ヴァーグマン@AV監督

AVメーカー・ルナティックスの監督です。働くうえで感じたことやAVに興味を持ってもらえ…

ヴァーグマン@AV監督

AVメーカー・ルナティックスの監督です。働くうえで感じたことやAVに興味を持ってもらえそうな話題を読んでもらえたらと思います。 BOOTH:https://bit.ly/35jgU4I

最近の記事

現役AV監督が考える 「イカせる」という行為について

 AVのジャンルの1つに「イカセもの」と呼ばれるものがあります。これは読んで字のごとく女性を何度もイカせる、すなわち絶頂させることが主題となっているものを指す言葉で、私もこのジャンルに属するものを結構な本数撮影しています。私が監督しているのはあまりハードなもの(嫌がっているのに無理矢理やるとか、手足を縛るとか)ではないのですが、人気作となったものもそこそこあるので「イカセもの」が自分の得意ジャンルの1つと言っても良いかと思います(ただ私が得意なのはこのジャンルの企画立案・台本

    • 現役AV監督が考える 大きさについて

       以前「AV監督をやっていて夢が壊れることはないのか」と聞かれたことがあります。その時はなにも思い浮かばなかったのですが、「前戲が上手くて男性器が大きいイケメンが存在する」と知った時は一番それに近い感情を覚えたな、と後になってふと思いました。それは同年代のあるイケメンAV男優さんのことなのですが、そういう人が存在するとなるこちらとしては何も勝ち目が無いわけで、容姿に優れた人はせめて男性器が必要最小限であるとか、顔の良さにかまけて女性を雑に抱いているとか、なにか弱点があってほし

      • 現役AV監督が考える AV監督と言語表現

         以前とあるロケの中の「スケッチブックに書いたHな言葉を女の子に見せてそれを言ってもらう」というコーナーの台本を書いていた時に、手伝ってもらっていたADと私とできっぱりと意見が分かれたのが「女性器の名称」と「男性器の名称」どちらを言わせるのがエロいのか、という話題でした。私は断然男性器派だったので男性器の名称を数十回ひたすら連呼するような台本を書いていたのですが、彼の「女性器の名称の方がより『言ってはいけない』という社会的規範が存在する」という旨の意見を聞いて納得し、最終的に

        • 現役AV監督が考える 男性の避けられない弱さについて

           私はAV監督として数多くの他人同士のSEXを見守ってきましたが、その中には見ていて身につまされるようなSEXがいくつかありました。その1つが、行為中に男性が「触っていい?」「舐めていい?」「入れていい?」などと女性に逐一同意を求めるというタイプのものです。  あれはもう何年も前ですが、とある新人女優さんを撮影していた時のことです。彼女は撮影がまだ2~3回目だったということもあり、本来は通常以上に男優さんの優しいリードが必要だったのですが、その日は普段一緒に仕事をさせてもら

        現役AV監督が考える 「イカせる」という行為について

          現役AV監督が考える 性癖とマニアックAVについて

          「他人の性癖をリスペクトできない者にエロを語る資格はない」  これは昔あるスポーツ新聞の記者の方にインタビューしていただいた時「なにか座右の銘ってありますか?」と聞かれ、とっさにその数日前にネットで見かけた文言をそれっぽく言い直した言葉です。「その場で考えた割にすごく良いことが言えた!」と自分では思っていたのですが、残念ながら完成した記事にこのやり取りは載っていませんでした。しかしながら自分の「座右の銘」をコロコロ変えるのもなんだか軽薄な感じがするので、以来冒頭の言葉を私の

          現役AV監督が考える 性癖とマニアックAVについて

          現役AV監督が考える AV業界人の名前について

           私は去年まで6年間ほど別の名前でAV監督業を続けてきましたが、最近転職(AVメーカーを退職してAVメーカーに入社)を機に改名しましてヴァーグマンという名前になりました。これは新しい会社の社長や上司が私の「『ヴ』から始まる名前をつけてください!」というわがままを聞いて考えてくれたもので、スマートかつヨーロピアンな響きがカッコよく正直かなり気に入っています。前の名前に愛着がなかったかというとそういうわけでもないのですが、初対面の人に監督名を聞かれたりしたときに正確に伝えるのがや

          現役AV監督が考える AV業界人の名前について