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VAGABUNDO from チェンマイ

1. 今週の滞在先

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今週で、タイのチェンマイも三週目。

チェンマイで観光客が訪れる場所は、大きく分けて「旧市街」と「ニマンヘミン地区」が挙げられます。

かつてのタイ北部の王朝の名残を残す城壁と堀で四方を囲まれた旧市街には至る所に寺院があり、歴史の匂いを感じることのできるエリアです。

そして、僕が滞在していた「ニマンヘミン地区」は、近年洒落たカフェやレストラン、雑貨店が続々と開店し、タイ人や外国人観光客にも人気の「おしゃれ」エリアです。

コーヒーの産地であるタイ北部の豆を使ったカフェが点在するこの地区では、美味しいコーヒー・早いwifi・手頃な価格がデフォルトであり、僕のようなノマドワーカーには最高な環境です。

そして、今回の滞在でハマったタイ北部料理を、700円前後でお腹いっぱいに食べられるコスパ最高のレストランが何件もあります。

三週間お世話になったプール・ジム付きのコンドミニアム(Airbnb経由で宿泊)は一泊あたり2千円弱と、昨年滞在したメキシコやコロンビアの各都市よりも割安(後者は同スペックだと一泊3〜4千円)。

世界中のデジタルノマドから大人気のチェンマイ、納得の過ごしやすさです。

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2. 今週食べたもの

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現在滞在しているタイの北部には、象の保護区が点在しています。

そして、日本では「猫カフェ」と称して、喫茶店でくつろぎながら猫と触れ合うことのできるお店がありますが、なんとタイには「象カフェ」がありました。

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チェンマイから原付を飛ばすこと1時間ほど、山奥にその名も「エレファントファーム&カフェ」がありました。

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カフェで、飲食物を購入すればいくらでも可愛い象と触れ合うことができます。

また、象用の餌も販売しているので、それを象に与えるのも楽しい。

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これは、タイ風お粥。

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タイ風ローストチキン。甘タレとの相性が抜群。


3.今週読んだもの

「GAFA next stage」スコット・ギャロウェイ著

GAFA(米国では「big tech」)と呼ばれる「Google」、「Apple」、「Facebook」、「Amazon」といった現代のテクノロジー産業を支配している4社(さらに「Microsoft」や「Netflix」を加えてGAFAM、FANGなんて呼ばれる)について、著者が最初の書籍を出したのが2017でしたが、現在進行中の世界的なコロナウイルスの流行によるパンデミックがこれらのビックテックにどう影響を与えるかを考察したのが本作。

冒頭で著者は、ソーシャルメディアの普及とインターネットでの検索により、現代のビジネス環境は大きく変化し、大げさなマーケティングやブランドの有効性は低減し、顧客に提供する商品やサービスそのものが最重要となる「プロダクトの時代」が訪れたと言います。

そして、この「プロダクトの時代」を支配するのが、以下の2つ。

「赤」のビジネスモデル:商品を製造コストより高い値段で売るビジネスモデル。代表はApple。

「青」のビジネスモデル:商品を無料で配り(あるいは原価以下で売り)、他の企業に利用者の行動データを有料で提供するビジネスモデル。代表はGoogle。

補足すると、一部の消費者はGoogleやFacebookを無料で利用していると思っているかもしれませんが、それらのサービスを利用する見返りとして、我々が入力したあらゆるデータ(何を読み、何を買い、誰と話し、何を食べ、どこに住んでいるか。つまり我々のプライバシー)をGoogleやFacebookは使って、広告業を始めとして大きな金儲けをしています。つまり、我々は彼らにとっての「客」ではなく、ただの金儲けのための商材です。まさに「タダより高いものはない」です。

そして著者は、産業界は次第にこの「赤」と「青」の2つのビジネスモデルに分岐していくと述べています。

例えば、スマートフォン。アップルのiphone(iOS)は高価だが、裏でデータ利用されることが少ない。一方、グーグルのアンドロイドを搭載したスマホは、初期費用が安いが、ユーザーのデータとプライバシーを広告主に差し出さなければならない。

アンドロイドユーザー(「青」のサービス)はプライバシーと引き換えに価値あるものを手に入れる大衆iOSユーザー(「赤」のサービス)は、プライバシーを守りステータスを誇示する富裕層。というように社会に分断が起きているとしています(そして、この分断が今後あらゆる分野に拡大していく)。

そして、パンデミックによって様々な人間の営みが制限される環境下では、各産業の旧来型の企業は没落(倒産)し、少数のテクノロジー企業(≒ビックテック)のみが利益を上げて市場を支配する(パンデミック下でもビックテックの収益は大きく上がっている)。

人の暮らし方が大きく変わったパンデミックの世の中では、既存のやり方では対応できない業界が多く、そこをついて変革を起こしたい新興企業(ディスラプター)にとってはチャンスが転がっていると見ることもできる(日本におけるDXブームがそれ)。

こうしたディスラプション(=大変革)が起きやすいセクターは、観光・ホテル(ディスラプターの例:Airbnb)、旅行(カーニバル)、保険(レモネード)、医療(ワン・メディカル)、フィットネス(ペロトン)、金融(ロビンフッド)、小売(ショッピファイ)、音楽(スポティファイ)、自動車(テスラ)、メガネ(ワービーパーカー)、そして最大の獲物は「大学」。


4.今週の所感

一日一回、Google chromeの「discover」機能でランダムに上がってくる記事タイトルをざっとチェックしていますが、そこで「株式会社好きなことで生きていく」なる会社を経営されている方の記事を見かけました。

なんとも「ストレート」で「潔い」社名だなと思って、どんな価値提案をされているのか興味を持ち、記事を拝見するとFXとYouTubeで生計を立てられていて、SNSでは、高級車やヨット、高級ブランドの装飾品などを身に纏った贅沢な暮らしを発信している、なんのことはない、かつての「秒速で億を稼ぐあの人」のような方でした。

個人的には、2020年代にも入って、まだこうした価値観の人がいるということにちょっと驚きました。

一方で、仮想通貨のデリバティブ取引所の設立により、現代史上最速で誰よりも早く富を築いた人物の一人であるサム・バンクマン=フリードは、「29歳にして1兆円を超える資産を築きながらも、アメリカの規制を避けて香港に移住して、友人とシェアルームに住み、いつもTシャツと短パン姿で、美食とは無縁のヴィーガンであり、稼いだお金は慈善団体に投じている」とのこと。

果たして、どちらのライフスタイルが「クール」か?

僕自身は、「高級車」や「高級腕時計」よりも、「広い視野」と「教養」を手に入れたい。

知らんけど。


5.今週の不買活動について

今週購入したのは、食料、コーヒー、電子書籍、スクーターレンタル、バスのチケット。

今年に入って、贅沢品の購買をやめてから1ヶ月が経とうとしていますが、今のところ全く問題なし。

昨年の日本滞在中に、パソコンの新調をはじめとした持ち物の精査をおこなった結果、必要なものは全て整った状態であり、全く物欲が湧きません。

結果、自然と出費も減ることになり、そこまで稼ぐ必要もなくなるので、無理に仕事を詰め込むこともなくなり、自由な時間が増えたので、読書や瞑想、執筆、動画制作などの「遊び」に多くの時間を割くことができます。


そんな国内外をフラフラする筆者の日常はこちら(YouTubeチャンネル)になりますので、よかったら御覧ください。

vagabundo film

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