いつか声援と共に

 6月後半から再開したJ2も折り返し。異例の過密スケジュールをこなしている最中(さなか)後半戦が始まるわけだが、気付けばリーグはあと3か月で終わってしまう。

 先に書いておこう。今季の栃木SCのメンバーには、来季も同じユニフォームを着ていて欲しい。

 そこには様々な事情が絡むし、そう上手くいかないのは分かっている。完全に勝手な思いだ。しかし、栃木が掲げるスタイルのベースをつくってくれている今の選手達の功績は、これからも続くクラブの歴史において間違いなく大きいもの。観戦や応援のルールが通常に戻ったとき、彼らにはホームスタジアムでファン・サポーターの歓声を浴びて欲しいのだ。

 それがいつになるかは分からない。それでも信じ続け、実現したとき、それまで耐えてきた諸々を爆発させた瞬間、喜びや達成感、そして何よりサッカーに、栃木SCに関わっていて良かったと皆が感じる、そんな空間が生まれるだろう。そのとき、栃木の為に力を尽くしてくれている彼らの1人でも欠けていて欲しくない。

 スタジアムが黄色に染まり、チャントが響き渡る。昨季までの光景が再び広がり、選手達が声援を背に受けパワーにして躍動する姿を、いつか。そう願わずにはいられない。

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