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ゲーム業界とクリエイター漫画「クランクUP!!」 1話掲載&ゲーム食堂84との出会いと漫画が一個立ち上がるまでの流れ。第2部へ向けて。


以下以前の記事の加筆、追記になります。

取扱説明書 
「クランクUP!!」

ゲーム業界に就職しようとしたが、面接で失敗し諦めてしまった主人公が、偶然出会ったゲーム業界人に招待された完全会員制の食堂「84」で、
実在するゲーム業界人と出会い、再びゲームの道を模索する、そんな話です。冒頭からゲーム用語やゲームの演出過多な事もあり、一見ゲーム専門の漫画と思えるかもしれません(そうっちゃそうなんですが)…自分のモヤモヤとゲーム好きさ加減がそのまま漫画に出てしまってる感がありますが、全ての「仕事をする人」「これから就職する人」「夢を見る人」に向けてちょっとしたリアルと人との繋がりを描きたいと思って始めました。

実在する様々な著名クリエイターさん達の仕事、クリエイトに対する姿勢や思いを受け取る架空世主人公の変なお話です。是非是非、読んでやってください(^^)

この作品の続きは、以下リンク先で閲覧出来ますので是非是非、読んでやってくれると嬉しいです(^^

(現在ラインマンガで掲載中です)

https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0001721

(本編一話の掲載は編集部Twitterでも行われており、こちらへの掲載は編集部からの許可を頂いております)


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続きはこちらから

 ラインマンガへ https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0001721

と、一話は主人公(城宮区藍)がゲームセンターでダライアスをプレイ中後ろから覗き見ていた元ファミ通編集長バカタール加藤さんに、ゲームクリエイターがお忍びで集まる「84」という実際に日本の何処かにある食堂に連れていかれた所、ドラゴンクエストのゲームデザイナー堀井雄二さんが来店して…という下りになります。

さてここからはクランクUP!!連載開始までの出来事なんですが…

一応84との出会いと漫画の出来たいきさつ、…みたいな話です。ここで1話掲載したついでというかたまにはこういうのもいいかなという。


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~ニコ生に、出ることになった~
(プロフェッショナル仕事の流儀のポーン…と言う音と共に)

これは初めて出たニコ生「バカタール加藤と217のゲーム定食」というファミ通元編集長のバカタール加藤氏の番組に出た時の話、これがそもそもの始まりである。

ギョーザを食らいながらゲームと漫画の話をする、という事だけは聞いていた。正直よく分からない。共演者は友達の天月みご先生に、初めてお会いするたまきちひろ先生、荒井清和先生に酔co先生との事。当時とてもお世話になっていた担当さんからのお話だったのと、バカタール加藤さんの番組で、しかもべーしっ君の荒井先生まで出るとなれば…

~行かねば、なるまい~
(以下略)

愛読書ファミ通の元編集長と知り合いになれる、となればテンションも上がろうものである。僕はいつかファミ通から仕事を貰いたいと常々思っていたので、(実現していないが)これを機にファミ通の、しかも有名なバカタールさんとせめてお友達に…。

と、その少し前、僕はネット上である噂話を見かけるようになる。
どうも日本の何処かに、場所非公開、ゲームクリエイターがお忍びで訪れる、完全会員制ゲーム食堂「84」と言う神秘的すぎる場所がある…しかし僕はゲーム業界人でもなければ、知り合いもそう多くない、こんな場所に行ける事などないだろうなあ…行ってみたいなあ思いつつも、諦めていたのである。

そこにバカタール加藤さんとの出会い。ゲーム業界でも有名人、この人もしや84に行けるのではないか…

二つの事象が一つに重なる。世界線が交わるその先のシュタインズ・ゲートの扉が開く瞬間である。

エル・プサイ・コングルゥ。

嘘、ただの邪である。
そんな邪だらけな出会いを期待して僕はニコ生に出ることにしたのである。そしてこのミッションは失敗した、と言うことになるわけにはいかないのである。


ニコ生当日。

集合場所で合流したのはまず担当編集さんと天月みごさん、初めてお会いするたまきちひろ嬢。
まずは食事でもしながら今日の打ち合わせを、と言う事で中華料理屋にはいるのだが…たまき嬢は紹興酒をこれでもかと煽り、天月さんはマッコリをこれでもかと煽り、僕と担当は何かいろんな種類の酒をこれでもかと煽り料理を貪る。

本番前、スタジオに集まったのは数名の酔っ払いである。

スタジオ入りでいの一番、まだ初対面で名刺交換を済ませたばかりの加藤さんに84について詰め寄る酔っ払い。

打ち合わせもそこそこ、何となくやればどうにかなる的な流れで本番待ち。

失敗する…かもしれない(汗)

放送は美しすぎるコスプレイヤー泉れおなさんの運んでくるロシアンルーレット餃子を食らいながら、ゲームのキャラやロボットのイラストを描き散らかすという大変楽しい時間を過ごし、なんとなく終わる。確か影響を受けたゲームだとか衝撃を受けたゲームだとかの話や、当時連載していた作品の宣伝だった気が…。もう成功だったのか失敗だったのか全く分からない。

本当に済まないと思っている
(ジャックバウアー風に)

そして、加藤さんはとても良い人で、84は知っているが自分もまだ行ったことが無い、これを機に行ける人を探すので、見つかったら声をかけてくれる、と。なんてよい人なんでしょう……


こんないきさつがあり、無事、一月後にとうとう加藤さんから連絡があり、念願の食堂84を訪れることになるのである。

そう、主人公が偶然バカタール加藤さんと出会って84に行く、と言う漫画の流れはこれが元ネタなのです。
主人公が面接で追い払われてしまったエピソードは、僕が別にnoteに描いている皆川さんとの出会いの漫画で、僕が面接官に言われた事がネタになってます。いやぁ、一応繋がりましたね(笑)


さて…
「84」は本当に会員制で場所非公開、正会員にならないと
新規のお客さんを招待することは出来ないなど、いくつかのルールがあるのですが、決してルールが厳しい、敷居が高い等という事はなくゲーム好きにとってとても暖かい場所で、壁には著名人のサイン色紙が飾られ(実はありがたい事に僕の色紙と単行本も置いて頂いてます)

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他にも、ここでしかお目にかかれないであろうレアグッズが飾られており来客は全員素敵さんである。食事も大変美味しく日によってレパートリーが異なる創作料理、超達人店の生ビール、木曜は京都第一旭ラーメンが出される。喫煙スペースが電話ボックスになっていたり、ガチャガチャがあるなど遊び心も満載。
定期的にイベントも行われ、来客はゲーム業界人、漫画家、芸能人、声優、棋士に歌手に芸人とあらゆる人がお忍びで訪れる。僕のマンガの主人公の様にたまたま一人で84にいったら凄い人が居た、なんてことは一度や二度ではない感じです。
本物の隠れ家、ちょーかん(お店の店長、通称ちょーかん)の家であり部屋。敷居が高い部分があるとすればその場所がわからない所(笑)


そんなこんなで84に通い正会員になり、色々な人と出会い、当時2本抱えていた連載の一本を終え、空いた時間にもう一本新しいマンガを描きたいなと思っていた頃…ちょうど84歴1年少し経った頃でしょうか。有難い事に連載してみないか、と言う話をいくつかの編集部さんから頂き、次の漫画の構想を練っていた所、作品の協力者の欄にも記載されている、84で出会った超親友で人生の先輩、無類のゲーマーでゲームの知識は僕をはるかに上回る「翁G」さんと雑談中二人で(翁Gさんとは正会員になる前に84で知り合いになりました)「84を舞台にゲームと仕事の話」を描きたいと思うようになり84のちょーかんにその旨を相談すると

ちょーかん「いいですよー」

とまさかの快諾を頂き、84を舞台にする事、ちょーかんの出演の許可を頂きました。(ちょーかんの話し方やクリエイターさんとの話し方などは少しアレンジしてあるので、実際とは違う部分もあります。ちょーかんというキャラクターは漫画の進行を兼ねる場合もある特殊レアキャラなのです)

しかも初回登場クリエイターに、ドラゴンクエストの堀井雄二さんにお話を伺えるという事になり、話が詰められていきます。ドラゴンクエストとの出会いで僕は海外RPGに傾倒し、ファンタジー好きになり、堀井さんの物語に影響を受けて育ったのです。僕にとって特別すぎる人、そんな人が一回目のゲスト…こんなことがあっていいのでしょうか。僕のRPGの全ての始まりは「勇者ロト伝説」なのです。D&Dもウィザードリィもウルティマとの出会いよりも先に、ドラゴンクエストなわけです。

その後、秋葉原を舞台にしたいと思っていたので
エターナルアミューズメントタワーさん(旧トライタワー)と秋葉原BEEPさんに個人で交渉し出演、撮影許可を頂き舞台を整えました。両方とも僕が良く行くお店でお世話になっております。また、全てのゲームに影響を与えたと言っても過言ではない、タイトーの「スペース・インベダー」をバレッタとして主人公の頭に乗せたいと、ここでも翁Gさんと一緒にタイトーさんにお願いし、許可を頂きました。これは僕が子供の頃読んでいた「ゲームセンターあらし」のインベーダー・キャップと、ゲームに革命を起こしたタイトーさんへのリスペクトなのです。

タイトーさんと言えば、僕的にはスペースインベーダーを筆頭にダライアス、影の伝説、TATSUJIN(東亜プラン)、不動明王伝、ナイトストライカー等子供の頃からお世話になっているメーカー、たけしの挑戦状でも有名です。ほかに電車でGO!!やアルカノイドに不動明王伝などヒット作だらけ。何度も取材や打ち合わせでタイトーの方とはお話させて頂いていますが、皆さん本当に良い方ばかりで無理難題にも対応して頂き感謝の言葉もありません(汗)

当初は、現在noteで掲載中の自分の話の様に、自分が直接作品に登場しクリエイターさんと話をする…と言う内容を考えていたのですが、編集部から没がでまして、この辺りで就職活動、ゲーム、クリエイター、仕事というキーワードが出そろい、自分の経験談をプラスしたゲーム脳主人公が誕生するわけです。

主人公はゲーマーで、ゲーム業界に進みたい。だが、それは本当に主人公の望む事なのか。ゲームとは、仕事とは。 基本はクリエイターさんをお招きし、取材を元に対話するターンと、主人公がそれを元に行動に起こすターン。じっくりゆっくり進めて欲しい、という事でスタートすることになりました。

これがクランクUP!!が始まるまでのバタバタ。 


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これが84の会員証「ファミリーカード」特定の条件が整うと発行され、晴れて正会員になれるのです。

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これは店内のガチャから出てくる缶バッジとステッカー。もしこれを身に着けていたり、PCのボンネットなどに貼っていたらその人はもしかしたら84の会員さんかもしれません(笑)

さて。

クランクUP!!は掲載先のジヘンさんが終了してしまうとのことで、第1部という形で中断しております。現在第2部


もし気に入って頂けましたらサポート頂けると大変嬉しいです(^^)業界が偏ってしまう内容が多いですが、色々参考になるような記事が書けるようにしていこうと思います。