見出し画像

深田萌絵氏のFRIDAY記事の検証


2024年6月7日、FRIDAYデジタルに深田萌絵氏のインタビュー記事が掲載されました。
Yahoo!ニュースにも転載され、記事が𝕏やフェイスブックで拡散されています。

まずは、記事をご覧下さい。👇

https://news.yahoo.co.jp/articles/a6e60b780abdef0308603fc5f16e4950050b081c?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20240701&ctg=dom&bt=tw_up

魚拓➀
https://archive.md/w2Ip7

魚拓②
https://archive.md/HUxo2

記事の内容は、足立康史氏との裁判やその原因となる所謂「背乗り」問題について書かれています。「背乗り」問題については多数の人が検証を行い、深田氏の証言が事実ではないという主張の検証記事も拡散されています。(その検証記事は最後に紹介します。)
私も、本件で背乗りの事実は無いと思っています。

背乗り関連の裁判は、現在進行系の裁判もありますが、別の裁判(平成25年ワ31235、損害賠償訴訟)で深田氏は敗訴しています。参考資料として、その内容が簡潔に説明されている動画を紹介しておきます。👇

深田氏はA氏を警察に通報したと文中にありますが、警察だけでなく入国管理局や東京地検などの機関に通報していて、全て却下されています。その記録は👇をご覧下さい。

東京地検から棄却された処分通知書


さて、ここから記事に沿って深田氏の発言内容を検証して行きます。


検証➀ 記事は持ち込みか?

「記事に出てくる『IT評論家の女性』って、私のことなんです」
判決後、IT評論家で投資家の深田萌絵氏(46)がFRIDAYデジタルにこう名乗り出たのである。

冒頭に深田氏自身で持ち込んだという記載があります。
しかし、深田氏は「フライデーされた件について」という動画を出しています。

どちらかが嘘をついてますね。

検証② 一緒に会社を立ち上げたか?

その投稿とは、かつて一緒に会社を立ち上げた早大の同級生A氏の戸籍に関するものだったという。

Revatron株式会社の設立は、2011年6月8日との事。同年12月16日にA氏の会社と業務提携の契約を結んだとの事なので、一緒に会社を立ち上げたという表現は不正確です。


検証③ 足立氏との争いの始まり

「会ったことも、直接言葉を交わしたこともありませんが、私のSNSに『バーカ』と書き込まれたりしています。足立議員に目をつけられたキッカケは……今回の裁判とリンクするのですが、おそらく’18年の私のX(旧ツイッター)での投稿だと思われます」

足立氏が「バーカ」と書き込んだ事はありません。(それに近い表現はありますが正確に伝わっていませんね。)
足立氏が関わった切っ掛けは、下の検証記事にある通り、2019年5月頃(2018年ではない)に深田氏が足立氏のポストに引用リポストで何度も一方的に絡んで行っていたというのが始まりです。また、深田氏は足立氏の事務所のスタッフの車をSNSで晒すという嫌がらせのような行為を行っています。その事が足立氏の暴言に繋がっている事は明白です。

その後(2019年8月以降)に足立議員が深田氏に触れた事は、2021年の国会質疑の頃の他に数回しか無く、むしろ深田氏が足立議員に対して「背乗り擁護」という言葉をを頻繁に使って非難しています。なお、背乗りは立証されていませんし、逮捕されていません。

深田氏は、足立氏に付き纏いをされていると言っていますがYouTubeや他のSNSを調べれば、深田氏による足立氏への誹謗中傷の方が多い事は一目で分かります。ここには載せませんが、一度検索してみては如何でしょうか?


検証➃ 深田氏がA氏から訴えられた理由

彼が輸出規制がかっている軍事転用が可能なデータを中国に持ち出した後に、それを誤魔化すために私を訴えてきたのです。

深田氏がA氏から訴えられた理由として、A氏が軍事データを中国に持ち出したと書いています。(その件も立証されておらず、別の訴訟、平成26年ワ2779号で敗訴しています。
A氏は、深田氏がA氏の会社から保証金として借り入れた1000万円を期限を過ぎても返済されなかった事で訴訟したようです。深田氏はその訴訟でも敗訴し、銀行口座を差し押さえられた事が裁判記録にも残っています。
また、契約書や返済についての話し合いの音声データがネットにアップされています。

平成26年ワ2779号判決👇


契約書👇

音声データ👇

※話し合いの音声データには、裁判でしきりに主張していたソースコードの件は出て来ませんでした。

検証⑤ 出生届

彼は山口県防府市の出身だと言っていたのに、出生地が中国の湖南省になっていた。もっと驚いたのが、出生届が出されたのがA君が10歳のときだったのです」
何か変だぞ……深田氏は弁護士と協議してA君の父の戸籍を取ってみることにした。すると、驚愕の事実が発覚する。A君の父は40歳で出生届が出されていたのだ。

単純に、A氏は10歳の時に日本国に就籍手続きを行い、A氏のお父様は40歳の時に就籍手続きを行ったというだけの話です。

検証⑥ 背乗りの定義と中国の戸籍取得について

「すぐに警察にかけこんで、これは戸籍の乗っ取り――いわゆる背乗りではないか、と訴えたんです。すると刑事が『中国の戸籍を取ってきたら捜査するよ』と言った。その言葉を信じて、そこから約3年かけ、お金もたくさんかけて、何度も渡航してA君と彼のお父さんの中国の戸籍を取りました。二人とも、完全なる中国人でした。

⑥-1 背乗りの定義

「実在する他人の戸籍を乗っ取った」という内容ではないので、背乗りと表現するのはオーバーであり、読者を混乱させる表現です。
また、警察がどのような対応をしたかは、調べようがありません。

⑥-2 中国の戸籍取得について

深田氏の証言で、A氏が中国の戸籍を取得するにあたり、証言した取得方法が何度も変わっています。これは証言として重要な部分であり、間違える筈のない出来事ですが、確認できる範囲では5通りの入手方法を証言しています。

➀は裁判での証言です。

入手方法の矛盾点は👇の記事をご参照下さい。

また、裁判所に証拠として提出した書類は、中国の戸籍ではなく「常住人口基本信息表」といい、中国では住民票にあたるものです。

籍貫(本籍)は日本国となっています

また、A氏は裁判で不正行為で戸籍(信息表)を取得されてしまったと証言しています。

検証⑦ 産業スパイ

戸籍は中国名で、中国人として日本で暮らしていることになっていた。検索すると、A君のお父さんは大学教授で理系のエリートだった。日本の戸籍でA君のお父さんの出生届を提出したのが『中国大使』となっていたことを思い出し、“これは国家の産業スパイなのではないか”とゾッとしました。

戸籍(前述の通り戸籍ではなく、常住人口基本信息表)に中国名が書いてあったとの事ですが、中国生まれなので中国名があるのは不自然ではありません。戸籍ではないので中国人として日本で暮らしている事になっていたという事を証明するものではありません。

また、出生届を提出したのが『中国大使』だったのは、手続き上そうなったと考えるのが自然であり、産業スパイではないか?と考えるのは論理が飛躍し過ぎでしょう。

検証⑧ 警察の対応

すぐに警察にこの戸籍を持ち込みましたが……まったく相手にされませんでした。まさか本当に中国で戸籍を取ってきたりしないだろうとタカをくくっていたんです。適当なことを言って、最初から捜査なんてする気がなかった。それがわかって怒りがこみあげ、XでA親子の背乗り疑惑を告発したんです」

前述の通り、常住人口基本信息表は戸籍ではなく中国の住民票に該当する書類です。警察がどの様な対応だったのかは、深田氏の証言のみなので本人にしか分かりません。
𝕏で顔写真入りの身分証を投稿する事は規約違反であり、当時の𝕏アカウントは凍結されました。(現在は一部閲覧可能になっています)


検証⑨ 足立氏が絡んだ理由

その深田氏の告発投稿に「背乗りなど、中国サイドの情報のみに基づいたデマ」「Aさんの名誉を傷つけている」と噛みついたのが足立議員だった

足立氏がこの件で、突然入って来たような書き方をされています。
検証③の添付資料を読んで頂いた方は分かると思いますが、

もともと深田氏が足立氏を度々引用リポストで煽っていた
→橋下徹氏の戸籍に対する考えの記事をミスリードを誘うようなポストを行う
 →そのポストに足立氏が反応

この流れから「背乗り」の検証が始まったので、この案件に足立氏が絡む事は不自然ではありません。
深田氏は度々、足立氏がA氏と特別な関係であるから擁護したと言っていますが、私を含め当時のポストを見ていた人は、そうではない事を知っています。

検証⑩ 国会質疑(中国残留邦人等は満州に限るのか等)

「今回、裁判で争った足立議員の国会質疑(’21年6月4日)の内容も、背乗りに関するものでした。通常であれば厚生労働委員会や法務委員会ですべき質問を、足立議員はなぜか内閣委員会で行った。A君らは中国残留邦人だとして『中国残留邦人を背乗り呼ばわりし国のために戦った日本人の名誉を傷つけている。中国残留邦人等は満州に限るのか』などと問うたのです。

足立氏の国会質疑は、深田氏の言説を一つ一つ答え合わせをしたものです。

中国残留邦人等は満州に限ると説明していたのは深田萌絵氏です。この質疑をフラットに視聴した方は、足立氏が深田氏の主張をしている事について、一つ一つ真偽を関係省庁に確認しているという事が分かると思います。詳しい解説は👇の記事をご参照下さい。

検証⑪ 国会質疑、厚労省の回答

その際、足立議員は『客観的に見てちょっと酷いデマ』『明らかにデマ』などと、私の名誉を毀損する発言を繰り返しました。ところが……厚労省の社会・援護局援護企画課の中国残留邦人等支援室長の回答は、足立議員の主張を根底からひっくり返すものでした。同支援室がA君を支援した記録がないばかりか、A君の両親は日本人ではないので『中国残留邦人に該当しない』と明言。戸籍上の祖父は中国残留邦人に該当するが、その祖父とA君の間に『親族関係の有無を確認できる記録はない』と回答したのです」

⑪-1 調査嘱託書について

深田氏は裁判で厚労省に対して調査嘱託をしたようです。その回答書を深田氏が𝕏で公開しています。(質問書は、なぜか公開していません。)
深田氏は、その回答書を使ってA氏のが背乗り中国人と証明されたと発信していますが、むしろ逆である事が読み取れます。
少し長くなるので別記事👇にて纏めました。
重要な部分なので是非ご覧下さい。

深田氏が公開した調査嘱託書の回答書
質問状は公開していない

⑪-2 記録が無い理由

>「同支援室がA君を支援した記録がないばかりか…」
→A氏は支援法に該当する中国残留邦人ではない為、支援法を使った記録は支援室に残っていません。

なお、提出された甲第8号証及び甲第9号証によれば、上記1の者は「藤井治」氏が昭和27年に婚姻した中国人妻との間の子孫であり、昭和20年9月2日において日本国民として本邦に本籍を有していた者を両親としていないことから、支援法第2条に規定する中国残留邦人等に該当しません。

⑪-1調査嘱託書より

なお、個別の支援自体は支援法の施行前から行われている事が足立氏の追加の質疑で明らかになっています。(添付資料 5.一時帰国事業・永住帰国事業は支援法制定前から予算事業として実施されてきた。の回答を参照)


⑪-3 中国残留邦人に該当するか?

>「A君の両親は日本人ではないので『中国残留邦人に該当しない』と明言」
→確かに支援法第2条に規定された「中国残留邦人」ではないですが、中国残留邦人の3世です。

したがって、厚労省の社会・援護局援護企画課の中国残留邦人等支援室長の回答は、足立議員の主張を根底からひっくり返すものではありませんでした。


検証⑫ 保田弁護士の見解

ただ、深田氏の代理人・保田行雄弁護士の見解は大きく異なる。
「一審判決は国会議員の免責特権は認めつつも、足立氏のように免責特権を隠れ蓑に他人の人権を侵害することは許されないとした憲法論としては常識的な判断で批判は的はずれです。また、一審で原告からの再三の釈明にもかかわらず真実性は争わないと答弁してきました。これは争っても勝ち目がないと判断したからで、今さら争っても仕方がないことです」

⑫-1 人権侵害について

この問題を長期間ウォッチして思うことは、A氏を証拠も無く「背乗り中国人」と人権侵害をしているのは深田氏であると私は思っています。

苦しめられてきた本人のブログに、誹謗中傷によりどのような被害にあったかが書かれていますので紹介します。この問題に興味を持った方は、深田氏の意見だけではなく当事者の言い分も確認した方が良いでしょう。
過去に深田氏を知っている人と思われる方々のコメントは大変興味深いです。

⑫-2 真実性について

足立氏が真実性を争わなかったのは、争っても勝てないと思ったという事ではなく、争わなくても勝てると思っていたと発言しています。これは、A氏へ配慮したものと思われます。足立氏は控訴し、真実性を争うと言っています。

検証⑬ 悲劇とは?

一緒に起業した同級生に裏切られ、面識のない議員に名誉を毀損され、踏んだり蹴ったりの深田氏だが、「この二つの悲劇はリンクしている」と見ている。

⑬-1 A氏の悲劇

同級生であったA氏は貸したお金を返してもらえないばかりか、身分証や顔写真をネットで公開されたり、深田氏から数多くの訴訟をされて、本当に悲劇だったと思います。

⑬-2 足立氏の悲劇

面識のない議員に名誉棄損をされたと書いていますが、深田氏から足立氏に向けての名誉毀損や中傷の数の方が圧倒的に多く、足立氏は「背乗り擁護」とYouTube、TikTok、𝕏、フェイスブックなどで深田氏とその支持者によって多方面に拡散されている為、足立氏も悲劇でしょう。

グッズまで作成し、配布しています。


検証⑭ A氏と今井雅人氏との関係

「A君はかつて旧民主党で仕事をしており、そこから日本維新の会にも人脈を広げていたのです。どうして足立議員は面識のない私にこんなに噛みついてくるのか。裏に、もっと大きな問題が潜んでいるのではないか。そう考えると俄然、闘志が湧いてくるのです」

A氏を旧民主党で仕事をしていたと書いていますが、A氏は今井雅人元議員のFXニュース配信用のサーバーを管理する仕事をしていたとの事です。詳しい解説は👇をお読み下さい。

A氏が維新にも人脈を広げていたと書いていますが、その繋がりは確認できません。
足立氏が噛みついてきたというのではなく、流れで検証に加わったという事です。

検証⑮ 巨大な闇?

裁判の進展とともに、日中に横たわる巨大な闇が明らかになるのかどうかにも注目だ。

FRIDAYの編集部で深田氏の裁判について、ぜひ過去を遡って検証して欲しいと思います。
私が調べた結果、個人的な金銭トラブルであり"日中に横たわる巨大な闇"は感じられませんでした。
また、調べている途中で、深田氏が中国企業に近づいていた過去や、中国企業と共同原告で日本国を訴えていた事実が分かり、深田氏が中国が近い関係にあるという事が分かりました。
その関係を👇の記事に纏めました。


過去の主な検証記事

前述ですが、「背乗り問題」の裁判から今井雅人氏とA氏の関係が書かれた記事です。👇


背乗り関連の記事です。色々な方々考査に加わっています。ここでは橋下徹氏や足立康史氏も登場しますが、深田氏が主張するような二人とA氏が深い関係があるような事実は無い事が読み取れます。👇


深田氏の背乗り関連の証言や関連裁判における矛盾点を中心に記録しています。証言や、提示した証拠に明らかに不自然な点がある事が分かります。👇

深田氏関連のまとめのまとめです。色々な人の検証記事がリンクされています。👇


以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?