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クソガキとクソババァ

姉の義理の母はとても話が上手できっとその辺の母世代ではぶっち切りで面白く話せる人なのですが、このあいだ最近の会社での出来事の話になりました。

義理の母はいろんなメーカーの部品のチェックをする仕事をしていて、顕微鏡が目に張り付いてしまうほどずっと覗いているので相当神経を使うし疲れるそうです。しかしコロナの影響もあって随分と仕事が減り、太柱だった取引先もなくなり、母のような年齢の方はかなり出勤も減ったといいます。という悲しそうな話もとても上手におかしく話すので全く悲惨感はありません。

そんなある一日、その日は上からぶら下がったインパクトドライバーでパチンコ台と思われる盤に小さなビスを打ち込んでいくという流れ作業。細かい上に目も疲れてるしスピードと正確性が求められ、義理母世代にはかなりの難易度。若い子たちはサクサクこなす中、自分よりもかなり年下の上司が仁王立ちで監視。母たちに向けて「さぁこの中で誰が1番遅いかなぁ?」ちょっとトイレに行こうものなら「○○さん!これは流れ作業なんだから、1人抜けたらここでホラ、こんなに溜まってる!」と言うらしいのです。

このクソガキ‼︎という話も笑ってしまうほど義理母は話がうまい。よくある会社事情なのかなと、やんなっちゃうだろうなぁと思って続く話を聞いていると、「そしたらな、隣で作業してた○○ちゃん(母の同期)がキレたんさ。“好きで年取ったんとちゃうわぁー!“って。」笑う私と義理母。その通りでしかない。誰も好きで年なんか取ってない。○○ちゃんよく言った!

クソガキは年を取ることが想像できてないし、年を取るとプライドはあれど思ったように手も動かないしすぐ疲れる。でも若者は体力あるし年を取ると知恵がつく。なんとかうまいこと共存したいなと、中年層の私は思うのです。
やはりどう考えても、そこに確固たる関係性がない若者に怒られる年配は見たくない。
○○ちゃんの叫びで、このクソババァ‼︎と思いながらも少し考えてくれる上司と職場であれと願うばかりです。

生きていれば否が応でも年を取ります。○○ちゃんの名言。“好きで年取ったんとちゃうわーTシャツ“を作って姉の義理母と○○ちゃんにプレゼントしようと決めた、いい話でした。


親に優しくなりたい、とも思いました。

 

りえ

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