生み出したのがタイムトラベル。

それが、モンスターズ・インクのドアです。

あのドアは、『人間たちがいた過去につながっている』ドアなのです。

それならば、なぜモンスターの世界と人間の世界が隔てられているのかの説明がつきますよね。

そしてこのタイムトラベルですが、一部のモンスターしか知らない重大な機密事項なんでしょう。

一般のモンスターたちに、『過去』と『未来』を行き来しているという自覚はないのだと思います。

そして、なぜ人間がモンスターたちに有害という認識を植え付けられているのか。

それは、過去に干渉して『タイムパラドックス』をなるべく起こさせないようにするためです。

『過去』に『未来』の人が関わる。

そんなことをすれば、何が起こるかわかったものではありません。

それを防ぐために、『人間は有害』という認識を植え付けられたと考えれば、途端に納得がいきますよね。

さらに言うとすれば、放射能が満ちている大気でも、モンスターたちにとっては住み良い環境です。

放射能のない時代にタイムトラベルしているのですから、もしかしたら自分たちには有害かもしれないと考えるのも自然なことですよね。

ただ、作中でウォーターヌース社長に抱っこされるブウの姿もでてきます。

この社長は、人間に実質的な害がないことを知っていることになります。

社長がどこまで真相を知っているのかは分かりませんが、やはり『タイムパラドックス』を起こさないが人間と接触しない大きな理由であると考えるのが正しいのでしょう。

そしてもう一つ、タイムトラベルドアには条件があります。

それは、『未来から決まった年数しかタイムトラベルできないこと』。

例えば、今から『1000年前』にしか行けないのです。

1200年前、1001年前など遡る時間を変えることはできません。

その証拠に、作中で『最近の子供は映画やテレビなどの影響で、脅かすのが難しくなっています』というセリフがあります。

『脅かすのが難しくない時代』にタイムトラベルできるなら、別に必要のないセリフですよね。

モンスターの世界で1年が経つごとに遡れる過去でも1年経過するのですから、脅かすというやり方ではそのうち深刻なエネルギー不足に陥ることが予想されます。

それを危惧して、ウォーターヌース社長が子供を誘拐して強引に悲鳴を集めようとしていたとも考えられるのです。

どん底の中、『笑い』という新たな解決策が見つかったのですから、まさに『九死に一生を得たハッピーエンド』と言えるのでしょう。


最後に

いかがでしたでしょうか?

こうやって考えてみると、ピクサー作品とは大人に重大なメッセージをを残してくれている予言のような作品郡だと考えることができるのではないでしょうか。

大人も子供も楽しませてくれるピクサー、面白いですよね。

もしこの都市伝説が正しいとしても、おそらく今後も含めて全てのピクサー作品が、同じ世界観に必ず属すというわけでもないのかなとも思います。

最近のピクサーでは『インサイド・ヘッド』などよりユニークな切り口の作品もでていますよね。

少なくともこれだけは言えると思います。

『ピクサーは、いつの時代も今を生きる私達に気づきをエンタメという形で与え続けてくれている』。

これは紛れもなく称賛されるべき点だと思います。

ピクサーのこれからの作品を、こういう大人な視点で干渉してみても面白いのではないでしょうか?

ディズニーのますますの繁栄を応援していきましょう!

ではまた。


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