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#166 パラグアイの大晦日!餅つき・大宴会・年越し花火!🇵🇾『ペンション園田滞在記③』

12/31 日本の真裏で餅つき/寿司&アサドで大宴会🍣🥩/除夜の鐘⛩️/Feliz año nuevo 🎇花火🎆/年越しそば/明けましておめでとうございます🎍

『ペンション園田』滞在3日目。8時過ぎに起床した。今日は2023年大晦日。10時半にご飯を炊いて朝食にした。午前中は何をすることもせずテラス席でゆっくりしていると、サンパウロ駐在の部長さんたちが汗だくで戻って来た。そういえば昨晩「早朝に20km走る」って言ってたっけ。朝から20kmなんぞというそんな体力は自分には無いので感心する。

ペン園の大晦日

思えばパラグアイのイグアス居住区に来てからまだこの町を散策していないことに気がついた。それほど『ペン園』の居心地が良過ぎるのだろう。
12時にペンションの周りを散歩してみようと思い立ち、日焼け止めとサングラスで紫外線対策をしてから外に出た。北に少し進むと石畳になっている。赤い土「ラテライト」が異国の雰囲気を醸し出す。しかし今日も暑いのなんのって。気温は30℃は絶対超えている。結局1ブロック回っただけで宿に戻ってしまった。途中にマンゴーが落ちていたが、熟しすぎていたので持って帰ることはしなかった。

何かの実
短足だな笑
石畳
ラテライトの異国情緒
散歩

軽く昼寝をした。軽くのつもりが気付けば17時を回っている。すると長期滞在の青年から、
「大工道具使うの慣れてたりする?」
と声が掛かった。
「いや、全く」
そう返事したが、何やらやっている様子だったのでベッドから起き上がり裏庭の方に行ってみると、どこからか杵臼を引っ張り出して磨いていた。餅つきだ!
臼の中に少し凸凹があるようで、電動ドリルと紙ヤスリで平らにする。パラグアイに杵臼があること自体びっくりだ。日本から持って来たのだろうか。
ある程度のところで研磨を完了して、いよいよ餅つきを始める。
餅つきは時間との勝負で最初が肝心である。もち米が熱いうちにどれだけ均一に潰せるかだ。トップバッターは長期滞在の青年で潰し始めたが、腰が入っておらず少々辿々しい。杵は重いので、これではすぐに疲れてしまう。
次に自分が交代して臼のまわりを時計回りに回り、体重をかけながらもち米を潰していく。支点・力点・作用点を意識することが大切だ。
「経験者?」
「毎年祖母の家で餅ついてました👍」
「それ最初に言ってよ(笑)」

自分と同じ年代では、機械を使って餅を作ったことがある者は多いだろうが、杵臼を使って本格的に餅をついた経験がある人は少数だろう。毎年正月にもち米を用意して自分ら孫たちに餅つきを経験させてくれた祖母に心の中で感謝した。
自分がまだ小学生の時、
「餅をついたときにもち米が飛んでくるから口を開けておきな(笑)」
と、母親姉妹に言われたのを本気で信じて臼の横で弟と二人、大きな口を開けて待っていたのが懐かしい。そんなことを思い出した。

資料館の園田館長・ヤツロウさんが合いの手をやってくれる。この立ち位置は熟練の人しか出来ない。そして男3人で交代しながら餅をつき始めた。時々杵に水を濡らしながらついていき、餅が完成した。出来た餅は片栗粉を塗して平らにする。明日のお雑煮で出してくれるそうなので楽しみだ。

杵臼準備
これぞお正月!

そのあと、ヤツロウさんと自分は車でガソリンスタンドに向かった。酒飲みたちのための氷を入手する為である。一軒目のガソリンスタンドで「¿Tiene hielo? (氷ある?)🧊 」とヤツロウさんが聞いたが、「No hay(切らしてる)」と言われたので、反対側のガソリンスタンドに向かい2袋購入して宿に戻る。
「馬場さんはどこのご出身だったけ?」
「埼玉県の川越です」
「そうだったそうだった。このイグアス居住区にも川越から移住して来た人が居るんですよ」
「それは親近感が湧きますね!」

氷を二階に持っていくと、豪華な食事が用意されていた。お刺身やお寿司に赤飯、おにぎり、炊き込みご飯、枝豆、漬け物、サラダにパンケーキ!最高すぎる!
ベランダではケビン少年のお父さんが牛&豚のアサドを調理していた。

すごいご馳走✨
アサド!
匂いがたまらん^_^
早く!早く!^_^

19:15、ヤツロウさんによる乾杯の音頭で大宴会が始まった。全部で20人近くいるだろうか。
サッカーコーチのユウキくんとJICAのKさん、そして昨日『ペン園』にやって来たアオちゃん、さゆりさんと同席させていただいた。アサドは脂が乗っていて旨味が凝縮されていてとても美味しい。
「肋の部分が一番美味しいところですよ」とママが言い、切り分けてくれた。その他、赤飯や巻き寿司、サーモン寿司は言うまでもなく最高で、刺身ではティラピアの切り身が出て、食べてみるとこれまた鯛のように美味しかった。これ以上ない年越しだ。

ティラピアの刺身が美味い!
お赤飯も!
大宴会

23時、ラーメン屋の國さんが「除夜の鐘をつきにいこうよ!」と誘ってくださった。イグアス居住区にもお寺があり、除夜の鐘を撞いたあと、新年の花火が打ち上がるそうだ。これは是非とも参加したい。3人の部長さんたちとJICAのKさんと一緒に車に乗せてもらった。
國さんの奥さん・悦子さんは着物がお好きで、子供たちも着物を着ていた。

皆んなでお寺へ!
拓恩寺

お寺は車で3分のところにあった。『曹洞宗眞應山・拓恩寺』というお寺だ。門の左右に小さいながらも門松🎍が供えられていて、日本のお寺と何ら変わらない。
門を入って右手に鐘があり、来場者が鐘をつく隣で外国人のお坊さんが数を数えている。自分は78回目(確か)を担当させていただいた。旅の無事と、来年の健康と安寧を祈り、反動をつけて鐘を鳴らした。
境内には『民宿・小林』に移動したイサミさんやアキラくんも来ていて、子供たちと一緒におみくじを引いた。一回5000グアラニ(99円)だ。自分は末吉。あまり良い結果ではなさそうだが、【旅行(たびだち)】の項目には「さしつかえない」と書かれていたのでまあ良かろう。
「このおみくじに凶は入っているのですか?」
とおじちゃんに聞いてみたが、
「日本から持って来たやつだから分からないよ(笑)」

23:50、このお寺からでは花火は見えないとのことなので少し車で移動してベストスポットまで行った。JICAのKさんは花火にもかなり知識があるようで、日本の三大花火祭りの中では長岡の花火が最高だと教えてくれた。
新年まであと5秒。自分たちのカウントダウンで年を越した。
「明けましておめでとー!Feliz año nuevo!!」

次の瞬間、「ヒュゥゥゥゥー、、、」と音を立てて、一発目の花火が開いた。子供たち大はしゃぎ。日本よりも若干低い位置で次々に花火が上がっていく。形は少々歪だが、色とりどりの花火が連続して開花している。子どもたちがはしゃいでいる中、我々同年代は上がる花火をただただ眺め続けていた。それぞれの心の中に去来するものがあるのだろう。

子どもたち大はしゃぎ^_^
パラグアイの花火、結構低くない?笑
13分間と結構長い!

13分ほど経過した後、数秒の間を置いてまた再開された。今度のは高さが高く上がり、大輪の花を咲かせた。この花火のために日本から花火職人が来ているというのを耳にしたが、間違いなく彼の花火だ。
一際歓声が盛り上がるのは大きなしだれ花火が打ち上がった時だ。これには自分も声が漏れた。

日本の花火職人の花火!
高度が桁違い!枝垂れ花火は皆んな好き^_^

15分間の花火が終わった。どこからともなく拍手が起こった。この後はお寺に戻って年越しそばだ。麺つゆに浸されたネギ入りのお蕎麦を頂きながら、隣に座った若夫婦から移住話を聞いた後、宿に戻った。

年越し
蕎麦!!

今年も一年、皆んなが健康で過ごせますように。

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